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池田秀一(シャア・アズナブル)の仕事哲学 「力を抜くことだ」

青から赤へ変化する、『赤い彗星』ができるまでの物語

「テレビ版のガンダムでは、最初から赤い彗星のシャアとして登場します。『THE ORIGIN』の過去編は“青い瞳のキャスバル(シャアの本名)”が、“赤い彗星”になる、青から赤に変化していくことを描ければと思っていました。漫画も良くできているし、シャアのセリフじゃないですけれど、僕は流れに乗ればいいだけであって特に何を変えようという事はなかったんですよ。でも『THE ORIGIN』でやらせていただいた過去編の“青くさいシャア”は演じていて面白かったですよ」

本作の「シャアが主役になったガンダム」「30数年の時を経て、10代の思春期の人物を演じる」という難しい取り組みに、池田は役者としてどのような思いで臨んだのだろうか。

「青くささを出すために、収録前に2週間酒飲まなかったとか、いろいろ努力はしたんです。タバコも止めようとしたんですが…今作の『運命の前夜』ではもう赤くなった(赤い彗星になった)からいいやって(笑)。僕がやるからには、テレビ版本編のセリフ「認めたくないものだな、若さ故の過ちというものを」につなげたいなと思いながら演じました」

「思えば主役という意識はありませんでしたし、プレッシャーもなかったですね。…今問いかけられて初めて、ああそうなんだ、主役だったんだって気づきました。思い返せば、第3話『暁の蜂起』で印象に残っているセリフ『これは君の宮殿だ』ってのも、あれは主役が言うセリフですよね。もし意識して『主役いただきます!』ってしていたら臭い芝居になっていたかもしれないです。気づかなくてよかった! …でも、僕はファースト(テレビ版)の頃から自分が主役だと思ってやっていましたよ(笑)」

「やれるなら0歳のシャアからやりたい。だって“俺”なんだもん」と言いつつも、演者の意思は問題ではない。何歳から演じたいや、何歳から僕が違和感なく演じられるかは監督さんたちが思い描くことだ、とも明かしてくれた。池田秀一の仕事観は、役者としての思い入れや作品への愛情はありながらも、キャラクターと同化しすぎずに、台本を読み込んでプレーンに演じることに徹している。

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