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清野菜名×岡山天音×三浦貴大、出演者も観客にさせられる『キングダム 大将軍の帰還』の魅力
清野羌カイのアクションは、今まで自分が経験してきたアクションとは本当に全く別物で、全く新しいジャンルに挑戦できて、アクションと言ってもこんなに幅があるんだ、と気づけたことですね。本当にスケールの大きな撮影で、ぐるぐると360度回転するワイヤーをはじめ、アクションで使う機材も見たことがないようなものばかりでした。アクションの可能性ってまだまだあるんだな、と実感しました。羌カイらしい人間離れしたアクションをつくることを目標に、アクション部の方たちと4、5ヶ月、まさに修行のように練習して習得した経験は、自分にとっての宝物です。自分が動けるうちはもっともっとアクションをやっていきたい、と自分の中で覚悟が決まりました。
三浦日本ではなかなかない大規模な作品に出会えて、すごくいい経験になりました。非常に勉強になることが多かったです。こういう大作に呼ばれるようにこれからも精進したいと思いましたし、規模の大きな現場でも、小さな現場でも、役者自身がやることは変わらないんだ、ということに気づかされました。
清野信ですね。戦場がどういうものなのか、怖さも何もわかっていない時から、なぜかわからないけど自信が強くて、何者にも屈せずに前に進む力がある、信の姿に自分自身、すごく勇気づけられました。人を引っ張り上げる力が信にはあるような気がするんです。「キングダム」を見終わった後、「また明日から頑張ろう」と思えるのも、きっと信から力をもらっているんだと思います。
清野羌カイの台詞で、尾平に「だってお前はまだ生きてるじゃないか!」と叫ぶシーン(『キングダム2 遥かなる大地へ』)があったんですけど、羌カイの過去と尾平のその時の状況を考えた時に、生きているだけでいろいろなチャンスがあるはずなのに、なんで自分からあきらめてしまうのか、という思いが爆発したシーンで、今でも撮影した日のことを覚えています。監督にお願いして何回かリテイクさせていただいて、最終的に自分でも納得できるカットを撮っていただいたので、すごく思い出に残っています。
岡山僕もその台詞が印象深いです。自分が実際に体験したというか、演じている中で言われた台詞というのもあるのですが、現代を生きる僕らにも当てはまる言葉だと思いました。まだ奪われていないのに、奪われたってことにしてしまって、いろんな道を自分から断ってしまうことってあるなって。自分で決め付けて、選択肢を狭める必要はないんだなって、感じました。
三浦「キングダム」は主人公・信を中心に、当時の人間たちの生き様を描いている作品。見ているだけで熱くなるような、勇気をもらえるような作品だと思うのですが、僕が好きなところは、戦によって失われるものもちゃんと描いているところ。戦が生む悲しみや恨みといった負の部分も描いている。武功をあげる信の生き様はとてもかっこいいのですが、同時に戦争は戦争なので、そういうものが持つ負の面を感じることができるところもこの作品のとても素敵なところだと思います。
予告編
山崎賢人(※崎=たつさき) 吉沢亮 橋本環奈 清野菜名 吉川晃司 小栗旬 大沢たかお ほか
監督:佐藤信介
脚本:黒岩勉・原泰久
音楽:やまだ豊
原作:原泰久「キングダム」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
(C)原泰久/集英社 (C)2024映画「キングダム」製作委員会
公式サイト:http://kingdom-the-movie.jp