“エンタメ産業化”を見据えた第9回目「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」レポート
沖縄から“ジャパン・コンテンツ”を国内外へ発信
今回の開催でとくに注目すべき内容は、吉本興業が来年4月に開校するエンタメスクールに関わる記念シンポジウムだった。同社は14年から、沖縄から“ジャパン・コンテンツ”を国内外へ発信する継続的なプロジェクト「沖縄エンターテイメント・ビレッジ構想」を推進しており、スクール新設はその一環で、世界に通用する人材育成を目指すという。
北中城のイオンモール沖縄ライカムには屋内外にステージが設けられ、屋外特設ステージではファッションイベントやお笑いライブなどが大勢の観客を楽しませた
那覇市の国際通りで行われたレッドカーペットのラストは、実行委員長の大崎洋社長、城間幹子那覇市長、映画祭宣伝芸人の宮川たま子で締めくくった
同祭は海外からも関心が寄せられており、今回はアジア圏を中心に14ヶ国・40媒体が取材に訪れた。世界を見据えた吉本興業と沖縄の挑戦が、来年の第10回目から本格始動する。
ロボットプログラミング出張特別授業 -Pepper社会貢献プログラム-
よしもとロボット研究所・梁弘一社長は「ギャグを考えるクリエイティビティと、プログラミングの論理的な思考を学ぶことができます。子どもたちはPepperと遊びながら、あっという間にプログラミングを習得していました。ギャグも次第に高度になっていき、芸人に提案する子もいました(笑)」。
「わたしが見た! 持続可能な開発目標(SDGs)」写真展
恩納村からショッピングに来ていた20歳の会社員・女性は「名護や国頭村など地元が写っていたので気になって見ていました。身近な写真からテーマを伝えてくれるのでわかりやすいです。アジアの国々の問題を知ることができて、とても勉強になりました」と熱心に見学していた。展示スタッフによると「アジアの写真を興味深そうに見学する小学生が多いです」という。
(文:編集部・小野ゆかり & 武井保之)/(コンフィデンス 5月8日号掲載)