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【観客に直撃インタビュー】マーベル・スタジオ最新作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』がすごいことになっていた!
アメリカを象徴する “ヒーロー像”、そして 海外が抱く“日本”のイメージが変わる!? 本作は、まさに時代の節目として語り継がれる映画になるかもしれない。
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』 (C)2025 MARVEL.
主人公は、“初代”キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースから最も信頼され、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)のラストでスティーブから盾を託されたサム・ウィルソン(演:アンソニー・マッキー)。サムはヒーローの象徴とさえ言える存在であった“キャプテン・アメリカ”という名の重圧に葛藤しながらも、スティーブの意思を継ぎ、その“圧倒的な重み”を背負い戦うことを決意した。元々は軍所属の一般兵士で超人的なパワーを持たないサムが“キャプテン・アメリカ”の名を背負い、盾をかかげ鋼の翼で空を駆け巡り、暴走する強大な敵へ立ち向かっていく。
これまでのキャプテン・アメリカ同様に盾を駆使した重厚感たっぷりの肉弾戦に加え、翼を広げ自在に空を駆ける空中アクションも展開。盾×翼による、これまでに観たことがない圧倒的スケールの新たなアクションを劇場で体験することができる。
2025年2月14日、公開初日。TOHOシネマズ渋谷の観客を直撃
公開初日に観に来ているだけあって、マーベル・スタジオの映画・ドラマ(MCU=マーベル・シネマティック・ユニバース)を「ほとんど見ている」「すべて観ている」人たちが多かったが、中には「コロナ禍をきっかけに見始めた」という20代・会社員男性も。
「MCUの新たなフェーズの幕開けをこの目で確かめたかった」(20代・社会人・男性)、「ネタバレされちゃうのが嫌だったので、初日に観に来ました」(20代・社会人・女性)、「初日に観に行くのが恒例」(20代・学生・男性)というファンたちは本作をどう見たのか、率直な感想を聞いた。
TOHOシネマズ渋谷にて2025年2月14日に撮影(C)ORICON NewS inc.
10代:男性2人/女性2人
20代:男性12人/女性11人
30代:男性5人/女性3人
※上記のうち外国人:男性11人(10代1人、20代8人、30代2人)/女性4人(20代4人)
20代:男性12人/女性11人
30代:男性5人/女性3人
※上記のうち外国人:男性11人(10代1人、20代8人、30代2人)/女性4人(20代4人)
「マーベルの映画をあまり見ていな人でも楽しめると思う」(10代/学生/女性)
「思っていたより面白かった、『アベンジャーズ』見直そうかなって思いました」(30代/社会人/女性)
「マーベル頑張った!」(20代/社会人/女性)
「コアなファンよりカジュアル層向け」(20代/社会人/女性)
「過去作品の設定をしっかり引き継いでいて、伏線回収もあってよかった」(20代/社会人/女性)
と、コアファンを楽しませつつ、ライト層も楽しめるバランスの取れた作品と言えそうだ。
「『エンドゲーム』でアベンジャーズが一区切りついて、マーベルから離れていた人も、この映画を観たら次のアベンジャーズが楽しみになると思います。僕は楽しみになりました」(20代/社会人/男性)。
「小学生の時に観た『キャプテン・アメリカ/ファースト・アベンジャー』の最後にニック・フューリーが出てきてアベンジャーズが始まったときのことを思い出しました。この『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』から2代目アベンジャーズが始まるんだ!って思ったらうれしくて、震えました!」(10代/学生/男性)
「観終わった後もやもやするところがない。これからが楽しみになる作品でした。こうやって世代交代というか、継承されていくんだなって思いました」(20代/社会人/女性)
観客たちは、次のアベンジャーズ映画が楽しみになる、今後の展開への期待が高まる作品として『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』を受け入れたようだ。
TOHOシネマズ渋谷にて2025年2月14日に撮影(C)ORICON NewS inc.
キャプテン・アメリカを継承したサムの“ヒーロー”像が確立
サム・ウィルソン(演:アンソニー・マッキー) (C)2025 MARVEL.
“正義の象徴”を受け継いだ新たなキャプテン・アメリカはどうでしたか?
「ファルコンとしての戦闘スタイルを活かしたスピード感のある空中戦が見ごたえありました」(20代/社会人/男性)
「サムは超人血清を打っていない普通の人間だけど、ファルコンの時代からの翼やレッドウィング(鳥型のドローン)などを駆使した独自の戦闘スタイルが楽しめた」(20代/社会人/男性)
「MCUの中で一番好きなキャラクターは、スティーブ・ロジャースのキャプテン・アメリカだったので、サムに変わってどうなるのかな?と思って観に来ましたが、期待以上に面白かったです。スティーブは超人血清を投与されてキャプテン・アメリカになったけど、サムは生身で戦っていたところがすごいと思いました」(19歳/学生/女性)
「圧倒的なパワーを持つレッドハルクに、スピードと頭を使って戦うサムがかっこよかった」(20代/社会人/女性)
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』 (C)2025 MARVEL.
「超人的な力をもっていないけど、強さがあってかっこいいと思う。空中戦もかっこよかった。背負うものが多いなかで、葛藤するサムが好きになった」(20代/学生/男性)
「以前からのサムの楽しい感じも残しつつ、初代キャプテン・アメリカを感じさせるサムの成長も見られ、新キャプテン・アメリカが好きになりました」(20代/社会人/男性)
「サムはもともとカウンセラーだったから人の気持ちがよくわかる。初代キャプテン・アメリカが崇高なリーダーだったとしたら、サムはやさしいリーダーになれるんじゃないかな、と思いました」(30代/社会人/男性)
「初代キャプテン・アメリカは【希望】の象徴で、サム・ウィルソンはみんなの【目標】になる存在、というのが印象的だった」(20代/社会人/男性)
「本当に重責だと思うけど、キャプテン・アメリカを継げるのはサムしかいない、と思いました。ネットのアンチは私が倒します!」(20代/社会人/女性)
「スティーブ・ロジャースは見た目からして“アメリカ人”のヒーローって感じだったけれど、サムは“アメリカ”の代表って感じがする」(20代/社会人/女性)
MCU初参戦のハリソン・フォードに絶賛の声
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』 (C)2025 MARVEL.
「ついにハリソン・フォードがマーベル作品に!キター!と思って、うれしかった」(10代/学生/男性)
「サディアス・ロス役の俳優(ウィリアム・ハート)が亡くなり、ハリソンに代わってどうなるのかと思っていたが、新しい雰囲気を出していてかっこよかった」(20代/学生/女性)
「ハリソン・フォードもハマっていた。かっこよかった」(30代/社会人/女性)
「最初は年齢が不安だったが、実際に見ると貫禄があり、説得力があった」(20代/社会人/男性)
「ハリソン・フォードは主役を食う勢いの存在感だった」(10代/学生/男性)
と、多くの観客を魅了した。
日本の描かれ方の変化が意味するもの
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』 (C)2025 MARVEL.
「サムが日本語を話すシーンが面白かった」(20代/社会人/男性)
「日本の尾崎首相がかっこよかった」(10代/学生/女性)
「現実よりリーダーシップを持った政治家として描かれていた」(20代/社会人/女性)
「ハリウッド映画に出てくる日本人って、真面目で頭がかたいキャラにされるイメージがあったけど、今回の尾崎首相は賢いキャラクターだったし、しっかり断っていたし、対等の立場で描かれていたのが意外でした」(20代/学生/女性)
「日本が躊躇なくミサイルを撃ったのは衝撃的。現実とは違うけれど、日本をどんな風に見ているのかが伝わってくる映画ってたまにあるじゃないですか。それでいうと、同じマーベルでも『エンドゲーム』と今作ではこんなに違うのかな、と思うくらい、日本を見る目が変わってきているのかなと感じました。たまたまかもしれないですけど(笑)」(20代/社会人/男性)
「日本の首相がちゃんとした英語を話していたところがいいと思う。日本人の役を中国系の俳優が演じていて、英語も日本語もどちらもカタコトなこともよくあったし、日本に対するイメージがハリウッド側で変わったのかなって思いました」(20代/社会人/女性)
「日本人キャストが重要な役割を担っていて誇らしく思いました。私も将来、アメリカのエンタメ業界で音響スタッフとして働きたいと思って学んでいるところなので、日本人俳優が活躍したり、有名な映画賞で日本の作品が賞を獲得したりすると、勇気をもらえます」(20代/学生/女性)
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』 (C)2025 MARVEL.
「日本の首相を日本人俳優が演じていることでリアルさがあった」(30代/社会人/男性)
「僕は日本人ではないのですが、『エンドゲーム』の時にも日本が出てきて、それはちょっとエセ日本みたいな感じだったけれど、今回はオリエンタリズムに染まっていないというか、その国そのものをちゃんと見ている感じがしました」(30代/社会人/男性)
「日本にいる今、日本が登場するマーベル映画を日本で見たらどう感じるのか楽しみにして観に来ました。日本は以前からずっと人気のある国だと思うけど、最近、ますます高まっているのを感じます」(30代/社会人/男性)
「ハリウッド映画にアメリカ以外の国が登場する機会が増えているよね。自分はブラジル出身だけど、映画にブラジルが出てくると『自分たちの国が出てきた!』と大喜びするよ」(20代/学生/男性)
取材に応じてくれた観客たちも、「次のアベンジャーズ映画への期待」を含め、本作のサブタイトル『ブレイブ・ニュー・ワールド(原題も同じ「Brave New World」)』どおり、「これまでとは異なる時代の幕開け」を感じ取っているようだった。何か転換点を迎えているのかもしれない今こそ、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』を見ることで見えてくるものがある。まさに、今見るべき映画だ。
出口調査にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
INFORMATION
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』
監督:ジュリアス・オナー
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:アンソニー・マッキー/ダニー・ラミレス/リヴ・タイラー/ジャンカルロ・エスポジート/平岳大/ハリソン・フォード他
日本版声優:溝端淳平/村井國夫/藩めぐみ/森川智之/布施川一ェ/亀克寿
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2025 MARVEL.