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JAIA輸入二輪車試乗会2022(後編)


また乗りたくなってくる

国内で買える最新の輸入バイクが集結する、JAIA(日本自動車輸入組合)の二輪試乗会。小排気量のシングルから個性的な三輪車まで、会場でまたがったモデルはどれも、一度乗ったら忘れられない魅力に満ちあふれていた。

“味”より“楽” ベネリ・インペリアーレ400

2021年に惜しまれながらも生産中止になった「ヤマハSR400」。「もしや希代の名車の代わりになるかも?」と、「ベネリ・インペリアーレ400」に乗ってみたのである。……てなことを書くと、熱烈なSRファンやベネリを推したい勢の双方からひんしゅくを買いそうだが、圧倒的多数の反応は「ベネリ・インペリアーレ400って、何?」だろう。

説明しましょう。ベネリは、創業1911年という老舗のイタリアンモーターサイクルメーカー。1960年代までレースシーンで活躍をみせたものの、その後、日本製バイクの台頭で苦境に陥り、紆余(うよ)曲折を経て、いまでは中国の銭江(キュージアン)グループがベネリのブランドを所有している。ちなみに、キュージアングループは、ボルボやロータスを傘下に収める吉利(ジーリー)ホールディングスの一員だ。現在のベネリ車は、イタリアでデザイン・開発され、中国で生産されている。

心の故郷たるヨーロッパでは、アドベンチャーたる「TRK」シリーズがスマッシュヒットを飛ばしているが、今回の試乗車、インペリアーレ400は、374cc単気筒エンジンをダブルクレードルフレームに載せた古典的なネイキッドモデル。欧州の排ガス規制ユーロ5をパスした新世代空冷モデルと考えると、SRというより「ホンダGB350」を持ち出すべきだったかもしれない。

780mmという、短足ライダー(←ワタシです)に優しいシートにまたがって走り始めれば、インペリアーレ400、総じてお気楽バイクですね。まったく自然なポジションで、バーハンドルのグリップを握ってトコトコ行くのが楽しい。

SOHCのシングルシリンダーは軽いフィールで回転を上げ、適度なパワーを紡いで205kgのボディーを走らせる。最高出力の21.1PSは5500rpmで発生するが、4000rpm以上回しても劇的なパワー上昇はないので、あまり欲張らずにシフトしていくのが吉。

クラッチ、スロットル、ブレーキといった一連の操作系は、拍子抜けするほど力いらず。握力に自信がない方にオススメ……というか、21世紀の実用バイクだから当たり前か。クラシカルな外観からむやみに“味”を求められても、ベネリとしては迷惑なことだろう。

前19インチ、後ろ18インチのタイヤを履いたハンドリングはおおらかで、キャブトンマフラーから吐き出される牧歌的な排気音を聞きながらのツーリングは、オンタイムに疲れたアナタの心を大いにリフレッシュさせてくれるに違いない。うーん、出かけたい! 限られた試乗時間が終わるころには、SRもGBもすっかり忘れ去っていた。

(文=青木禎之/写真=向後一宏/編集=関 顕也)...

提供元:webCG

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