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新垣結衣×山崎貴監督、2度目のタッグで新たな発見が! 『ゴーストブック おばけずかん』対談
久々に子どもたちメインの作品を作れてすごくうれしい
新垣無理しないように心がけるタイプです。私の場合、無理をすると失敗するので。
山崎それはこれまでの経験で得た教訓ですか?
新垣はい。気合入れると、ろくなことがない(笑)。気負っちゃダメなんです。
山崎肩の力を抜くことの大切さもありますよ。
新垣そうですよね。私は、ここ絶対外せない、みたいなところで、ビシッと決められるスター性みたいなものはないので、「できなかったら、できなかったで、しょうがない」と思ってるくらいの方が、少しリラックスできてむしろうまくいったりするんです。
山崎「しょうがない」って、簡単にあきらめちゃっているような否定的なイメージに聞こえることもあるんだけど、新垣さんが言うとなんだか前向きに聞こえるんですよね。今回の映画でも瑤子先生がネガティブな発言をしてても、失敗してても、いい感じに見える。そう見せてしまう、真似のできない技を新垣さんは持っているんですよ。それも一種のスター性じゃないかと思いますね。
――少年少女を主人公にしたデビュー作『ジュブナイル』(2000年)から約20年を経て、山崎監督にとっては原点回帰。集大成といったら大げさですか?
山崎大げさです(笑)。いろんなジャンルの映画を作ってきましたが、これもラインナップの一つですね。集大成の作品なんて、作りたくないですよ、終わっちゃうじゃないすか(笑)。
ありがたいことに、子どもの頃に『ジュブナイル』を観て、映画に興味を持ってこの業界入りました、みたいなことを言ってくれる人がいて、公開当時、主人公たちと同じ年頃だった人たちのマイルストーンになっているんだな、ということを知るたびに、喜びと責任の重さを感じてきました。またいつか、子ども時代を象徴する映画、子どもの頃を思い出した時に、一つの座標になるような映画を作りたいな、と思っていたので、本当に久々にこういう子どもたちメインの作品をつくれて、すごくうれしいです。
――新垣さんにとって『ゴーストブック おばけずかん』は何か節目の作品になりそうですか?
新垣作品一つひとつの積み重ねで今があると思っているので、振り返れば全部の作品に節目を感じます。そしてここ数年は、また新たな役割を経験して学びたいという思いがあって、傍で作品を支えるような役どころにも少しずつ挑戦させてもらえるようになり、今回もまさにそういった役どころだったので、自分にできることを模索しながら、勉強の日々でした。また一つ貴重な経験をさせていただいてとても有り難かったです。
映画『ゴーストブック おばけずかん』2022年7月22日公開
監督・脚本・VFX・ストーリー原案・キャラクターデザイン:山崎貴(『ALWAYS 三丁目の夕日』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)
音楽:佐藤直紀
制作プロダクション:ROBOT
制作協力:TOHOスタジオ 阿部秀司事務所
配給:東宝
製作:東宝 講談社 白組 ROBOT 阿部秀司事務所ほか
(C)2022「GHOSTBOOK おばけずかん」製作委員会
■原作
作:斉藤洋 絵:宮本えつよし
「こわいけど、おもしろい!」図鑑という名の大人気「おばけずかん」シリーズ(講談社)