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『トイ・ストーリー5』が大人の心にも響く理由 シリーズの大ファン8人の声から見えた“変わらない大切なもの”

 「トイ・ストーリー」シリーズ最新作『トイ・ストーリー5』。ディズニー作品歴代最速の公開11日間で50億円を突破するという驚異的なスピードで大ヒット上映中だ。本作では、ボニーと最先端タブレット・リリーパッドとの出会いをきっかけに、おもちゃたちの新たな冒険が描かれる。ORICON NEWSでは、作品を鑑賞した8人のモニターにインタビューを実施。子どもの頃からシリーズとともに育ったファン、子育て世代、これから親になる人、おもちゃを通した教育に携わる人――それぞれ異なる立場だからこそ見えてきた、本作の魅力とは。(以下、作品のテーマに触れる箇所がございますので、未鑑賞の方はお気を付けください)

『トイ・ストーリー5』 (C)2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『トイ・ストーリー5』 (C)2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

「懐かしい」だけでは終わらない。“シリーズと一緒に育った”世代が感じたこと

 1995年に全米公開され、日本では1996年に公開された『トイ・ストーリー』。今回の試写会に参加したモニターの多くは、「『トイ・ストーリー』と一緒に成長してきた」と特別な思いを口にした。

 物心ついた頃からシリーズを見続けてきたTomoさん(22)は、「大人になった今でも、子どもの頃のような純粋な気持ちに戻れる作品でした。笑えるシーンもあれば涙があふれる場面もあって、いろいろな感情が込み上げてくる、とても素敵な映画でした」と最新作を絶賛。そして、「私にとって『トイ・ストーリー』は、相棒であり、友達のような存在。幼い頃からずっと一緒に育ってきて、現在でも変わらず寄り添ってくれる作品です」とシリーズへの深い愛着を滲ませた。

 ダンス講師のゆづきさん(27)も、「ボニーを見ていて、自分の幼少期を重ねました」と振り返る。小学生の頃、携帯電話(当時はガラケー)が少しずつ身近になり始めた自身の経験と重ね合わせながら、「僕自身も、このシリーズと一緒に成長してきた感覚があります」と共感を寄せた。

 大学生のキリさん(22)は、『トイ・ストーリー』について「夢を与えてくれる作品」と表現。「子どもの頃は、本当におもちゃが話していると思って遊んでいました。『トイ・ストーリー』を見て育ったので、今でもどこかで『おもちゃは生きているんじゃないかな』と思う気持ちがあります。どんなおもちゃにも命があるように感じて。今でも自分にとって欠かせない存在です」と思い出に浸りながらしみじみと話した。

 さらに、シリーズが誕生した1995年生まれのりささん(30)は、「私にとって『トイ・ストーリー』は宝物のような作品です」と微笑む。「子どもの頃のワクワクした気持ちや、純粋に何かを好きだった気持ちを、大人になった今でも思い出させてくれる。これからも、大人だからと忘れてしまいがちな素直な気持ちを大切にしたいと思わせてくれる、かけがえのない作品です」と感慨深く語り、変わることのない作品への愛を明かした。

おもちゃvsデジタルではない。“共存”を描いたことへの共感

 『トイ・ストーリー5』でシリーズ初の大きなテーマとなるのが、デジタル機器との向き合い方だ。新キャラクター・リリーパッドの登場により、「おもちゃか、デジタルか」という対立が描かれるのかと思いきや、モニターたちが共通して受け取ったのは、そのどちらかを否定する物語ではなかったということだった。

 5歳の娘を育てる志歩さん(39)は、「テクノロジーそのものが悪として描かれているわけではなく、使い方次第で、おもちゃにもなれば便利な電子機器にもなるというメッセージが印象的でした」と振り返る。一方で、「子どもたちが画面に夢中になっているシーンには少し怖さも感じました」と母親としての率直な思いも吐露した。

 りささんは「今回は、デジタル機器が身近になった今だからこそのテーマが描かれていました。周囲に合わせようと悩む子どもたちや、人間関係に戸惑う姿は、とてもリアルだと感じました。そんな中で、それぞれが持つ強みを生かしながら、本当の友達を見つけていく姿は、大人にとっても心に響くメッセージだったと思います」と分析する。

 えりりんさん(31)も、「今の時代、スマートフォンやタブレットなどのデバイスと共に生活していくことは避けられません」と現実を受け止めた上で、「この作品はデバイスを悪者として描くのではなく、おもちゃと共存しながら、どう向き合っていくのかを描いていました。人間が考え、選び、上手に付き合っていくことの本質を伝えているように感じて、『さすがピクサーだな』と思いました」と称賛した。

 若い世代からも共感の声が上がった。

 キリさんは、ボニーのために力を尽くすジェシーやブルズアイ、ウッディ、バズたちの姿を見て、「やっぱりおもちゃっていうのは誰にとっても身近な存在だと思うし、なくてはならないものなんだと改めて感じました」と話す一方で、「リリーパッドにもリリーパッドなりの考えがあった」と、デジタル側の視点にも理解を示した。「情報社会で生きる今、デジタルとの付き合い方を考えさせられる内容で、とても心を動かされました」と目を輝かせる。

 大学院でおもちゃを通した教育を学ぶマツさん(23)も、「おもちゃとデバイスのどちらかを否定するのではなく、子どもたちをつなぐ架け橋として描いていたことが、とても印象に残りました」と語る。「デバイスの良さもきちんと認めながら、おもちゃの価値も損なわずに描いてくれたことが本当にうれしかった」と話し、「物に触れることの大切さ」を伝えたいという自身の研究への情熱とも重なったという。

 大学生のごっとーさん(25)は、「私自身もスマートフォンをつい長時間見てしまうことがあります。この作品を見て、たまにはデジタルから少し離れて、おもちゃや身近なものを慈しむ時間も必要なんだと改めて感じました」と自身の日常を省みる。さらに、「大学では多くの学生がiPadで授業を受けています。便利だから欲しいなと思うことはありますが、依存してしまうかもしれないという気持ちもあります」と自分の学生生活に重ねた。「ボニーが周りに合わせようと悩む姿を見て、『周囲に流されるのではなく、自分が本当に好きなものを貫いていいんだ』という気持ちになりました」と語った。

 ゆづきさんも、「SNSなどで人が傷つく時代だからこそ、この作品を通して改めて『リアルなつながり』や、人や物を敬うことの大切さを感じました」と言葉に力を込めた。

 デジタルが当たり前になった時代だからこそ、『トイ・ストーリー5』が描いたのは「おもちゃかデジタルか」という二者択一ではない。テクノロジーを受け入れながらも、人とのつながりや、おもちゃが育む想像力を忘れないこと――。その優しいメッセージに、多くのモニターが共感を寄せていた。

「友達って何だろう」 ボニーの悩みが、大人たちにも問いかけたもの

 『トイ・ストーリー5』では、おもちゃたちの友情だけでなく、ボニー自身の「友達づくり」も物語の大きな軸となる。

 「友達とうまく付き合えない」「周囲に合わせてしまう」といった悩みは、大人になっても形を変えて続いていくもの。だからこそ、モニターたちもボニーの姿に自分自身を重ね合わせていた。

 キリさんは、「デジタルとの付き合い方に悩んだことがあったので、ボニーの気持ちに共感する部分がありました。だからこそ、この作品を見て、おもちゃは自分の世界を豊かにしてくれる存在んだと改めて感じました。デジタルにはない温かさや想像力を与えてくれるものだと思います」と言い添える。

 志歩さんは、親の立場だからこそ胸に響いた場面があったという。「作中では、ボニーが友達との関わり方に悩む姿も描かれていて、とても胸が痛みました。今はインターネットで簡単につながれる時代ですが、親として、娘にどのように向き合ってもらうのがいいのか、改めて考えさせられる作品でした。直接会って顔を見ながら関係を築いていくことの大切さを改めて感じました」

 マツさんは、友達についてこんな思いを語った。「上京してから友達は少なくなりましたが、映画やおもちゃの話をきっかけに新しい友達ができることもありました。子どもの頃に夢中になったものは、過去の思い出ではなく、大人になった今も人とのつながりを生み出してくれる存在なんだと感じています」と語り、さらに、「友達とは、好きなことを一緒に語り合える大切な存在。おもちゃもまた、ずっとそばにいてくれる友達のような存在です」と、このシリーズらしい温かい表現で作品への愛着を口にした。

 りささんは、本作を通して改めて「絆」の本質を考えたという。「友情は、一緒に過ごした時間の長さだけで決まるものではないと感じました。短い時間でも、お互いを理解し合い、心が通じ合った瞬間に、本当の信頼や絆が生まれるのだと思います。この作品を見て、改めて友達とはそういう存在なのだと感じました」

 顔を合わせること、好きなものを語れること、心が通じること、周囲に合わせなくてもいいこと。これは、本作が描こうとしている普遍的なテーマそのものではないだろうか。人との距離感に悩むのは、決して子どもだけではない。年齢や立場を超えて、「本当のつながりとは何か」を優しく問いかけてくれる物語なのだと、モニターたちの言葉から伝わってくる。

なぜ今回はジェシーが多くの心をつかんだのか

 今回のインタビューで、「一番心に残ったキャラクターは?」という質問に、最も多く名前が挙がったキャラクターがジェシーだった。

 キリさんは、「シリーズを通して大好きなキャラクターですが、今回はこれまで以上に存在感があって。ボニーの気持ちを大切にしながら仲間を引っ張っていく姿が本当に頼もしくて、まさにリーダー。改めて『トイ・ストーリー』には欠かせないキャラクターだと感じました」と、その活躍を称えた。

 えりりんさんは、「特にジェシーが大好きなので、今回の展開には驚きましたし、本当に胸が熱くなりました」と話す。『トイ・ストーリー2』で描かれたジェシーの過去を思い返しながら、「今回は、その思いに新しい答えが描かれたことで、とても心を動かされました」と語り、「子どもの頃に遊んだおもちゃや、出会った人たちをふと思い出すことがあります。その時に『自分にとって大切な存在だったんだ』と改めて気付くことがありますが、おもちゃの世界も人間の世界も同じなんだと感じました」と、自身の経験と重ね合わせた。

 ゆづきさんも、「ジェシーにまつわるシーンが一番心に残りました」と振り返る。「子どもの頃に大切に遊んでいた思い出が、その後の人生にもちゃんと残っていることが伝わってきて、胸が熱くなりました」と話し、作品が描く“思い出の積み重ね”に心を動かされたという。

 『トイ・ストーリー2』で初登場したジェシーは、これまでも明るさの裏に繊細な心を抱えるキャラクターとして描かれてきた。そんな彼女が、本作では仲間を支え、自ら前へ進む姿を見せる。その成長に、多くのモニターが心を動かされていた。

『トイ・ストーリー』はなぜ30年愛され続けるのか

 モニターたちの言葉から伝わってきたのは、『トイ・ストーリー』が単なる過去の思い出の作品ではないということ。「なぜ長く愛されると思うか」と尋ねると、その答えには共通するキーワードがいくつもあった。

 ゆづきさんは、「子どもの頃は、おもちゃが夜になると動き出すかもしれないというワクワクした気持ちで楽しんでいました。でも、大人になってから見ると、友情や別れ、成長など、子どもの頃には気付かなかったテーマが胸に響きます」と振り返る。さらに、「子どもは冒険として楽しめて、大人は人生経験を重ねたからこそ違う視点で味わえる。年齢によって見え方が変わる作品だからこそ、世代を超えて愛され続けているのだと思います」と理由を添えた。

 しほさんは、「『おもちゃの世界』を描いているからこそ、大人になってもワクワクできます」と笑顔を見せる。「シリーズごとに魅力的な新キャラクターが登場するので、新鮮さがありながらも『トイ・ストーリー』らしさは変わらない。その積み重ねが長く愛されている理由だと思います」と、新しさと不変的な魅力の両立に着目していた。

 ごっとーさんは、一番印象に残ったキャラクターとして「スマーティー・パンツ」をチョイス。「最初はジェシーとぶつかる場面もありましたが、本当は仲間思いのキャラクターで、とても魅力的でした。メールの送受信や写真撮影など、デジタルならではの機能を生かして仲間を助ける姿が面白く、『こんなおもちゃがあるんだ!』と発想にも驚かされました」

 Tomoさんは、「シリーズを通して一貫して描かれているのは、友情や家族愛といった、時代が変わっても色あせないテーマです」と語る。「社会や時代は変化しても、人を思う気持ちは変わらない。その普遍的なメッセージがあるからこそ、30年もの間、多くの人に愛され続けているのだと思います」と、その魅力を冷静にひも解いた。

 りささんも、「友情や優しさ、勇気、相手を思いやる気持ちなど、時代が変わっても大切なものを描き続けているからだと思います」と話し、「キャラクターたちは言葉だけでなく、行動でもその思いを伝えてくれます。その姿は私たちの日常にもつながっていて、世代を超えて共感できる作品になっているのだと思います」と続けた。『トイ・ストーリー』から受け取ったものについて、「『思っているだけでは伝わらない』ということを、このシリーズから学びました。だからこそ、家族や友人に対しても、言葉で伝えること、困っている人がいたら勇気を出して声をかけることを意識しています」と語る姿からは、作品が単なるエンターテインメントではなく、生き方にも影響を与えていることがうかがえた。

 えりりんさんは、これから親になる立場として、「これから子どもが生まれますが、この作品はぜひ一緒に見たいと思いました。これから先、子どもたちを取り巻く環境はさらに変わっていくと思います。でも、時代が変わっても、おもちゃを通して育まれる想像力や、人とのつながりは変わらず大切なんだということを、この作品は教えてくれたように思います。『トイ・ストーリー』が好きな人にはもちろん、これから子育てをする世代にもぜひ見てほしい作品です」と締めくくった。

 8人のモニターは年齢も職業もライフステージも異なる。それでも全員の言葉に共通していたのは、「時代が変わっても、大切なものは変わらない」という実感だった。

 おもちゃが動き出すという夢あふれる世界を描きながら、友情や思いやり、仲間との絆、そして人とのつながりを問い続けてきた「トイ・ストーリー」シリーズ。子どもの頃の記憶を懐かしむだけではなく、大人になった今だからこそ気づける大切なものを、もう一度思い出させてくれる。それこそが、30年にわたり世代を超えて愛され続ける理由なのかもしれない。

『トイ・ストーリー5』 (C)2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『トイ・ストーリー5』 (C)2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

撮影:堀田真央人

INFORMATION

『トイ・ストーリー5』 2026年7月3日公開

 バズやジェシーの持ち主であるボニーは、おもちゃで遊ぶのが大好きで想像力豊かな少女。しかし、タブレットに夢中な周りの子たちと話が合わず、悩んでいた。そんなボニーを何とかして助けたいとジェシーらおもちゃたちは毎日奮闘してきたが、ボニーが周りから取り残されないようにと両親がプレゼントとして渡したリリーパッドが現れてから日常が一変!ボニーはおもちゃで遊ぶのが本当は大好きなのに、その気持ちにフタをして、ほの子どもと同じようにタブレットに支配されていく…。そんな中、ウッディとバズの名コンビは再び手を取り立ち上がる!

監督:アンドリュー・スタントン
共同監督:ケナ・ハリス
製作:リンジー・コリンズ
吹替:唐沢寿明(ウッディ)、所ジョージ(バズ)、日下由美(ジェシー)、広瀬アリス(リリーパッド)、佐野勇斗(スマーティー・パンツ)、井上和/乃木坂46(スナッピー)、松井ケムリ/令和ロマン(アトラス)、竜星涼(フォーキー)ほか
(C)2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

最新予告(日本語字幕版)

提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン

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