フラッグシップですから
「三菱アウトランダー」のマイナーチェンジモデルが登場。スキンチェンジよりもメカニズムの進化に重きを置いたメニューにより、EV走行換算距離はドーンと100kmオーバー、システム出力は20%アップの大盤振る舞いだ。新たな最上級グレードの仕上がりをリポートする。
ほぼ3年でマイナーチェンジ
2021年の末に「やれることは全部やった」との言葉とともに全面刷新された三菱の「アウトランダーPHEV」だが、それから3年でマイナーチェンジを迎えた。しかも単なる化粧直しにとどまらず、プラグインハイブリッドシステムの要である駆動用バッテリーの容量拡大(20.0kWhから22.7kWhへ約10%増し)をはじめ、広範囲に手が入っている。三菱自慢の電動化技術と4WD技術を詰め込んだフラッグシップモデルであるからには、変化の速い時代に見合うスピード感が必要なのだろう。
外観はほとんど変わっていない。フロントグリルの上半分がフラットパネルに置き換えられたことと迫力ある新デザインのホイールを除けば、新旧の違いは一見しただけでは分からないが、実はバンパーやフェンダーなどはつくり直され、パネル間のチリ合わせもより緻密になっているという。そう言われると何だかキリッと引き締まって、以前からのテーマだった「威風堂々」にも磨きがかかっているように見える。
さらにフロント開口部の奥には自動開閉するグリルシャッターが備わり、またフロア下のアンダーカバーやリアバンパー形状なども手直しされて空力性能を向上させているという。2025年の春以降、順次欧州やオセアニア、北米市場にも投入される予定のアウトランダーPHEV(過去3年は国内向けのみだった)にとって、高速域での性能向上(および各国の規制適合)は必須なのである。...