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スズキ・フロンクス(FF/6AT)【試乗記】


求む スズキらしさ

インドの最新工場で生産され、はるばる日本へとやって来る「スズキ・フロンクス」。仕上がりは上々で、コストパフォーマンスにも優れるこの新型コンパクトSUVに、“次”に期待したいものとは? モータージャーナリストの渡辺敏史が語る。

早くも2025年が楽しみだが……

暮れもじわりと押し迫りつつあり、年末進行の〆切(しめき)りが容赦なくタックルを仕掛けてくるなか、仰天のニュースが時事通信方面から飛び込んできたのは2024年12月16日の夜だった。「スズキ、CESに初出展へ」。

CESはラスベガスで行われるエレクトロニクスとITの見本市。かつては弱電企業が新商品やサービスを展示するトレーディング含みの見本市だったものが、近年はITが仲を取り持つかたちでさまざまな異業種が出展を申し出、現在は4000社近くがバチバチにしのぎを削るひのき舞台となっている。

ご存じのとおり、クルマかいわいでもITとの連携が不可避となったこの十幾年かは、CESでのアナウンスが重視されている。今回はトヨタがウーブン・シティ絡みで、ホンダがBEVの「Honda 0」シリーズ絡みで、大きな発表をもくろんでいるようだ。声がデカいほうが勝ちみたいに大風呂敷なプレゼンが繰り広げられるそんな場で、スズキは一体何をしようとしているのか。

……と思ったら、早速CES出展に向けての所信表明がスズキのサイトに掲載されていた(参照)。おおむねの内容は、去る7月に行われた技術戦略説明会で示されたそれに沿ったものだ。スズキの行動理念である「小・少・軽・短・美」のド正論を、ラスベガスのあの場所でぶちかますのかと思うと、ちょっとその様子を見届けたくもなる。

早くも2025年が楽しみなスズキだが、振り返ればこの2024年も彼らは攻めていた。特にフロンクスの日本導入、インド生産車の輸入に再挑戦したことは特筆に値する。最初の挑戦は2016年の「バレーノ」だったが、こちらは質感面での見劣りも大きく、日本市場で受け入れられることはなかった。が、今や同社にとっては欠くことができない柱であるインド事業を強化するには、輸出にも適応できる柔軟さをもって、流動性に対する体力を身につけておく必要がある。そのためには母国の日本でインド直送の車両がきちんと売れるという状況は確かな自信につながるはずだ。...

提供元:webCG

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