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ORICON NEWS
13キロ増で“高校デビュー”大失敗、あか抜けない女子高生が一念発起で手に入れた変化「当時はおブスだった…」
13キロ増でベリーショート…、大失敗の“逆・高校デビュー”がきっかけに
富加見ジウ そうですよね(笑)。定期的に写真フォルダを見返していて「最近また垢抜けたなぁ」と思い、この感覚をフォロワーさんと共有したくてツイートしました。
――5年前のご自身の写真を見返して、どのように感じましたか?
富加見ジウ 率直に言うと「おブスだなぁ」という印象ですね。でも、当時はこれでも気を使っているつもりでした。厨二病をこじらせた結果、メガネ&M字バングで悦に入っていて…。ファッションのセンスは変わりましたが、今でも中二病であることに違いはないですけどね(笑)。
――この当時は中学生だったんですよね。
富加見ジウ そうですね。中学生3年生でした。受験で11年間打ち込んできたバトントワリングをやめて、一気に13キロ増、急激に太ってしまって。そのときタイミング悪く“ジェンダーレス女子”に憧れて、運動部でもないのにベリーショートのヘアスタイルにしてしまったんです。その状態で高校入学が待っていたので、大失敗の高校デビューを飾ってしまいました。でもそれが変わるきっかけになりました。
――高校デビューに失敗したことが転じて、美意識の向上につながったと?
富加見ジウ そうなります。あまりにもダサい当時の容姿を、自分自身でも見ていられなくて、「どうして私にはこの髪型が似合わないんだろう?」「この服装が似合わないんだろう?」と、似合わない理由や、改善できることを探していくうちに、少しずついい方向に変わっていきました。おかげでだんだんと自信もつき、“踊ってみた”やコスプレにも挑戦するようになって。さまざまな経験を積んだことで、今の私になった…という感じです。
新しい挑戦を否定され、踏みとどまったことも「自分の思う道を進んでいきたい」
富加見ジウ そうですね。キレイ系やカワイイ系だけでなく、カッコいい系や男装まで、何でも着こなせる人間になれたんじゃないか…と自画自賛しています(笑)。もちろん欠点も山のようにありますが、それ以上に自分自身でも「ここが私の魅力だな」と思えるところが増えてきたので、周囲の意見は気にせず、何事にも楽しく取り組めています。
――変化を遂げるまでに、具体的にどのようなチャレンジをしたのでしょうか?
富加見ジウ ダイエットとメイクの研究をがんばりました。お腹が空くのは嫌だったので、キャベツを主食にしてたくさん食べたり、野菜スープをたくさん飲んだり…、少しずつ食生活を変えていき、無理なく体重を落としていきました。ストイックになり過ぎず、「今日は目標を達成できなかったけど、その分、明日がんばろう!」くらいの気持ちでストレスを溜めずに取り組んだので、長続きしたんじゃないかなーと思っています。
――続けることが大事ですよね。メイクはどうですか?
富加見ジウ なりたい顔を目指して、分析しながら自分の顔に化粧をする…ということをひたすらくり返していましたね。その甲斐あって、今では絵を描くような感覚で、さまざまなタイプのメイクができるようになりました。
富加見ジウ 一応「自分はインフルエンサーの端くれ」という気持ちでいたので、前に出る経験を積みたくて応募してみたらトントン拍子で合格しました(笑)。フリフリの可愛い服を着てみたい…というのがいちばんの動機だったので、好きな格好で楽しく働けて、やりがいもあって、毎日が幸せです。
――とくにどんなときにやりがいを感じますか?
富加見ジウ 本当にいろんなお客さまに来ていただけるので、そのお話を聞くだけでもすごく自分の経験値が上がっているような気持ちになります。帰り際にお客さまから「楽しかった〜。また来るね〜」と言っていただけるのも本当に嬉しくて。「次回はもっと楽しんでもらえるように頑張ろう!」という気持ちになれるのも、このお仕事ならではのやりがいだと思っています。
――コスプレやコンカフェ勤務、インフルエンサーとしての活動など、たくさんのことに取り組むのは大変ではないですか?
富加見ジウ コンカフェでは男装やメイド服など、さまざまな衣装を着るので、コスプレ活動で得た経験が生かされていますし、“踊ってみた”の動画がお客さまとの会話につながることもあります。さまざまな活動をしているようですが、実は重なる部分やつながっている部分も多いので、それぞれやっていてよかったなと思える活動になっています。
――これまでのすべての経験が、今の富加見さんを構成しているわけですね。現在のスタイルに至るまでの間で、苦労したことなどがありましたら教えてください。
富加見ジウ 新しいことに挑戦しようとする度に、家族や知り合いから「そんなのやめたほうがいい」と否定されることがつらかったです。今は自分の目指すものに芯ができてきたので反論できていますが、自信がなかったころは「やっぱりこれって駄目なんだ…」と聞き入れてしまい、踏みとどまることが多々ありましたね。
――好きで取り組んでいることを否定されるのは、精神的にもきついですよね。
富加見ジウ はい。でも今は、自分の容姿やファッションに対して強い誇りを持てているので。誰に何と言われようと信念を曲げずに、自分がカッコイイと思える道を突き進んでいきたいと思っています。
取材・文=ソムタム田井