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ディーン・フジオカ、海外から日本へ拠点移した理由 震災やコロナ禍で気づいた故郷・福島への想い「世界は自分の中にある」

「日本のアクションに光を当てたい」海外で見てきた日本人に対する“偏見”も役に反映

  • 映画『Pure Japanese』場面カット

    映画『Pure Japanese』場面カット(C)2021「PURE JAPANESE」製作委員会

――ディーンさん演じる主人公の立石は、一見ヒーローのようにも見えて、実はとんでもない狂気を秘めているという少し特殊なキャラクターですが、どのようなイメージでこの役を作られたのでしょうか?

ディーン・フジオカ不条理な世の中で、“矛盾する概念に押しつぶされて飲み込まれ、その矛盾を一身に請け負って死んでいくような存在”をイメージして立石のキャラクターを作っていきました。本作では、主人公含めて登場人物みんなが“Pure Japanese”という概念に振り回されたり、鼓舞されたりします。そしてそれが利害関係を生んだり、大切なものを守るために戦う理由にもなったりしている。立石は、最終的に不条理の中に消えていくという“生け贄”のような存在として描きました。

――“100%日本人=Pure Japanese”ということだと思いますが、それは長年海外で活躍されてきたディーンさんだからこその発想なのではないでしょうか。

ディーン・フジオカ本作の企画は“日本人らしさ”や“日本人度”の精度の概念に対する疑問から生まれたものです。ただ、立石のキャラクターに関していえば、例えば海外にいると「日本人を怒らせても2度目までは許してくれるけど、3度目は容赦なくキレるから怒らせたらヤバい」みたいなイメージを日本人に対して持っている方がたくさんいるんですね(笑)。たぶん同じような背景を持たない人や共通する部分が少ない人のことは理解ができないが故に、恐怖心や嫌悪感を抱いてしまったりするのだと思います。自分は様々な国でそういったことを体感してきたので、それが立石にも反映されているのかもしれません。
  • ディーン・フジオカ

    ディーン・フジオカ

――日本で仕事をするようになって、疑問を感じたことはございますか。

ディーン・フジオカ日本国内でもっとアクション作品が創られるべきなんじゃないかということですね。いまの日本のアクションのレベルの高さに対して、需要と供給のバランスが合っていないなと感じています。日本映画は予算の少ない作品が多く、お金がかかるアクションを撮れなくなっているのが現状なんですね。それに比べて中華圏やハリウッドでは映画製作に莫大な予算をかけられるので、実力のある優秀なアクションコレオグラファーやスタントマンがどんどん海外に出ていってしまう。そういったアクションスタントマンに光を当てたくて本作を作ったところもあります。

――最後に、もし予算を制限なく使えるとしたらどんな作品を撮りたいですか。

ディーン・フジオカ宇宙で映画を撮ってみたいです(笑)。どなたか資金提供してくださる方がいたらご一報ください!

(取材・文/奥村百恵)

映画『Pure Japanese』

2022年1月28日(金) ロードショー

【ストーリー】 アクション俳優として働く立石(ディーン・フジオカ)は、社交性がなく、一方で日本の文化に傾倒している変わった男で、周囲からは距離をおかれていた。そんな立石が、祖父と暮らしている土地が中国人ブローカーと地元のヤクザに狙われ、執拗な嫌がらせを受けていた女子高生のアユミ(蒔田彩珠)を、偶然に助けることになる。立石になつくアユミを守るための相手への攻撃を肯定されたことで、過去の撮影現場での事故によるトラウマでバイオレンスに対するリミットをかけていた立石の目に、次第に狂気が宿っていく。

(C)2021「PURE JAPANESE」製作委員会

■映画「Pure Japanese」オフィシャルサイト
www.purejapanese-movie.jp
■映画「Pure Japanese」オフィシャルTwitter:https://twitter.com/pure_jp_movie

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