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カルガモの子育てはスパルタ? 子ガモに立ちはだかる超えられない段差に「誰かー!ハシゴを〜」

 カルガモは4月〜7月までが繁殖期。草むらや藪の下などに巣を作り、8日間かけて卵を産み、25日間抱卵する。ヒナは孵化するとすぐに親について水辺に移動し、餌を探すため、4月下旬から8月上旬にかけては、水辺で微笑ましい親子の様子を見ることができる。野鳥を撮影しSNSに投稿している中野さとるさんがとらえたカルガモ親子の姿が話題を集めている。

高すぎて越えられない…子ガモたち、どう乗り切る?

【動画】「この段差はヤバイ…」カルガモ親子の運命は? 奮闘する子ガモが健気!

ヨチヨチしたヒナの姿がほほえましい 初夏の風物詩「カルガモの親子」

 日本ではよく見られるカルガモ親子。卵が孵化すると、親子で餌を探すために別の場所へ引っ越しをする。この引っ越しは、産卵場所と育児場所が違うために行われると考えられている。

 普段はスズメを中心に野鳥の撮影をしている中野さん。スズメの写真に加えて、最近はカルガモ親子の写真や動画の投稿が続いていた。
「近所の川には巣立ったカルガモの雛がいつもやってくるので、繁殖期には探すようにしています。運が良いと親子の行列が見られますね。川の近くの田んぼを優雅に泳ぐ親子も見かけることもあります。スズメのように一定の場所に現れるものではないのでいつも運任せです」

 今年も、たまたま川沿いを歩いていると、カルガモ親子を見つけたため撮影。「なかなか見られないので、出会った時はなるべくたくさん撮るようにしています」と、シャッターチャンスの連続だったようだ。

カルガモの子育てはスパルタ、引っ越しはサバイバル

 そんな貴重な姿をとらえた中野さん。カルガモを撮影するうえで、気を付けていることを聞いてみた。
「単独の大人のカモより、親子ガモは警戒心が薄いです。でもなるべく驚かせないようにじっとして撮っています。スズメと違って撮りやすい鳥だとは思いますね」

 先日投稿された動画では、公園の川辺に苦戦する子ガモの様子があった。子ガモが親ガモについていこうとするが、どうしても越えられない滝のような段差が立ちはだかる。子ガモが一生懸命ジャンプして上がろうとする様子に「がんばれ」と声を出してしまいそうになる。
「でも、子ガモはどうしても上がれないので、川を何度も往復して上がれる場所を探すんです。その時、親ガモは優雅に上から眺めていました。結局、親ガモが降りてきて下流のほうへ誘導していました」
 カルガモは成長が早いこともあり、早く自立し自分でエサが獲れるようにならなくてはいけない。そのため子育てもスパルタ。この親ガモもできるだけ手助けしないよう、子ガモたちに自然で生きる厳しさを教えていたのかもしれない。

 人間から見るとほほえましい姿でも、実際には生き残りが厳しいサバイバル。中野さんも、そんな子ガモの雄姿をとらえたいと、野鳥カメラマンとして奮闘している。
「できれば、スズメのように目線を合わせて水面や地面に近い位置にカメラを構えて撮りたいのですが、川などでは場所的になかなか難しいですね。子ガモの必死さが表現できるように撮れたらいいと思います」

中野さとる X(@aerial2009(外部サイト))/Instagram(@onakan_s(外部サイト)

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