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日産自動車が2022年夏にブランド初の軽電気自動車「サクラ」をリリースする。一充電走行距離はわずか180kmにしか満たないわけだが、そこにはどんな思いが込められ、どんなユーザーをターゲットにしているのか。商品企画のキーパーソンに聞いた。
しっかり走れる2台目に
日産が「リーフ」を発売したのは2010年。世界初の量産型電気自動車ということで話題を集めたが、販売は伸びずに存在感を発揮することができなかった。それから12年、まずはクロスオーバーSUVタイプの「アリア」を発売。さらにエントリーモデルとして世に問うのが軽EVのサクラである。日産の電動化戦略のなかでどんな役割を担うのかを、商品企画を担当した鈴木理帆さんに聞いた。
――初代リーフは普及するには至りませんでしたが、サクラは販売台数を伸ばすことができますか? リーフは残念ながら、それまで日常的にガソリン車に乗っていた人が乗り換えるにはハードルが高かったのかなと思います。それから時間がたち、クルマとしてもEVとしても進化しました。
――ターゲットは40代の主婦ということですが……。 一応はそういったターゲット像を設定しながら開発してきましたが、もっと裾野を広げて考えています。例えば、地方のガソリンスタンド過疎地で、帰ってきてプラグにつなげば次の朝には乗れるようになっている。遠いガソリンスタンドに行く必要がないんですね。ニューノーマルの時代に対応した使い方もできますので、老若男女すべての方に乗っていただきたいと思います。
――シティーコミューター的な使い方になると思いますが、「デイズ」「ルークス」の代替になるのでしょうか? デイズやルークスの置き換えにもなりますが、力強い走りはこれまでの軽自動車とは違います。もうワンランク上という感じで、ミニバンを持っている方が2台目もしっかり走れて快適に乗れるというクルマライフを提供できると考えています。
――補助金を含めて180万円弱という価格は、ガソリン軽の最上級バージョンと同じぐらい。それと同じか、上回る質感を目指しているということですか? そうですね。それに電気代しかかからないので、何年かすると維持費はガソリン車と同等以下になってくるんですよ。競争力が非常にあると思っています。...