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カズレーザー、後輩におごらなくても「あまり悪い顔されなくなった」理由明かす【オリコン ライターズ】
期間中、日本テレビ系のさまざまな番組で関連企画が放送され、番組での企画のほかにも、二酸化炭素を吸収・貯留し温暖化の緩和に役立つとして近年注目を集めている海草・アマモの認知を図るYouTube動画「これ見て!アマモを増やそう動画」が公開される。このほか、5月31日から6月2日の期間、神奈川・横浜赤レンガ倉庫でイベントを開催中。傘のシェアリングサービス・アイカサとのコラボレーションによる、JR山手線各駅などでのロゴ入り傘のレンタルといった施策が展開されている。
関連企画の一環として、カズレーザーは、水中AIドローンによる海洋調査を体験。その模様は3日放送の『ZIP!』(日本テレビ系/前5:50〜)で放送予定(生放送のため内容が変更になる可能性があり)。
三次元計測センサーが取り付けられた水中AIドローンは、リアルタイムで海中の様子をモニターで確認でき、陸上からの操縦が可能。海藻の種類や生命体の判別ができるほか、従来は人の手で丸二日かかったブルーカーボンのCO2吸収量計測が30分で可能になるなど、“海のデジタル化”により藻場再生や生物の保全などにも役立つという。
普段見せない水色の出で立ちで現れたカズレーザー。彼が着ていたのは、再生可能な資源を原料に環境に配慮して作られたレーヨン素材と、自然環境や栽培に携わる人に優しいオーガニックコットンによる混合生地で作られた「グップラ」オリジナルシャツ。インタビューでは、水中AIドローンロケの様子やキャンペーンの注目ポイントなどについて語ってもらった。
水中AIドローンを自身も操作
操作は「直感的にすごく簡単にできる」そうで、「プログラミングで完全にフォローしてくれる。GPSと繋がっていて、どういう状況かを全部判断してくれる」とのこと。カズレーザーはその操作のスムーズさをアクションゲーム『アーマード・コア』シリーズと「完全に同じでした」と例えた。
このドローンでは「カメラが撮った海中の画像をAIが認識して、この藻の種類はどうか(判別する)」とAIが活用されている。
その点にちなみ、カズレーザー自身の日常生活におけるAI活用についても聞いた。過去には、YouTubeチャンネル「カズレーザーと松陰寺のチルるーム」にて、AIを活用して自身の写真を生成している旨を語っていたが、現在は?
「(当時は)生成AIがブームになったぐらいのタイミングで、そのときすごくAIに興味があって、画像出力がすごいというのでいろいろやろうと思ったんですけど、最近は自分が思いつくともう誰かがやっているから、結構普通の使い方しかしていないですね。プログラミングのソースを書かせたりそんなにテクノロジカルな使い方ができてないので、本当に暇潰しをどうするかみたいな」と、より身近な使い方になっているよう。ただ「暇潰しだから、今まであるものでも十分になっちゃうんですよね、今までやっていない暇潰しがまだいっぱいある中で、“AIの暇潰し”にまだたどり着いていないですね」とのこと。
「足るを知る」ことで後輩の意識も変化?
「問題は無限にあるとは思うんですけど、大概のことに対して有効だなと思うことがあって、(それは)物をあまり欲しがらない。総量をそもそも減らすのが基本的に(環境に)悪影響はないかな」とカズレーザー。
今年の「グップラサポーター」就任時に発表されたカズレーザーのコメントにも「後輩とか近しい芸人とかと食べに行ったときも、昔はガンガン片っ端からいこう!みたいなのがありましたが、今は、やめとけ!やめとけみたいな。適度にいこうよと気を付けています」(原文ママ)と、「量」についての言及があった。
その意図について聞いてみると「先日、元ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカさんが亡くなって、あの方は日本に来たときに、『日本人はまだ大量生産・大量消費の欲望をいっぱい持っている』と(言っていた)」という点に触れたカズレーザー。自身のスタンスも「足るを知るというか、あまり欲深く生きないというか、必要なものだけでいい。豪勢な暮らしは避けるという感じ」だそう。
その点を意識したことで「後輩におごらなくてもあまり悪い顔されなくなりましたね」とカズレーザー。「(後輩に)『カズさんは渋チンだからあんまり高いものはねだらないでおこう』と伝わって。『焼肉行きましょう』(と言われたら)、『足るを知るだよ、そうじゃないだろ』って言ったら、『はっ、わかりました』って(言われる)」というエピソードを明かした。
「Good For the Planet ウィーク」全体の注目ポイントとしては、「知るべきことは山ほどある」と表現。
「すごくポップな企画なんですよ。でも(外)側を剥ぐと結構深刻な話でもあるので。入口は本当にライトですけど、その先には結構みんな真剣に考えなきゃいけないことがいっぱいあるなと気づいていただけたらなと思います」とカズレーザー。環境に関する問題を、番組などの企画で「楽しく」紹介していても、その先には「あまり楽しくない話も実はいっぱい散りばめられているので、そういうところが少しでも伝わるといいのかなと思います」と語った。
カズレーザーの情報収集との向き合い方は?
勉強する範囲が「みんなが興味ないジャンルが多いのかもしれないです」とカズレーザー。「狭いジャンルだと一流の知識に多分早く届くことができると思うんです。(結果)濃い情報に早く触れている」といい、そのため「何かいろいろ知ってるように見える」と、現状を分析。一方で「みんなが本当に興味あることを全然知らない。だから知らないこともめちゃくちゃある」という。
また『ライターズ!』恒例の、自身を表現する方程式を考えてもらうトークでは、「平均×平均=カズレーザー」と表現。「十把一絡げ中の十把一絡げなんです。それをずっと意識しています」「全てのことがドラフト15位だと思っている。誰の本命でもないというのだけを意識して生きる。でも何か(ドラフトでの下位指名のように)引っかかったんだからいいだろうっていう。毎日モブ、ずっとそれは忘れちゃいけないと思いますね」と語った。
(取材・文/アーバン・タカト)
※取材の模様は、1日放送の『ライターズ!』(日本テレビ系/深1:30)でもご覧いただけます。
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