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トヨタ・シエンタ ハイブリッドZ/シエンタZ/シエンタ ハイブリッドZ E-Four【試乗記】


最強のマルチプレーヤー

トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」が7年ぶりにフルモデルチェンジ。3代目となる新型は、先代モデルから何を受け継ぎ、どのように進化したのか? 取り回しのしやすさと多機能性を併せ持つ、万能モデルの実力を確かめた。

5ナンバーを守り抜く

トヨタのコンパクトミニバン最後の砦(とりで)となったのがシエンタである。「エスティマ エミーナ/ルシーダ」はとうの昔に消え、「パッソ セッテ」は1代限りで終わり、一世を風靡(ふうび)した「ウィッシュ」も廃止となって5年がたつ。ミドルクラスでも「ノア/ヴォクシー」が2022年1月のフルモデルチェンジで幅が拡大して全車3ナンバーになるなど、ミニバンの巨大化は止まらない。立派になったのはいいが、街なかでは巨体を持て余すこともある。子育てファミリーにとって、5ナンバーを守り抜いたシエンタの存在意義は高まっているのだ。

2003年に初代がデビューして、これで3代目となる。同じ名前でも、見た目はどれもあまり似ていない。初代は丸っこくていかにも母子向けの無難なフォルムだったのに、2代目はいきなりアバンギャルドでラテン風味のオシャレ系に生まれ変わった。今回はイタフラっぽさと黒いモールを多用しているところなどは受け継ぎつつ、道具感を増したアウトドア志向のスタイルである。角を丸めた「シカクマル」がテーマだと聞いて、「まぁるくって、ちっちゃくて、さんかく」というサクマのいちごみるくのキャッチコピーを思い出した。

変わらないのはサイズ感だ。5ナンバーだから全幅が変わらないのは当然として、全長と全高も最小限の拡大に抑えた。取り回しのよさはこのクルマにとって最重要のポイントで、ホイールベースも先代と同じである。ボディーを大きくすることはできないのに、車内空間は十分な広さを確保しなければならない。しかも、価格が安くて低燃費なのは当たり前。過酷な課題を突きつけられるのがシエンタの宿命である。

パワートレインがガソリンエンジンとハイブリッドの2本立てなのは従来どおり。トランスミッションはいずれも無段変速だ。ガソリン車はFFのみ、ハイブリッド車にはリアモーターを追加した4WDも用意される。...

提供元:webCG

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