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- 首都高、維持管理コストの上昇に対応し、10月1日に料金改定
毎日、私たちが当たり前のように利用している首都高速道路。1日約100万台が通行し、暮らしや物流、経済を支えています。維持管理のための労務費・材料費が高騰する中、この当たり前の安全・安心を守るため、首都高は2026年10月1日に料金を改定します。私たちの生活を支える首都高が直面している課題と、維持するための取り組み、料金改定についてまとめます。 累積で約360兆円もの経済価値を創出…経済と暮らしを支える大動脈の首都高
首都高は、東京・神奈川・埼玉・千葉に広がる総延長が約327kmのネットワークで、1日約100万台が通行しています。大型車の交通量は一般道の約5倍、農水産品の都区内発注輸送に占める首都高利用の割合は約58%であるなど、物流を支える大動脈です。首都高ネットワークによって首都圏で創出された経済価値は、1962年の初開通から2020年までの累積で約360兆円に及び、首都圏の経済の基盤としての役割も担っています。 安全・安心な道路サービスを提供するための維持管理と災害対策
日々の点検と補修、パトロール等の取り組み
首都高は、川や道路の上の空間などを活用して建設されており、高架橋やトンネルなどの構造物が約95%を占めています。構造物や路面を健全に保つための補修を実施しており、損傷に対する補修の実施件数は年間に約3万4,000件(2024年度実績)にのぼります。 また、お客さまの安全・安心を守るため、全路線を巡回するパトロールや、本線上に設置されたカメラによる監視などを行っています。交通事故、故障車や落下物などへの対応件数は、年間約3万8,000件(2024年度実績)にも及びます。 地震や大雨・台風…自然災害への備えと対応
首都高は、地震などの災害発生時に、緊急交通路・緊急輸送道路の役割を果たします。地震発生時の橋梁の損傷を防ぐため、支承(橋桁を支える台座)や落橋防止構造の強化を行っています。迅速に緊急交通路を確保するため、路面の段差を修正する応急資機材等を配備し、訓練を実施しています。
また、災害対策として積雪・凍結対策を実施したり、大雨対策として降雨時に文字情報板で注意喚起をしたりしています。 10年で約1.4倍に…材料費・労務費の高騰などへの対応や、エッセンシャルワーカーへの適正な労務費の行き渡りの必要性
安全・安心な道路サービスを提供する上で、点検や補修、パトロール等は重要な役割を果たしています。一方、2014年から2023年までの10年間で、維持管理コストは約325億円増加し、約1.4倍に上昇しています。このような状況の中、維持管理の現場で対応しているエッセンシャルワーカーへの適正な労務費の確保・行き渡りを図り、安定的かつ計画的に必要な維持管理を行うため、首都高は2026年10月1日に料金を改定します。 2014年から2023年にかけての維持管理コストの増加分
※修繕費については、通常修繕(土木・施設)のみを計上
(定常的な修繕ではなく、橋梁耐震や逆走対策など個別事象に対応した非定常的なものは除く)
※2026年度以降の維持管理費については、現行協定に昨今の労務費等の高騰分が考慮されておらず、2010年度単価となっている 2026年10月に行われる料金改定の内容は?
今回の料金改定では、1kmあたりの料金を1割引き上げます。ETC利用の普通車の場合、1kmあたり約3円の引き上げとなります。下限料金は300円を維持し、上限料金の設定距離は55qのままで、55q以上の料金は1,950円から2,130円(+180円)となります。
一方、「大口・多頻度割引」の割引率拡充措置や、交通を分散させるための「都心流入割引」「都心流入・湾岸線誘導割引」は、2031年3月末まで継続します。 料金改定の概要(ETC普通車の場合)
※下限料金は、現行の額を維持
※上限料金は、現行の考え方を維持し、55km以上の利用については55kmの額を適用 具体的な料金例(ETC普通車の場合)
首都高は料金を改定し、今後も安定的・計画的な維持管理を行うことで、「安全・安心な道で、ひと・まち・くらし」を未来につなげていきます。