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藤本美貴、モー娘。卒業に「迷いなかった」庄司との交際発覚で脱退から15年、一片の後悔もなし

 今年でデビュー20周年を迎える藤本美貴。かつてはモーニング娘。のメンバーとして活動するも、庄司智春との交際が発覚し、あっさりと自ら即脱退。それから結婚12年を迎えた今では“憧れの夫婦”との呼び声が高い。当時、ファンからは脱退を嘆く声が数多く上がったが、藤本自身は未練も迷いもなかったと飄々と話す。その決意の裏には、アイドル時代から貫き通してきた信念があった。人気アイドルから芸人妻、ママタレへと、ライフステージに応じて確固たる地位を確立し続ける彼女に、当時と今の心の内を聞いた。

“アイドル人生”ではなく”自分の人生”を歩む思いで決断「未練もなかった」

――2000年にモーニング娘。のオーディションを三次選考で落選するも、その後ソロとしてデビューされ、人気アイドルとしてご活躍されていました。当時を振り返っていかがですか。

藤本美貴私は元々モーニング娘。になりたいというより、アイドルになりたくてオーディションを受けたので、落ちた時はまた次のオーディション受けようって切り替えていましたね。その後ソロとしてデビューしてからは、人生で一番忙しかったんじゃないかな。でも、ずっと夢だったアイドルとして好きなことが出来ていたので、辛い気持ちはなかったです。
――その後、2003年にモーニング娘。に加入することになった際はどんなお気持ちでしたか。

藤本美貴「え、どっち?」みたいな(笑)。これからソロで頑張っていこうっていう時に、すでに出来上がったグループに入るのは戸惑いがありました。どうしたらここから出られるんだろうとしか考えてなかったです(笑)。私が加入した時は、先輩とか元々いたメンバーは面倒くさいって思ったと思います。私は、先輩が「右」って言っても自分が納得出来なければ、「なんで右なんですか」って聞くタイプだったので(笑)。でも、文句を言う代わりに、文句を言われないようにやるべきことは全部こなすって言うのは心掛けていました。

――そして2007年からリーダーに就任されましたが、翌月には庄司智春さんとの交際発覚を理由に脱退を発表されました。辞めることへの迷いや、アイドルやモーニング娘。に対して未練はなかったですか。


藤本美貴未練もないし、迷いもなかったです。ずっとアイドルでいられるわけではないし、アイドルの人生ではなく自分の人生を考えた時に、結婚したいって思える人がいるんだったら、そっちを選んでも良いんじゃないかなって思って。(庄司と)別れるという発想もなかったですね。

庄司のことは12年毎日「好き」 第一印象、結婚の決め手、忘れられない一言とは

  • かつては『すぐ離婚しそうな夫婦ランキング』にも選ばれていた庄司智春&藤本美貴(C)ORICON NewS inc.

    かつては『すぐ離婚しそうな夫婦ランキング』にも選ばれていた庄司智春&藤本美貴(C)ORICON NewS inc.

――改めて、庄司智春さんとの出会いや第一印象を教えていただけますか。

藤本美貴出会いは、渋谷の109の前の交差点から私を見かけて追いかけてきたのがきっかけでした。初めは芸人さんだし、遊んでるんだろうなって怖いイメージだったのですが、知るうちに、すごく良い人だなって印象が変わっていきました。自分をこんなに好きになってくれる人はいないだろうし、ここまでに自分をさらけ出せる人もなかなかいないだろうなって思って、結婚を意識するようになりました。むしろ、この人とは1回結婚しないと別れないだろうし、別れるときは離婚のときだろうなって。喧嘩の度に「もう離婚じゃん」って思うけど(笑)、本気でそう思ったことは一度もないですね。

――ご結婚から10年以上経ちますが、これまで庄司さんへの気持ちや夫婦の関係に変化はありましたか。

藤本美貴お互い最初から素でぶつかり合えていたからこそ、年を重ねても関係は変わらないかなって思いますが、よりチームになっていくって言う感じはありますよね。やっぱり夫婦仲が良いのが子どもにとっても一番良いと思います。我が家は愛情表現が盛んなので、今でも毎日夫婦で「好きだよ」って言い合いますし、子どもにも同じように伝えています。小学4年生の息子も、学校の帰り道に手を繋いできたり。「誰も手繋いでないよ」って言うと「本当だね、じゃあちょっとだけ」って言われて、「やっぱり繋ぐんかい!」って(笑)。
――可愛らしいですね。すごく楽しく育児されている印象ですが、普段から心がけていることはありますか。

藤本美貴我が家は仕事柄、旦那さんが家にいないことも多いので、基本的に一人で回す前提でいますね。そもそも相手に何かやってもらおうって期待する方が間違いなのかなって思っているので、やってくれたらラッキーくらいな。やってほしいことがあるんだったら、具体的に伝えるのが一番だと思います。例えば出かけるときに「準備手伝って」とかじゃなくて、「おむつ3枚、そのかばんに入れて」みたいな(笑)。
  • いまや『ナイス・カップル大賞』『いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー』など多数受賞している庄司&藤本夫妻(C)ORICON NewS inc.

    いまや『ナイス・カップル大賞』『いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー』など多数受賞している庄司&藤本夫妻(C)ORICON NewS inc.

――なるほど、余計な喧嘩が避けられそうですね。これまでの夫婦生活の中で、印象に残っている言葉や出来事があれば教えてください。

藤本美貴いざというときに、どしっと構えて助けてくれるのがすごくありがたいです。1人目を妊娠した時に、人を育てるってすごい責任重大じゃない?って漠然と不安になってしまって、産前うつのようになってしまったんですけど、その時に「まだ産まれてもいない子どものことを考えて悩めるって、もう立派なお母さんじゃない」って言ってくれた時にすごく救われました。良いこと言うじゃんって(笑)。

――そういった時に人柄が表れますよね。庄司さんは、自身でも藤本さんとの“格差”をネタにされていることがありますが、藤本さんは夫婦の格差についてどのように受け止められていますか。


藤本美貴私たちは格差を別に感じていないと言うか、考えたこともないですね。私のキャラクターが清楚でもないし、かと言って怒りませんっていうイメージでもないので、旦那さんに何言われても、「あ、そうですね」みたいな。もう何でもいいんです(笑)。家で仕事の話もほとんどしないですし、お互い好きなように、それぞれのペースでいきましょうっていう感じです。

マイナスなことこそ「自分で決めたい」 アイドル時代から貫き続けた自立の精神

――様々な家庭の形がある中で、言葉選び1つで炎上しかねない時代だと思います。批判されがちな「ママタレ」の中でも藤本さんは炎上が少ないイメージですが、気を付けていることはありますか。

藤本美貴別にSNSのために子どもを生んだわけじゃないですし、普通に子育てしている感じを出してるだけなんですよね。ただ、批判的な言葉も嫌いじゃないタイプです。何言われても落ち込まないですし、嫌いな人もいて当たり前だよねみたいな。日常をキラキラさせるって大変じゃないですか。もちろんいつでも身だしなみが完璧なママもいるけど、それやったら私は疲れちゃうので(笑)。SNSにもいろんな育児に関する情報がありますけど、自分に合ったものをいいとこどりで取り入れていくのが良いのかなと思います。
――デビューから20年に渡って活躍されていますが、ご自身の人生でターニングポイントはどこだったと思われますか。

藤本美貴やっぱりモーニング娘。を脱退するときですかね。自分が決断したことで落ち込むのはおかしいなって思って、与えられた仕事や出来ることを1つでもプラスにつなげるっていうことだけ考えてきました。結果として大きな転機になったので、あの時期があったからこそ今の幸せがあるのかなって思っています。

――ご自身にとって大きな出会い、芸能人生を変えてくれた方はどなただと思われますか。

藤本美貴特に思い当たらないですね(笑)。人に何かを言われてやるっていうタイプじゃないので。後から「良かったよ」って言われると、これは正解のやり方だったんだなって思うけど、相談もあまりしないですし、「これやってみたら」もあまり言われたこともないんです。モーニング娘。脱退のときもそうだったのですが、どうせ失敗するなら自分が選択して失敗したいって思いますね。今までもこれからも自分の人生だから自分で決めたいし、責任持ちたいなって思っています。
(取材・文=鈴木ゆかり/撮影=逢坂聡)

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