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(更新: ORICON NEWS

長澤まさみ「自分のことを諦める人間にはなりたくない」

どれだけ自分にプレッシャーをかけられるかが勝負

「降旗監督と木村さんは映画人としてのプライドはお持ちなのですが、感覚がとても若いんです。“大御所の方々が放つ圧”のようなものはなく、“現場にいる全員が同じ土俵に立っている”というスタンスを持ってらっしゃる方達なんだなと感じました。だからこそ私も気負うことなく、自分に対して自分でプレッシャーをかけながら勝負することができましたし、邪念に邪魔されることもなかったように思います。ただ、絶対に間違えられないという緊張感の中で作品と向き合っていたので、現場での記憶がほとんどないというか…撮影が終わってどっと疲れが出ました(笑)」

「自分で準備してきたものだけではなく、監督が求めるものに応えていくことは私にとって勝負でしたし、とても緊張感のある現場でした」と笑顔で語る長澤。勝負という言葉から、プレッシャーを楽しめるタイプなのか問いかけてみた。

「自分の限界を決めたくないんです。芸能界で、旬が終わったら使いものにならない、という話もあるかもしれませんが、でもその人の人生が終わるわけじゃない。自分と付き合っていくのは自分だから、自分のことを諦める人間にはなりたくないです。意味のない自分へのいじめは必要ないと思いますけど(笑)、乗り越えたいと思えるような作品にはどんなに大変な役柄でもチャレンジしていきたい。プレッシャーに押しつぶされそうになった時期を経験してきた今だからこそ、そう思えるのかもしれません」

「どんなにプレッシャーを与えられて「大変な仕事だ」と言われても、お受けした以上はやる。時間は過ぎて行ってしまうので、やるしかない。だからといって、出たとこ勝負の仕事はしたくないので、きちっと向き合いたい。今は完璧を求めすぎてもしょうがないと思えるようになってきました。自分を追い込んで完璧を求め過ぎるのではなく、丁寧にきちんとお仕事と向き合っていきたいです。幸い、私の周りには2歩先3歩先を歩く素敵な先輩方がいらっしゃるので、お手本にしながらがんばっていきたい。本当に恵まれているなと思います」

ストイックだが、余白を残して、やるべきことと向き合う。それが長澤まさみ流の仕事術だ。今年30歳を迎える長澤。理想とする女性像を語ってもらった。

「変に緊張すると語尾が強くなってしまって無意識に相手に圧を与えてしまうことも…もうアラサーですし、そこは気をつけようと思っています(笑)。お手本になるような方は沢山いますが、なかでも麻生久美子さんはもの凄く人当たりがいいので憧れますし、いい影響をもらっています。女優さんなのにとても普通の感覚も持っていて、人として、友人として、女優さんとしても心から尊敬しています」

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