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BMW 120(FF/7AT)【試乗記】


青い空と白い雲

BMWの「1シリーズ」がフルモデルチェンジ。通算で4代目、前輪駆動モデルとしては第2世代となる新型に与えられた開発コードはF70。エントリーモデルのエントリーグレード、すなわち「BMW 120」の仕上がりをリポートする。

ある明け方の幸福なひと時

冬晴れの12月某日、BMW 120をwebCG編集部で受け取り、駒沢通りを走り始めると、その乗り心地のよさに感嘆した。う〜む。こりゃ、いいクルマだ。ストローク感があって、ボディーがしっかりしていて、とっても静か。おまけにFWDであることを意識させない。リアがどっしりしていて、ステアリングフィールがRWDみたいにスムーズで、個人的にはコンパクトなFWDのキビキビ感が大好きではあるけれど、それとはまた趣の異なる、成熟というのか落ち着きというのか……、ある種の上質さを感じさせる。これぞ、バイエルンの主張するプレミアムコンパクトセグメントの一台。と書いちゃったほうが分かりやすいかもしれない。価格も478万円とプレミアムである。

この日は自宅まで乗って帰り、翌日の早朝4時半に山梨県の河口湖に向かう。かわたれどき、すいた首都高速の環状線の日本橋あたりの中高速コーナーを通過する。そのとき、駆けぬける歓(よろこ)び、フロイデ・アム・ファーレンをそこはかとなく感じる。それはしっとり、じんわりくる歓びで、もしかしたら見逃しちゃうレベルかも……。いや、私にも分かったくらいである。誰もがじんわりくるはずだ。

低重心で、4輪が接地しながらの旋回姿勢。ドライバーは横Gを軽く感じながら、その車中にあって、ああ、なんだかこのGの感じがいいなぁ、とか思う。コーナー出口が見えてくるとステアリングを戻してアクセルを開ける。そのときの加速感、モーターを含むパワーユニットのなめらかさのなんと心地よいことか。筆者は神の視点でもって車両の姿勢をイメージしつつドライブしている自分に、ふと気づく。バイク乗りにも共通するナルシシズム、というヤツかもしれない。オレって、分かってるなぁ。みたいな想像力を刺激する力をもっているからこそプレミアムであり、それでこそBMWなのである。...

提供元:webCG

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