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YouTubeから逆転大ブレイク!Brave Girlsの魅力に迫る!【ハングクTIMES Vol.14】

Brave Girls

現地から韓国のリアルをお届け!
ハングクTIMES Vol.14【エンタメ】
音楽、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。実際に現地に行って楽しみたくても、コロナの影響で韓国に行くのは難しい日々が続きます。

そんなあなたに、グルメ・ファッション・コスメなど気になる情報も含めて、韓国在住のライターが現地の最新レポートを週替りテーマで毎週金曜日にお届けします!
こんにちは、韓国在住ライターの二俣愛子です。韓国でトップガールズグループといえば、BLACKPINK、TWICE、ITZY、MAMAMOOなどが大人気ですが、「最近大ブレイクしたアイドルは?」と問われれば「Brave Girls(ブレイブガールズ)」の名前が真っ先に思い浮かびます。

そんなBrave Girlsは、デビューしてから10年間、ほとんど知名度がありませんでした。30歳を超えるメンバーもいて、アイドルとしてはかなり遅咲きと言えます。

しかし今では、街に出れば彼女たちの広告ポスターがいたるところで見られるように。

彼女たちがブレイクしたきっかけや、これほどまでに支持される魅力に迫ります。

10年間売れず解散寸前だった

BIGBANGなどに楽曲提供を行う超有名プロデューサーで、彼女たちが所属するBraveエンターテインメントの代表であるブレイブ・ブラザーズ(本名:カン・ドンチョル)が作曲を担当し、事務所の名前をグループ名に背負い、鳴り物入りで2011年に5人でデビューしたBrave Girls。

しかし鳴かず飛ばずで、2016年に3人脱退し5人が加入する形で7人になるも、2018年には4人に減少。

現在のメンバーは、2016年に加入した5人のうちの4人で、オリジナルメンバーは1人もいません。そして、実は解散を決意していたのだとか。

彼女たちの代表曲となった「Rollin’」のミュージックビデオでは、すでに脱退しているメンバーがメイン出演しているという異色さも話題です。

YouTube動画がブレイクのきっかけ

Brave Girlsは、韓国の軍隊に慰問公演を頻繁に行っていたため、一般には無名だったものの軍人の間ではかなり有名な存在で、彼女たちの曲は「ミルボード(ミリタリー+ビルボードを掛け合わせた造語)」では名曲として人気を集めていたそう。

そんな彼女たちを応援する目的で、2021年2月、4年前に発表された楽曲「Rollin’」の公演の様子がYouTubeチャンネル「ビジターVIDITOR」に「Brave Girls_ Rollin'_コメントまとめ」というタイトルでアップされると、その動画が瞬く間に広がり、韓国の主要音源サイトのリアルタイムチャートで1位を獲得。

また、韓国を代表する音楽番組『人気歌謡』でも1位を獲得し、彼女たちは一躍ブレイクを果たしました。

アップされた動画は、彼女たちが頻繁に訪れていた軍施設での慰問公演の様子をまとめたもの。若い軍人たちが彼女たちの曲「Rollin’」に熱狂している様子とともに、秀逸すぎるコメントが映し出されているのですが、その場にいる全員が一体となって楽しんでいる姿は、見ているこちらまで幸せな気持ちになります。

テレビ・広告への出演が急増!

バスの車体にプリントされたBrave Girlsが出演する広告(撮影:二俣愛子)

バスの車体にプリントされたBrave Girlsが出演する広告(撮影:二俣愛子)

海外でも前出のYouTube動画が話題になり、Brave Girlsは韓国国内外で大ブレイク。

印象的なダンスと耳に残るフレーズがクセになり、さまざまな有名人たちが「Rollin’」の「エイダンス」をコピー。テレビでBrave Girlsの姿を目にし、楽曲を耳にする機会が本当に増えました。

今では一歩街に出れば、彼女たちの広告をいたるところで目にすることができます。

4人の個性が光るキャラクターにも注目

(左から)ウンジ、ミニョン

(左から)ウンジ、ミニョン

元新体操の選手でしっかり者のビジュアル担当ウンジ、“このパートを歌えるアイドルはほかにいない”と評されるほどの歌唱力の持ち主のミニョン、キュートな笑顔がポケモンのゼニガメに似ていると話題でグループのアイコン的存在のユジョン、一番年下ですが甘え下手でクールなキャラクターのユナ

(左から)ユジョン、ユナ

(左から)ユジョン、ユナ

バラエティー番組に登場して彼女たちの素の姿が公開されると、さらに人気は急上昇。遅咲きですが、逆にそれが「キレイで親しみやすいお姉さんたち」という新たなアイドルジャンルを確立しました。

それぞれの個性が光るキャラクターと、大人で落ち着いた雰囲気、性格のよさがにじみでるコメントなど、Brave Girlsが愛される要因がいくつもあることがわかります。

一発屋にならずにヒットを記録!

ここまでブレイクしてしまうと一発屋にならないかどうか問われるところですが、2020年にリリースした「WE RIDE」も合わせて音楽チャートに急浮上。

どこか懐かしさを感じさせるメロディーとビジュアルが、今の韓国で求められているレトロなムードにマッチしています。

さすが天才プロデューサーとも言われるカン・ドンチョルが手掛けた曲!

6月17日にミニアルバム『Summer Queen』でカムバック!

ミニアルバム『Summer Queen』

そんな彼女たちは、ブレイクしてから初・韓国で5枚目となるミニアルバム『Summer Queen』でカムバックしました。

リード曲「Chi Mat Ba Ram」は、夏にぴったりなダンス曲。爽やかなサウンドと中毒性あるメロディーがBrave Girlsらしい楽曲で、「波乗りダンス」と「スカートダンス」は、一度見たらマネしたくなるはず。
そしてこの曲は、発売と同時に各種音源サイトチャートで1位にランクインし、音楽番組『THE SHOW』で1位のトロフィーを獲得。名実ともにトップアイドルの仲間入りを果たしました。

崖っぷちからの大逆転に韓国中が湧いた

ここ最近韓国では、ガールズアイドルグループの不祥事にまつわるニュースが続いていたり、コロナによって気分が落ち込む話題ばかりでしたが、長い下積み期間にもかかわらずあきらめずに努力し続けて勝ち取ったBrave Girlsのブレイクが、そんな暗い雰囲気を払拭してくれた感があります。

一度聴くとクセになる楽曲やマネしたくなるダンス、そして彼女たちの明るく爽やかなキャラクターにぜひ注目してみてください。

今週のエンタメニュース

ガールズグループつながりでBLACKPINKの話題を。彼女たちのデビュー5周年を記念した初の映画『BLACKPINK THE MOVIE』が、8月4日より全世界の劇場で公開されることが決定! 10数曲ものヒット曲のパフォーマンスをはじめ、5年間の思い出を振り返る「記憶の部屋」、4人の印象的なイメージカットを盛り込んだ「Beauty」、ファンに贈る「未公開スペシャルインタビュー」など、盛りだくさんの内容になるのだそう。これは必見です! 個人的にも今から公開が楽しみで仕方ありません!
プロフィール
二俣愛子(ふたまた・あいこ)
韓国在住。日本でファッション雑誌の編集者として働いた20代を経て、セブ島とロンドンに短期留学後、webメディアの編集とフリーランスの編集ライターとしても活動。留学中に出会った韓国人男性と3年半の遠距離恋愛後に結婚し渡韓。現在は日本メディアへの執筆・PR・日本企業と韓国企業をつなぐ仲介をしている。インスタグラム【@aiko_shin4】。5月25日にはオンラインのジュエリーセレクトショップをオープン【@owol__official】。

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