BMW i3s(RR)【海外試乗記】

これがビーエムの生きる道

デビューから4年を経たBMWの電気自動車「i3」に、新グレードの「i3s」が登場。よりパワフルなモーターと専用チューニングの足まわりが採用された電動スポーツモデルの出来栄えを、BMWの電動化戦略の現状とともにお届けする。

ブランディングにおける貢献は小さくない

2017年におけるBMWグループの販売台数の内訳において、電動化車両が10万台を突破する見込みになったと発表されたのは先日のこと。これを記念してミュンヘンの本社ビルは、その有名なシリンダー形状を逆手に取って、プロジェクションマッピングによって電池柄にライトアップされた。これは昨今の自動車業界を取り巻く“電動化”ムーブメントを象徴するような光景として、先々述懐されることになるかもしれない。

とはいえ、その内訳の多くを占めるのはBMWとMINIで扱われるプラグインハイブリッドだ。iブランドのみでの数字は定かではないが、2016年のi3の世界販売台数が「日産リーフ」の半分程度、2.5万台余と聞けば、10万台に対しての比率は正確ならずもある程度予想できる。フォルクスワーゲンやダイムラーに先駆けて立ち上げた電動化モデル専用ブランドは、徐々に数を伸ばしているとはいえ、商業的にはまだまだ辛抱は続くということだろう。

明確に言えるのは、iブランドがサスティナブルという人類が強く意識すべき生活観を、モビリティーを通して実だけでなく質の面でも強く志向していることだ。それは後述する車体の造作的な話のみならず、その素材や製法、使用するエネルギーにも及んでいる。もちろんカーボンニュートラルとはいかないが、その方向性をもって従来とはまったく違うプレミアム性を表現しようという姿勢は、BMW本体のブランドイメージにも相当ポジティブに働いているはずだ。...

提供元:webCG

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