日本のためのコンパクトカー
ルノーのAセグメントハッチバック「トゥインゴ」のマイナーチェンジモデルに試乗。単なるモデルライフ半ばのテコ入れかと思いきや、さにあらず。こだわり抜いた装備選定や価格設定など、まさに“日本のためのコンパクトカー”とも言うべきクルマに仕上がっていた。
内外装の質感と利便性が向上
トゥインゴは欧州最小クラスとなるAセグメント市場で2番目のシェアを占めており、それは日本の輸入車市場でも同様である。あからさまにドイツ車偏重の日本輸入車業界において、セグメント2位という高順位を確保するルノーはトゥインゴだけだ。まあ、ルノー・ジャポン最大の稼ぎ頭である「カングー」をセグメント1位と表現することも可能だが、カングーの場合、日本ではこれまで長らく競合車不在だったから、いわば不戦勝にすぎない。
もっとも、日本の輸入Aセグメント市場も子細に観察すれば、他を圧倒する不動の横綱「フィアット500」以外には、トゥインゴと「フォルクスワーゲンup!」「フィアット・パンダ」くらいしかない実質4台の過疎セグメント(!?)ではある。それでも、きちんと競合車がいるセグメントで2番手を張るトゥインゴは、ルノー・ジャポンとしては貴重な存在だ。
そんなトゥインゴに実施された今回の手直しで、とくに留意されたのは内外装の質感アップと細かな利便性向上だそうである。
エクステリアでは、前後ランプに最新ルノー車に共通するデザインの特徴である「Cシェイプ」がLEDで入れ込まれるようになり、新デザインの前後バンパーは同色部分が明らかに広がって、一般的な意味での高級感は確実に増した。また、細かいところでは、ガラステールゲートのオープナースイッチが従来のリアバンパー(のナンバープレート部分)から、リアワイパーの支点部分の隠しボタンに移設された。これも純粋な操作性向上や手が汚れにくくなったといった意味で明確な改良といっていい。
インテリアではインパネ中央に7インチカラー液晶タッチパネルが鎮座するとともに、シフトレバー前方からリアシート足もとまで伸びる大容量のセンターコンソールが追加された。このセグメントでこれほど立派で本格的なコンソールが備わる例はほとんどなく、一般的な意味での高級感はここでも増している。...