(更新:)
ORICON NEWS
女優・福原遥が提示した“まいんちゃん”からの脱却 “ガチ泣き演技”で魅せた女優としての本懐
子役時代に一世を風靡、今も出演の度に「まいんちゃんだ!」の声
福原は、“まいんちゃん時代”(10〜15歳)後期の2012年からは、ローティーン向けファッション誌『ピチレモン』(学研プラス)の専属モデルとして活躍。そして、“まいんちゃん後”の2017年にはテレビアニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』(テレビ朝日系)でプリキュアの声優を務めたり、2018年公開の映画『女々演』では映画初主演を果たすなど、順調に成長していくこととなる。
可愛らしさだけではない、力量を知らしめた『3年A組』と『教場ll』
さらに今年1月放送のSPドラマ『教場ll』では、警察官を目指す訓練生の中でもメイン級の扱いで出演。女子生徒はみなショートヘアで、多くがフレッシュな顔ぶれの中、「女子生徒の区別ができない。唯一わかるのは福原だけ」といったツイートが相次ぎ、“まいんちゃん”の知名度が功を奏す形に。のみならず、「最初は教場の雰囲気や警察官役には合わないと思った。でも、だんだん顔つきが変化していった」「最後のシーンでは、初めに比べるととても凛としていた」「演技派の女優になりそう」など、劇中の人物が段階を追って成長する様子を自然に演じ、女優としての力量を見せた。
“まいんちゃん”フィルターを外すことで、女優としての存在感を増す
福原の場合、“まいんちゃん”はドラマの役柄ではなく、子ども向け料理番組上の設定。とびきりの美少女ぶりと透明感、つらつらと料理の説明をしながら調理する姿にはインパクトがあったが、その後の演技の足かせとなるものではなかったようだ。実際、本人も「まいんちゃんの存在を消すのは嫌なので。みなさんにもまいんちゃんのことをずっと覚えていてもらえたらいいな」と語っている。
ただ、福原がテレビに出るたびに“まいんちゃん”と呼びかける声がやまない現在では、もしかしたら、“女優・福原遥”の真髄が見えにくくなっているのかもしれない。視聴者が“まいんちゃん”フィルターを外すことで、より彼女の力量は明らかになる。女優として、第二のブレイクを迎える日も近いのではないだろうか。
『ゆるキャン△2』では、可愛らしい女子高生役が際立っている福原。だが、先に見てきたように、彼女はすでに硬軟織り交ぜた本格的な演技力を持ち合わせている。助演だけでなく、主演級の役柄も、今後増えていくことが予想される。いつまでも「まいんちゃん」と呼んでいたい気もするが、同時に“女優・福原遥”をまっすぐに評価する時期だろう。