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ORICON NEWS
長谷川京子 「夏の夜が好き」
「この恋は是か否か…、最後まで分かりませんでした」
「初めにこのオファーをいただいて原作を読ませていただいたときに、なんで私なんだろう…と素直に疑問に思いました。原作は作品として非常に面白かったですし、自分も子どもが2人いて主婦業もしていて…というところは、共感できるところはありましたが、ただ自分が演じるということはどうなんだろう…と。でも、主人公・夏の心情に重きをおいて作品を作っていきたいという、制作スタッフの想いに触れ、このオファーを受けることに決めました」
主婦としてのリアリティーと夏の心情を演じられるのは、長谷川しかいない…という想いに応え、日常と非日常の絶妙なバランスの中で、主人公・夏の心の裏側を見事演じる長谷川。
長谷川の“素”の行動もかいま見られるこのドラマは、実際に団地の3DKの部屋で撮影したことでさらに現実味を増す。アラフォーのごく平凡な主婦が、夫以外の男性と恋に落ちていく…。2人の関係は純愛だけど、この恋は是か否か。
「難しいですよね。結婚をして子どもを持った女性が恋愛をしていいのか、悪いのか。倫理的にはいけないと思うんです。ただ、人を想う気持ちはすごく心の底がアツくなって、温かい気持ちになって…。龍が夏にかける甘い言葉の数々は、本当にドキッとしますし、女冥利に尽きるって感じ。そこまで言われたら好きになっちゃうよ…と、女性としては思います。でも、母親としては、何よりも子どもの幸せを一番に願うので、子どもが幸せじゃないことはしたくない、裏切りたくない、この幸せな日常を壊したくない…という思いですね。この恋は是か否か…、結局最後まで分かりませんでした。その葛藤を、見て下さる皆さんにも同じように感じていただいて、恋をするとか、人を愛する気持ちについて改めて考えてもらえたら嬉しいです」