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(更新: ORICON NEWS

小芝風花『少しずつ勇気を出して――ダブルのドキドキがあった☆』

ジブリアニメとして大ヒットを記録した名作『魔女の宅急便』。児童文学の世界的ロングセラーがもとの本作が、2014年ついに実写化! 主演はオーディションから抜擢された期待の新人、小芝風花だ。魔女の血を引く少女キキとして、スクリーンで最大級の輝きを見せた彼女。ありのままの素顔をお披露目☆

落ち込んだときにふっきれた母の言葉

──最初にこの作品のお話を聞いたときは、どう思いましたか?
小芝「実写化するんだ!」って驚きました。家族全員ジブリ作品が大好きで『魔女の宅急便』ももちろん観ていたんです。だけど、私が抱いていたキキのイメージと、私自身のイメージはちょっと違うかなって思っていたから、オーディションはまったく自信はありませんでした。受けると決めてからも無理だという気持ちの方が大きくて、「どう思われてもいい」と思いながら、飾らずに素のままで臨みました。私、面接のときに清水崇監督にたくさん質問をしちゃったんです。「監督が思い描くキキはどんなイメージですか?」「どうすればそれに近づけますか?」っていうふうに(笑)。

──きっとそれも、キキ役としてプラス要素だったのかもしれませんね。
小芝お母さんと一緒に合格の報せを聞いたんですけど、とってもビックリしました。ふたりで泣いちゃって(笑)。お母さんからは「ホンマによかったな、がんばりや」って言われて、妹も呼んで3人でお祝いの食事をしました。

──物語は世界中から愛される名作。その存在の大きさは意識していましたか?
小芝オーディションに受かってから、今回の実写版がファンの方々に受け入れられるのかな、私で大丈夫なのかなといった不安が強くなっていきました。演技に関しても最初の頃はなかなかうまく行かなくて……。私、相手が誰の場合でも同じ演技ばかりになってしまっていたんです。清水監督に「16歳ならではの演技が見たいのに、全部一緒だ」と言われたこともありました。そのとき、私を選んでくれた方々を後悔させてしまっているんじゃないかという気持ちが湧いてきて、すごく落ち込みました。でもお母さんに相談したら「選んでくれたのは監督やスタッフさんたち。あなたは余計なことは気にしないで、やることをしっかりやりなさい」って言われて。「それもそうだな」って吹っ切れて、がんばろうっていう気持ちになりました。

──ひとつ成長した瞬間ですね。
小芝だけど、その後もすごく悩んだ時期があったんです。撮影が始まったばかりの頃はシーンごとに「このセリフはこう言っていいですか? こう動いて大丈夫ですか?」って監督に聞いてばかりいたんです。そうしたら「アドバイス出すのは簡単だけど、それじゃあ誰でも同じキキになってしまう。オーディションで選ばれたのは小芝。だから小芝のままでいいんだよ」っておっしゃっていただいて。自由に動いてもいいし、セリフも言いにくい所があれば変えてもいいと。言われた通りに動く方が、自分のアイディアを表現するより簡単なんですよね。初めてそのことを実感しました。最初は何もできずに戸惑ったりもしたけど、ちょっとずつ勇気を出して自分なりの表現が出来るようになっていきました。

「私がキキなんだ」って気づくことが出来た

──演じるうえでの大きな心の変化ですね。
小芝自分のアイディアを口に出すこと自体勇気が要るし、言ったことは実際にできなくちゃいけない。そんなダブルのドキドキがありましたけど、そうすることで清水監督とよりコミュニケーションを取れるようになった感じがしました。

──キキ役として、自信を持てたのはどのタイミングでしたか?
小芝いつものびのび演じていたんですけど、やっぱりすべてが終わるまで不安はありました。撮り終えた作品を観て初めて、実感というか、気づくことが出来た感じです。「私がキキなんだ」って。

──これからいよいよ公開されるわけですが、改めて今、この物語の魅力はどんな所だと感じていますか?
小芝この作品は、どんな世代の方にも楽しんでいただける要素があると思います。独り立ちがテーマなので、私と同世代ならまさに共感してもらえると思うし、小さい子だったら空を飛ぶシーンやキキの姿がとっても魅力的に映ると思います。私自身、幼い頃に空を飛びたいと願ってた子どもでした(笑)。そして私よりも上の世代であれば、新しい仕事、新しい環境に向けての勇気を感じてもらえるはず。ご覧になっていただいた方に、作品から何かを感じていただければ嬉しいです。

──映画ではすごく天真爛漫な姿を見せてくれていますが、実際の小芝さんはどんな性格なんですか?
小芝実は以前はかなり人見知りでした。クラスメイトの前で発表することすら苦手なほど(笑)。でもこのお仕事を始めてからはたくさんのひとと話す機会が増えて、自然と変わっていきましたね。今日みたいな取材でもそうなんですけど、ひとによって質問の仕方や話し方がちがうなとか、会話って楽しいと思えるようになりました。

──人見知りだったんですか? 今日は最初からすごくひとなつっこい笑顔だったので意外です。
小芝今すごく大切にしてるのは、常に笑顔でいることなんです。お母さんに「いつも笑顔でね」と言われいるので心がけています。映画のなかでもキキがお母さんから同じことを言われていますよね(笑)。

──すごく素敵なお母さんの言葉ですね。では最後に、そんな小芝さんの元気の源を教えていただけますか?
小芝きな粉と黒胡麻、青汁、ハチミツ、牛乳をミックスしたドリンクです(笑)。肌によさそうなので、おやつ代わりに飲んでいます。でも、結局おやつも別で食べちゃうんですけど(笑)。このドリンクはすごく美味しいので、オススメです!

⇒ 撮影現場レポートはこちら!
『グーチョキパン屋ロケ現場に潜入!』
(文:奥浜有冴/撮り下ろし写真:鈴木一なり)

魔女の宅急便

 見知らぬ町で1年間暮らす。それが魔女修行の掟なのです。 魔女の血を引く少女キキは13歳になり、一人前の魔女になるための決まりに従い、黒猫のジジとほうきに乗って旅に出る。やがて辿り着いた海辺の町コリコでキキを待ち受けていたのは、パン屋の女将・おソノや、空を飛ぶことを夢見る少年・とんぼら、個性豊かな住人たち。キキはおソノのもとに居候し、お届けもの屋「魔女の宅急便」を始めるのだが……。

監督:清水崇
出演者:小芝風花 広田亮平 尾野真千子 山本浩司 新井浩文 筒井道隆 宮沢りえ
【映画予告編】 【公式サイト】
2014年3月1日(土)全国ロードショー (C)2014「魔女の宅急便」フィルムパートナーズ

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映画『魔女の宅急便』公式サイト

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