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ピアニスト・清塚信也 「男は、孤独を愛してほしい」

クラシックを知らない人でも楽しめるライブとは

横浜・大さん橋ホール屋上にて

横浜・大さん橋ホール屋上にて

9月22日(木・祝)〜11月27日(日)の67日間にわたり『横浜音祭り2016』が開催される。音楽をテーマにした大規模なこのフェスの一環で、10月22日(土)に横浜・みなとみらいエリアの「大さん橋ホール」を会場に、当フェス主催の横浜アーツフェスティバル実行委員会とオリコンがタッグを組み無料ライブイベントを実施する。

会場の「大さん橋ホール」(横浜港大さん橋国際客船ターミナル)は、昔は「メリケン波止場」とも言われていた、大型国際客船のターミナル。横浜の主要観光地のひとつだ。ここでのライブはどのようなものになるのだろうか。

「大さん橋ホールでコンサートするのは初めてです。休日はよく来ています、おなじみの場所ですよ。景色と雰囲気が良いので港町っぽいので、いるだけで楽しい気分になれますね。

僕のコンサートは僕が一人でやっているものなので、9割は僕自らが演出をしています。自分で自分のコーディネートをしています。大事にしていることは、ファンのことをケアしつつ、初めての方にどうアプローチしていくかということ。通りすがりの方の足をとめるもの、またそうして入ってきてくれた方が楽しめるライブを心がけています。これから詰めていく段階でまだ具体性を帯びていないのですが、シンプルだと思います。ピアノを弾いて、聴いてもらって、話を挟みながらっていうのは変わりません」

「僕はシンガーじゃないから伝えることがすごく抽象的で。悲しくとるなら悲しく受け止めていいよって、受け取り方は聞き手次第なんですね。 “音”で表現するからこそ、押し付けじゃなくて、人の人生に寄り沿うような音楽を届けたいと思っています。歌詞みたいに直接的な表現をすることはないからこそ、MCで何かを話すことはお客さんにとっては貴重な情報になると思っています。だから、中途半端にしたくないです。笑わせるにしても、泣かせるにしてもライブのMCはピアノと同じくらい真剣にやっています」

「演出といっても、プログラムの内容というよりは立ち居振る舞いだと思うんですよね。MCで何を言うかとか、どんな衣装を着るか。出てきて一礼する行動だけでも変わってきますよね。固くやるのかフランクにやるのか。僕がどう振る舞うかでコンセプトが伝わる。開口一番、「今日をステキなショパンの曲を〜」といえばノーブルな雰囲気になるし、「いやもう拍手なんて取ってつけた感じじゃなくていいよ」って言えば、なんだ笑っていいんだ、ってフランクな空気になります。ライブでは、MCを通じてお客さんの心がふっと開く瞬間をステージ上で感じるんです。モーツァルトの知られざる逸話とか、ステージ上でそういうインフォメーションを入れるとね。自分が方針を決められる、アテンドすることにつながるので、一挙一動に気を付けてやりたいと思っています。

楽器のコンサートはマイノリティーだから、初めて来た人に居心地悪かったって思われるのが一番嫌です。「なんだ、楽器のコンサートってこんなに楽しいんだ」と思ってもらいたい。もしくは逆にフォーマルな時間を過ごしたいという人ももちろんいますよね。演出は場所によりけりだと思うんですよね」

場所とその場の空気、時間帯まで考えて演出しているという清塚。では、この大さん橋のライブはどのような方向で演出するのだろうか。

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