ゆりやんレトリィバァ、米オーディション番組で手応え「世界中で通用する“国境なき芸人”をめざす」
海外をめざす先輩芸人から感じること
ゆりやんめっちゃすごいです。そういう先輩方がいるおかげで、私たちの視野が開ける部分があると思います。綾部さんとは直接お話させていただいたことはありませんけど、村本さんは舞台袖でお会いすると「最近英語でこんなことをやりたいんだ」とかおっしゃってて。みなさんが、コントや漫才以外にもいろいろなことが出来るよと道を切り開いてくれているおかげで、今の私があるんだなと思います。
――『アメリカズ〜』のゆりやんさんのパフォーマンス動画が850万再生されて話題になるなど、今はSNSなどで話題が拡散されたりもします。そんな現状についてはどう思いますか?
ゆりやんテレビ情報番組や雑誌、WEBメディアなどで取り上げていただいてありがたいという思いがあるなかで、SNSでは生の反応が見られるのがおもしろいです。私、エゴサーチをよくするんですけど、どうも叩かれやすい芸人みたいなんです(笑)。でも今回の件で、急にみなさんが褒めてくれるので逆に怖くなりました(笑)。もちろん、「あれは芸ではない」「気持ち悪い」「笑われているだけで笑わせていない」とか批判もあるんですけど、いろいろな考え方があるんだなということを知れるのは、すごくおもしろいですよね。
ゆりやんロシア出身のクラウン=道化師であるスラバ・ボルニンさんの舞台で、言葉がないショーなんですけど、演出や演技、表現だけで世界中の人に刺さるものがあるエンタテインメントって本当にすごいと思うんです。日本の舞台だったら、どこかにストーリーを求めてしまう。でもスラバさんのショーは、そういったものは全部自分の解釈でいいという作りになっています。初めての経験だったので、すべてが勉強になりました。出演させていただいて本当によかったです。世界が熱狂するショーなので、「こういう表現もあるのか」という見方もできると思います。ぜひお笑い好きの方にも観ていただきたいです。
――ゆりやんさんの海外進出はこれからも続いていくのでしょうか?
ゆりやんもちろんです! 国境なき医師団のような、世界中で芸をする“国境なき芸人”になれたらうれしいです(笑)。
(文/衣輪晋一)
『スラバのスノーショー』
動きと表情だけで人間の喜怒哀楽を表現し、舞台と客席を一体化させた演出も特徴的。クラウンたちが観客を巻き込んだ掛け合いを展開したり、蜘蛛の巣に見立てた糸や、雪に見立てた紙吹雪が客席を覆い尽くしたりといったダイナミックな仕掛けで観る者を圧倒する。
公式サイト:http://slavasnowshow.jp/(外部サイト)
<公演スケジュール>
■大阪公演:7月19日(金)〜8月7日(水)
COOL JAPAN PARK OSAKA/TTホール(https://cjpo.jp/(外部サイト))
■東京公演:8月10日(土)〜8月25日(日)
シアター 1010(http://www.t1010.jp/(外部サイト))