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大きさの陰に隠れた“職人技”が光る…秋田発『ロングソフトクリーム』に込められた地域活性への想い
コロナ禍で閑散とする秋田駅前活性化のために社長が考案
渡部私どもがツイートに気が付いたのは、当日の営業終了後でした。いいねやリツイートの数が、秋田では考えられないくらい多く、うれしい気持ちになりました。それと同時に、しっかりした商品の提供と接客をしなければいけないと、今一度、気を引き締めました。
――あの投稿の後のお客さんの反響はいかがですか?
渡部そうですね、もともと、提供当初からテレビ取材などもあり、多くのお客様にご来店いただいていたのですが、ツイッターの反響でさらにご来店が増えている状況です。また、写真撮影されるお客様が非常に増えた印象があります。実際に『ロングソフトクリーム』を見て、びっくりするお客様、ご家族で楽しんでいるお客様など、非常に良い反応をいただいております。
――そもそも、いつごろから、どういったきっかけで『ロングソフトクリーム』を提供するようになったのですか?
渡部提供し始めたのは、昨年6月ごろからです。コロナが流行し、秋田駅前が閑散としてしまったため、話題性のある商品を、という考えで、社長の村上が考えました。少しでも駅前に集客が戻ってくれば、近隣店舗も一緒に盛り上がってくれればという想いでした。
コツは細く、長く…長さを出すために原材料にもこだわり
渡部コツは細く、長くです。
――細く、長く?
渡部はい。最初から普通の太さで巻いてしまうと、クリームの重さに負けてしまい、途中で折れてしまいます。なので、最初は細く、終盤は巻くというよりはクリームを重ねて層を作るイメージです。
――まさに“職人技”ですね。これを実現するために、原材料にもこだわっているのですか?
渡部そうですね。クリームも、いわゆる安いものだと硬すぎてしまい、うまく長さを出せません。ちょうどいい硬さのクリームになるようにブレンドしています。
――あくなき長さへのこだわりですね。『ロングソフトクリーム』は何センチくらいを目安にされているのですか?
渡部『ロングソフトクリーム』は30センチ以上です。ちなみに過去最高は、コーンをのぞいて39センチでした。通常のソフトクリーム(シングル=330円)も提供していますが、こちらは一般的なサイズです。
――40センチの大台への期待がかかります。今後も長さへの挑戦、そして地域活性を続けていきますか?
渡部長さはもちろんですが、きれいに作れるように日々営業してまいります。この『ロングソフトクリーム』をきっかけに、これからも秋田駅前、近隣も一緒になって地域活性化出来たらと思っています。