走りさえも美しい
アストンマーティンの伝統的な美意識を感じさせる流麗なボディーに、最高出力680PSの4リッターV8ツインターボエンジンを搭載した「DB12」。GTを超えた“スーパーツアラー”とうたわれるその走りを、ロングドライブで確かめた。
アストンマーティンらしいルックス
単なる“高級”や“プレミアム”といった表現では飽き足らない飛び切りゴージャスでエクスクルーシブなモデルのみを手がける、歴史と伝統に満ちた英国のブランドがアストンマーティンである。このブランドの公式ウェブサイトにアクセスし、各モデルのコンフィギュレーターを開いてみると、その内外装カラーやインテリア仕上げの多彩な選択肢には心底驚かされる。
かくもビスポークでこだわり尽くせるアストンマーティンでは、最近になってV12エンジンをフロントに置くフラッグシップモデル「ヴァンキッシュ」が復活しひとしきりの話題となったが、ここに紹介するのは2023年に発表されたこのブランドの基幹モデル、DB12である。
まずはクーペボディーが登場し、それを追うようにこのブランドが伝統的に用いる「ヴォランテ」の名が冠されたオープンバージョンを設定。いずれも「言わずもがな」の流麗なボディーの持ち主で、まずはこの段階でアストンマーティンの作品に対する人々の期待を裏切らない。
4725×1980mmという全長×全幅に対して全高は1295mmだから、もはやその時点で際立ってスタイリッシュなプロポーションに仕上がる資格がふんぷん。同時に、(一部の例外モデルを除けば)大仰なウイングなどこれ見よがしの空力付加物を持たないことも、このブランドの作品ならではといえる上品な雰囲気を加速させる。
いずれにしても、アストンマーティンを愛する多くの人が納得し、そして安心するに違いないルックス……。それがDB12を目にした第一印象である。...