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永瀬正敏「“雨”は最大のチャンス」

「雨が降ると思い出すのは、映画の楽しさを教えてくれた恩師のこと」

日常の“雨”は、情緒的であったり、感傷的であったり、人の感情に作用することが少なくない。ゆえに芸術における表現のひとつとして用いられることが多いが、表現者として芸術に関わる永瀬にとって、“雨”とはどんなものなのか。その答えは、やはり、大好きな映画にまるわることだった。
「雨と聞いて思い出すのは、やっぱり僕の恩人である相米監督のこと。相米さんの現場は、晴れているシーンなのに急に雨をドーっと降らせるなど、絶妙なポイントで必ず雨が降るんです。“ここで雨が降ったらカッコいいでしょ”というような効果を狙った感じではなくて、相米さんの“思い”がこもった雨が降るというか。だから雨の日は、相米さんの映画の世界に入りたいという気持ちがふつふつとわき上がるんですよね。残念ながら亡くなられたので、もう一生叶わないのですが…。

今でも撮影現場で、相米さんとお仕事をしたことのある方に『相米さんだったらここで急に雨が降るんだよね〜』なんて話しかけると、『そうだよね〜』と共感してもらえることが多いんですよ」
数々の監督と仕事をしてきた永瀬でも、やはりデビュー作の相米監督は今もなお恩師であり、心の中に居続ける大切な存在だ。それが“雨”というファクターを通すことで、鮮明に、感傷的に思い出される。映画の楽しさを教えてくれた恩師と“雨”は、これからも永瀬の中で繋がり続けるのだろう。

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