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メルセデス・ベンツSクラス【海外試乗記】


今もなお盤石

「メルセデス・ベンツSクラス」のマイナーチェンジモデルが登場。メルセデスの旗艦として、また高級セダンのお手本として世界が注目する存在だけに、進化のレベルが気になるところだ。本国ドイツでドライブした印象をリポートする。

50%以上のコンポーネントを変更

個人的には、現行のメルセデス・ベンツSクラス(W223)は(「ロールス・ロイス・ファントム」を除くと)あらゆる4ドアセダンのなかで、最も完成度の高いモデルだと思っている。BMWの「7シリーズ」も悪くないけれど、Sと7はライバルでありながらも目指す方向が微妙に異なっているように感じる。高級セダンとしての歴史はSクラスのほうが長く、後発の7シリーズはあえてまったく同じ土俵には立たず、片足だけは土俵の外に置いているようなポジションとしているのだろう。

メルセデスとBMWはまるで皆既月食のように数年に一度、モデルチェンジのタイミングが合うときがある。2025年から2026年はまさしくその年に当たり、Sクラスも7シリーズもフェイスリフトを受けた。しかしそれだけにとどまらず、「iX3」と「GLC」のBEV、「i3」と「Cクラス」のBEVと、主要モデルの数々がかぶっている。月食と日食となんとか流星群がまとめて見えるような偶然である。

現行Sクラスは操縦性や動力性能、乗り心地などのバランスが極めてよく整っていて、もうこれ以上触るところはないのではと思っていた。ところが、メルセデスによると50%以上、あるいは2700以上の“コンポーネント”を改良、あるいは新設計したという。コンポーネントという言葉がちょっと微妙だ。これを“部品”に置き換えるとSクラスの総部品数がわずか約5500種類になってしまうわけで、そんなはずはないからだ。

いずれにせよ、いわゆるマイナーチェンジとはいえ、その手の入れようはずいぶん細部にまでおよんでいる。これがフラッグシップのSクラスだからなのか、タイミングを同じくして登場した7シリーズを意識したものなのか、果たしてどちらなのだろうか。...

提供元:webCG

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