がん検査の研究・開発を進めるHIROTSUバイオサイエンスが、手軽にがんリスクを判定できる最新のがん検査サービス「N-NOSE」をその場で購入、採尿、提出できる「線虫N-NOSE出張がん検査号」をスタート。一都三県で出張先を募集するキャンペーンを実施中だ。がんのリスクを生物が判定するという最新サービスがどのように「出張」されるのか。極めてシンプルだが画期的なサービスの提供方法をORICON NEWSスタッフが実際に出張リクエストを行い、体験した。

■「N-NOSE」とは？
線虫という小さな生物を活用し、少量の尿でがんのリスク判定が手軽にできる世界初の線虫がん検査。早期のがんにも反応することが臨床研究によっても確認されている。薬局、ドラッグストア、インターネット等で検査キットを購入し、指定の場所に提出。また対象エリアに限り「N-NOSE at home」という自宅への集荷による提出ができる。検査キットは、１回検査コースで税込14,800円、定期検査コース（年間１〜３回検査できる）では１回あたり税込13,800円。

どこまで来てくれる？　東京都本土唯一の村、檜原村に検査号を呼んでみた

　今回同社は、「線虫N-NOSE出張がん検査号」という新たなサービスをスタートさせた。N-NOSEを購入・提出できる場所が近くにない人にとっては、検査の可能性が広がる期待も寄せられる。

　対象エリアは一都三県。本当にどこにでも出張してくれるのだろうか？　ORICON NEWSでは、N-NOSEの集荷サービスエリア外で、がん検査を手軽に受けづらいという東京都本土唯一の村、檜原村まで出張をリクエストしてみた。

　当日は最寄りのJR武蔵五日市駅からバスで約30分のところにある、檜原村の山間の駐車場に許可をとってスペースをお借りし、検査号と待ち合わせた。

　東京駅から約2時間かかる場所にある檜原村。辺りは山々に囲まれ、緑が多く空気が澄んでいる。まさに豊かな大自然…！　のどかな風景に癒され待っていると、約束した午前11：00に線虫くんキャラクターをあしらった村道では明らかに目立つ外見をした検査号が到着した。「この車で最先端のサービスを体験できるのか…」。車から降り立ち、挨拶を済ませるとテキパキと準備を始めるスタッフたち。

　ここからいよいよ「検査キット」を購入。採尿カップとチューブを手渡され、本当に尿を採るだけで検査の申し込みが完了できることに驚きを隠せない。検査号のトイレで採尿、提出、マイページ登録までトータル10分ほどで完了してしまった。病院で受けるがん検査とは比べものにならないほどの短時間！　難しいことは何もない、とても手軽な印象を受けた。

線虫がん検査を広める意義「地域に関わらず、手軽にがん検査を」

　検査号が出張することにより、環境はどのように変わるのか。「かなりハードルは低くなると思います。病院でがん検査を受けるとなると、まず予約を取る必要がありますし、検査自体にも長時間かかります。でもN-NOSEを使えば、それこそ検査着に着替えるくらいの時間で終わりますから」と言うのは、この日檜原村に出張してくれた検査号スタッフ。検査号のサービスを始められたきっかけやその意義を聞いた。

「がんの検査を受けたいと思っても、お仕事やご家庭の事情で検診を受ける時間を取れない方や、N-NOSEを購入できる薬局やドラッグストアがない地域にお住まいの方もいらっしゃいます。でも、私たちが車で出張すれば、検査キットの販売から検体受付まで一度にできてしまいます。地域に関わらず、手軽にがん検査ができるようにと、検査号を運行することになりました。今回の檜原村も（15kmほど離れた）あきる野市まで出ないとご自身のご希望タイミングでがん検診が受けられない地域ですので、検査号があるととても便利だと思います」(検査号スタッフAさん）

「私たちの会社には『手軽にがんのリスクを調べて、早期発見につなげたい』という強い思いがあります。N-NOSEをより一層広げて、皆さんががんを早期発見できる環境を作っていきたい。検査号がその一助になればと考えています」（検査号スタッフBさん）

スポーツイベントなど人の集まる場所はもちろん、個人の方からのリクエスト提案にも対応

　この検査号が最初に運行したのは12月９日。湘南ベルマーレフットサルチームのシーズン最終戦が行われた会場、トッケイセキュリティ平塚総合体育館に出張したのが最初だった。

「体育館に来られる方に、N-NOSEをPRさせていただきました。来場された方々が『何やってるの？』と興味を持ってくださって、がん検査ができることを説明すると、熱心に耳を傾けてくださいました。『尿を採るだけなんて、そんな簡単でいいの？』と、その場で検査キットを購入して提出された方もいらっしゃいました。体育館に温水プールも付いている施設だったので、健康意識の高い方が多かったのかと思います。『N-NOSEのことを知っているが、まだ検査したことがない』という方々に直接アプローチできて効果的だったと思います」（検査スタッフ、以下同）

「中にはスマホの操作が苦手という方もいらっしゃいますが、分からないことがあれば私たち係の者がサポートしますので、心配いりません」

　今後もこうしたスポーツイベントなど人が集まる場所に検査号を稼働し、PRを続ける一方で、個人のリクエストにも最大限対応していくという。

「たとえば『うちの町は病院が遠くてがん検診できる場所がないので、町役場に来てください』という個人の方からのお願いでしたら、当社で調整した上で、お応えすることはできると思います。また機会があれば、団体や企業などに伺ってたくさんの方々の検査ができるといいなと思っています」

　当面検査号は１台のみで、対応エリアは一都三県。ただし、ユーザーからの反響が増えれば、車の台数やエリアを拡大する可能性もあるという。今後この検査号がどれだけ浸透し、尿で出来る手軽ながん検査が人々の生活に定着していくのか、大いに注目されるところだ。

どのように検査をするの？　購入、尿の採取、提出までの流れ

　一都三県（東京、埼玉、千葉、神奈川）のさまざまな場所に出張して「N-NOSE」によるがん検査を行っている「線虫N-NOSE出張がん検査号」。どのように検査が行われるのか、検査キットの購入から提出までの流れについて説明したい。

�@検査キット購入
まず検査号のスタッフから検査キットを購入。このキットの中からスタッフが採尿カップとチューブを手渡してくれるので、それを受け取り検査に進む。

�A車内で採尿
検査号の車内には、洋式トイレが２つ設置されている。いずれかのトイレに入って、採尿コップに尿を採り、チューブに移し替える。

�B提出
通常ならば指定の場所に提出、または自宅に集荷（N-NOSE at home）の方法をとらなければいけないが、検査号では、その場でチューブをスタッフに渡せば完了。
その後N-NOSEのサイトに新規マイページ登録を行う。検査結果は、後日マイページで見ることができ、また自宅に郵送もされる。

がん検査号、出張先を募集！　「こんなケースは可能？」わからないことQ＆A

Q.対応エリアは？
A.一都三県（東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県）としています。

Q.地元が集荷サービスエリア範囲外なので来て欲しいのですが可能ですか？
A.一都三県のエリア内であればどこでも伺います。すべての出張リクエストにお応えできるわけではありませんので、出張先は厳正な審査の上、決定させていただきます。

Q.駐車スペースはどの程度あればいいですか？
A.車自体はコンパクトですが、普通の軽トラよりも車高が高いので、それに対応できる駐車スペースが必要になります。

Q.個人・法人どちらでも応募できますか？
A.どちらでもOKです。個人1人からでも、企業など団体からのリクエストもOKです。
※出張先は厳正な審査の上、決定させていただきます。すべての出張リクエストにお応えできるわけではありませんので、あらかじめご了承ください。

Q.検査の際に、特に気を付けるべきことは？
A.検査の４時間前からお食事を摂らないこと、お酒を飲まないこと、体調の優れない時は避けることなどいくつかあります。詳しくはホームページをご覧ください。

出張がん検査号稼働イベント『NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 第4節』

『NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 第4節』
リコーブラックラムズ東京 vs 花園近鉄ライナーズ戦
日時：1月6日（土）14:30(キックオフ）
場所：江東区夢の島競技場(東京都江東区夢の島1丁目1−2)
URL：https://league-one.jp/match/25575?t1=0

取材協力「FUREAI　GLAMPING＆BBQ」

受付の住所：〒190-0174　東京都あきる野市乙津789
FUREAIの住所：〒190-0211　東京都西多摩郡檜原村三都郷３１８６
URL：https://fureaihiroba.tokyo/
東京とは思えない大自然・檜原村のグランピング＆BBQ施設。モロッカンスタイルのラグジュアリーテントなどで非日常の空間を味わえる。

※今回は撮影の都合上、特別に施設をお借りしました。出張先は厳正なる審査で決定するためすべての出張リクエストに対応できるわけではありません。あらかじめご了承ください。

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