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耳を温めると快眠できる? “温かい耳栓”に開発者も驚きの反響「異常安眠!」
1500億におよぶ“睡眠市場”、風変りな快眠グッズ開発で「不眠気味に(笑)」
そんな中、同社ではさらなる睡眠をテーマにした商品を開発しようと、新たなプロジェクトが発足。有識者のヒアリングを重ねていく中で、耳に神経が集中していることに着目した。「音がうるさくて眠れない」「耳栓をつけて寝ている」という声や、「赤ちゃんがリラックスしてぐっすり寝ている時、耳が赤くないか(温まっているのではないか)」という気づきをヒントに、『耳ほぐタイム』のアイデアが生まれた。
しかし、眠る際に手足を温めるグッズはこれまでも多く販売されてきたものの、“耳を温める”商品は前代未聞。開発の試作は、約100回におよんだ。
形や角度の微調整に加え、温かさが持続する時間も試行錯誤を重ねた。眠りにつく前に冷めてしまうとユーザーの不満足に繋がることから、大半の人が寝付くまでにかかる時間、20分に設定。すべての条件が揃い、試作品がようやく完成すると、社内では大きな手応えがあったという。
「耳を温めると、こんなに気持ちいいんだ!と、驚きの声が数多く挙がり、大好評でした。自信を持ってテスト販売をしてみると、『コテンと寝られた』などと予想以上の反響が。SNS上でも大きな話題となり、すごく限られた地域や店舗でのテスト販売ながら、ここまで反響を頂いたのは初めての経験でした。早々に品切れした販売店からも、再入荷の問い合わせが殺到しました」(マーケティング・猪村洋平 さん)
コロナ禍で悪化する睡眠状況…「ネット社会が加速すればするほど快眠は遠のいていく」
「良い睡眠には、外部環境を整えることが重要です。WHOヨーロッパ事務局が、睡眠時には40デシベル以下を推奨しているように、当然大きな音や雑音が聞こえると良く寝られません。それに加えて、人が気持ちよく感じる温度を研究しつくした商品なので、“気持ちいい”と感じられることで、良い睡眠環境を作ることができます」 (商品開発 ・氏家彩奈 さん)
コロナ禍により、人々の不安やストレスは増大。それは睡眠状況にも悪影響が出てくるだろう。睡眠がしっかりとれていなければ、当然日中のパフォーマンスが落ち、心身の健康にも害が出てくる。外出自粛が続き、ECサイトやネット社会が加速すればするほど、在宅時間が増え、家が“安らぐ場所”と遠のいていく。“職場”となり、“ショッピング”の場ともなるに連れて、人々の家での“睡眠スイッチ”は入りにくくなっていくのだ。
「寝つきが悪い原因は、人それぞれです。音なのか、気温なのか、寝床なのか、それぞれの原因に対して適切に対処していくことが大切です。そんな中、“口呼吸” が原因である人は少なくありません。『鼻呼吸テープ』は、多くの人が抱える口やのど乾燥、いびき音に着目して開発したところ、年々多くの支持を頂いております。『睡眠負債』が社会的な課題として掲げられ、コロナ禍で社会が大きく変化している今、ストレスや不安で寝付きづらさを感じている方、リラックスした睡眠を求めている全ての方が安眠できるお手伝いをこれからもしていきたいです」(猪村さん)