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カルガモの子育てはスパルタ? 子ガモに立ちはだかる超えられない段差に「誰かー!ハシゴを〜」
高すぎて越えられない…子ガモたち、どう乗り切る?
ヨチヨチしたヒナの姿がほほえましい 初夏の風物詩「カルガモの親子」
普段はスズメを中心に野鳥の撮影をしている中野さん。スズメの写真に加えて、最近はカルガモ親子の写真や動画の投稿が続いていた。
「近所の川には巣立ったカルガモの雛がいつもやってくるので、繁殖期には探すようにしています。運が良いと親子の行列が見られますね。川の近くの田んぼを優雅に泳ぐ親子も見かけることもあります。スズメのように一定の場所に現れるものではないのでいつも運任せです」
今年も、たまたま川沿いを歩いていると、カルガモ親子を見つけたため撮影。「なかなか見られないので、出会った時はなるべくたくさん撮るようにしています」と、シャッターチャンスの連続だったようだ。
カルガモの子育てはスパルタ、引っ越しはサバイバル
「単独の大人のカモより、親子ガモは警戒心が薄いです。でもなるべく驚かせないようにじっとして撮っています。スズメと違って撮りやすい鳥だとは思いますね」
先日投稿された動画では、公園の川辺に苦戦する子ガモの様子があった。子ガモが親ガモについていこうとするが、どうしても越えられない滝のような段差が立ちはだかる。子ガモが一生懸命ジャンプして上がろうとする様子に「がんばれ」と声を出してしまいそうになる。
「でも、子ガモはどうしても上がれないので、川を何度も往復して上がれる場所を探すんです。その時、親ガモは優雅に上から眺めていました。結局、親ガモが降りてきて下流のほうへ誘導していました」
人間から見るとほほえましい姿でも、実際には生き残りが厳しいサバイバル。中野さんも、そんな子ガモの雄姿をとらえたいと、野鳥カメラマンとして奮闘している。
「できれば、スズメのように目線を合わせて水面や地面に近い位置にカメラを構えて撮りたいのですが、川などでは場所的になかなか難しいですね。子ガモの必死さが表現できるように撮れたらいいと思います」
■中野さとる X(@aerial2009(外部サイト))/Instagram(@onakan_s(外部サイト))