滋味深いオールラウンダー
モト・グッツィの基幹モデル「V7」シリーズの中でも、適度なオフロードテイストが魅力の「V7 IIIラフ」。伝統のVツインエンジンとはやりのスクランブラースタイルを同時に楽しめる一台は、幅広いライダーにお薦めできる、多才で味わい深いマシンに仕上がっていた。
コンセプトは「アーバンカントリースタイル」
現在のモト・グッツィを支える基幹モデルが、2008年に登場したV7シリーズだ。2015年に「V7」から「V7 II」へ、2017年にV7 IIIへ車名を変えつつ、着実に進化。モデルイヤーごとに外装やライディングポジション、足まわりの設定が異なる派生モデルを追加しながら現在に至る。
2019年に導入が開始された「V7 IIIラフ」もその一台だ。エントリーの役割を担う「V7 IIIストーン」をベースに、ダートの雰囲気が与えられているのが特徴である。モト・グッツィはそのコンセプトを「アーバンカントリースタイル」としている。
V7 IIIストーンとの違いは次の通りだ。
といったところで、エンジンスペックに変更はない。今回の撮影車両に備わるアロー製のハイエキゾーストは純正アクセサリーである。
シートをまたいで腰を落ち着け、ハンドルに手を添えて、ステップに足を載せる。ここまでの動作で気をつかう点はなにひとつなく、ポジションは安楽そのもの。ブレーキレバーに調整機構があり、クラッチレバーがあと少し軽ければベターだ。...