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声優アーティスト・西山宏太朗、切ない「恋」披露 洗練されたサウンドとアートワークで世界観確立

新進気鋭のクリエイター陣と豪華コラボレーション、自身も作詞に挑戦

  • 『Laundry』初回生産限定盤

    『Laundry』初回生産限定盤

 1stミニアルバムで作詞に挑戦した西山だが、本作ではミディアムチューンの「サラダの日には」で作詞を担当。付き合いの長いカップルの飼い犬を交えた日常を、暖かな目線で描いている。

 作曲はハロー!プロジェクトの楽曲制作を中心に活動している星部ショウ。ハロプロファンを公言している西山にとっては思い入れの深いコラボレーションとなったはずだ。ちなみに西山は、1stミニアルバムでもハロプロ楽曲を多数手がける作詞家・児玉雨子が参加したことを、喜びを滲ませて語っている。

 ギターのカッティングとシンセサウンドが印象的な「ラストランデブー」も1stミニアルバムからの関連を感じさせる楽曲の1つで、作詞は1stミニアルバムのリード曲を手がけた、ぽん(ORESAMA)が担当。コーラスには声優で歌手の山村響が参加。清涼感あふれる西山の歌声と軽やかな女声との相性は抜群で、切ないストーリーをサラリとおしゃれに包みこんで聴かせてくれる。

 キラキラしたサウンドと心地よいビートのエレクトロポップ「Highway cruise」や、ラップとミュージカル調の歌メロがドリーミーに融合した「Lovin’You」など聴きどころ満載の1枚だが、中でも特筆すべきはシティポップのマエストロこと高野寛が「消せない写真」を楽曲提供していること。

シティポップの美意識詰まるアートワーク、スタイリッシュさの中にある遊び心に注目

『Laundry』通常盤

『Laundry』通常盤

 アートワークではコンセプトを象徴するとともに、都会の一角でもあるコインランドリーをフィーチャー。1stミニアルバムの80sを彷彿とさせるポップでカラフルなジャケットからは一変して、色調をグッと抑えたビジュアルに仕上がっている。洗濯物と一緒にランドリーワゴンに収まった西山は思わずフフッとさせられる居住まいで、スタイリッシュな中にも外しや遊び心を織り交ぜるシティポップの美意識のようなものを感じさせる。

 これまでもアニメやゲーム作品を通して数多くのステージで生の歌声を披露してきた西山だが、ミニアルバムを重ねてオリジナル曲も充実してきた。8月25日には発売記念ネットサイン会が開催されるが、今後の音楽活動にも期待したいところだ。
西山宏太朗 2nd ミニアルバム『Laundry
※2021年7月21日 発売

■アーティスト公式Twitter:@KoutarotaroInfo
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