ドラマ&映画 カテゴリ
(更新: ORICON NEWS

『イチケイのカラス』あらすじ/ネタバレ注意【2021年4月期放送】

(C)フジテレビ

民放連続ドラマとしては初となる、刑事裁判官が主人公の爽快リーガルエンターテインメント。東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)を舞台に、竹野内豊が入間みちお、黒木華がみちおと真逆の堅物タイプな裁判官・坂間千鶴をそれぞれ演じている。

キャスト一覧はコチラ

第1話 あらすじ

みちお(竹野内豊)と坂間(黒木華)が初めてタッグを組むことになる案件は、大学生の男が衆院議員を殴りつけ全治1ヶ月のけがを負わせ起訴された傷害事件。このささいな案件をわざわざ合議制で扱う必要はないと反発する坂間だったが、第1回公判で被告が「正当防衛だった」と急きょ主張したことを発端に、真相を確かめるべく、みちおと共に裁判官主導の現場検証を行うことになる。

第2話 あらすじ

ある日、イチケイの部長・駒沢(小日向文世)は、合議制で扱いたい案件があるとみちお(竹野内豊)と坂間(黒木華)に告げる。それは、第1審で有罪判決が下された、人気料理研究家・深瀬瑤子(前田敦子)による幼児虐待事件だった。瑤子は、当時1歳半の長女が泣き止まないことにいら立ち、激しく揺さぶるなどしてケガを負わせたことにより、傷害罪で2年6カ月の有罪判決を受けていた。だが瑤子は判決を不服として控訴。それを受けて高裁は、審理内容を精査し、地裁に差し戻したのだ。しかし、実はこの案件、第1審の裁判長を最高裁事務総局の事務総長・香田健一郎(石丸謙二郎)の息子・隆久(馬場徹)が務めた“取り扱い要注意”案件で…。

第3話 あらすじ

みちお(竹野内豊)と坂間(黒木華)が合議制で扱うことになる案件は、ガラス工房で働く藤代省吾(岡田義徳)が、市役所の職員・野上哲司(成松修)を死なせ、遺体を損壊した事件。実は、藤代には前科があり、かつて駒沢義男(小日向文世)が裁判長として減刑判決を下した人物だった。藤代は野上の妻・奈緒(佐津川愛美)に一方的な好意を抱き、口論の末に野上を死なせてしまったと罪を認めるが、藤代の言葉を素直に受け入れられない駒沢は証拠を徹底的に精査しなおすよう指示する。

坂間は、駒沢が被告人に対して個人的感情で肩入れしていると感じ、駒沢の暴走を止めようと説得するが、一方、みちおは警察の実況見分に違和感を覚え、真相を明らかにするために裁判所主導の捜査権を発動する、という緊迫感のあるストーリーとなっている。

第4話 あらすじ

坂間(黒木華)の妹・絵真(馬場ふみか)が、坂間が暮らす部屋へ突然押しかけてくるシーンから始まる。ひょんなことから、同じ裁判官官舎に住むみちお(竹野内豊)も合流し、絵真はみちおと意気投合。姉の裁判官としての仕事ぶりに興味を示す絵真に、みちおは坂間が担当する裁判の傍聴を提案する。そんなある日、イチケイの部長・駒沢義男(小日向文世)が合議制で扱いたいと持ってきたのは、17歳の被告人・望月博人(田中偉登)がアルバイト先のレジャー施設から売上金5000万円を盗み、繁華街のビルの屋上から紙幣をばらまいた少年事件だった。

少年事件において、家庭裁判所から検察庁に“逆送”され、起訴されるのは重罪の場合に限られるため、難しい案件であることが多い。坂間は少年事件を扱うのは初めてだと言うが、みちおは「裁判長を務めるのは坂間がいいのでは」と駒沢に提言。合議制で裁判長を務めた経験のない坂間にはかなりの重責だが、坂間は確固たる決意を表明する。坂間は博人の身辺調査を進めるうち、強い絆でつながる滝本陸(細田佳央太)と吉沢未希(ついひじ杏奈)が何かしら事件に関わっているのではないかと思い始める。

第5話 あらすじ

バレエ団の経営者で振付師の槇原楓(黒沢あすか)が元トレーナーの矢口雅也(松木研也)と口論の末に突き飛ばし、意識不明の重体にさせたとして起訴された傷害事件を描く。かつてトレーナーとしてバレエ団に勤務していた矢口は複数のダンサーにセクハラを行っていたことが明るみになり、槇原によって解雇されていた。過去の怨恨が関係している可能性も視野に、坂間(黒木華)は裁判長としてこの刑事事件を担当することになる。

このバレエ団に所属するバレリーナ・馬場恭子(生田絵梨花)は、実はイチケイの書記官・石倉文太(新田真剣佑)の中高時代の同級生で、石倉の初恋の相手だった。石倉は動揺しながらも、書記官として事件を担当することを決意する。そんな時、この傷害事件とまったく別の“食い逃げ事件”の裁判を担当していたみちお(竹野内豊)は、傷害事件と食い逃げ事件をまとめてひとつの裁判にする併合審理を提案しイチケイメンバーの度肝を抜く。

第6話 あらすじ

草野球の試合を終えた入間みちお(竹野内豊)たちは、井出伊織(山崎育三郎)ら地検チームと一緒に石倉文太(新田真剣佑)の実家「そば処いしくら」に集まって飲んでいた。そこに、坂間千鶴(黒木華)が日高亜紀(草刈民代)を連れてやってくる。坂間は、女性裁判官の会に出席し、日高の最高裁長官内定のお祝いをしていたという。するとみちおは、志摩総一郎(羽場裕一)という男の名前を出し、彼が被害に遭った窃盗事件を担当することになったと日高に告げる。志摩は、弁護士時代のみちおが最後に担当したある事件に関係する人物だった。

みちおが裁判長を務める窃盗事件とは、前科6犯の窃盗犯・岸田茂(バカリズム)が、会計事務所所長の志摩の自宅に忍び込み、現金113万円を盗んだ事件だった。岸田は犯行後、盗んだ自転車で逃走を図ったが、その途中で新聞配達員と自転車同士の衝突事故を起こして顔を見られたため自首していた。

第1回公判で、岸田はエリート人生から転落して窃盗を繰り返したという井出の言葉に反発し、泥棒がいかに魅力的な仕事であるかを力説し始める。また岸田には、金が余っている家しか狙わず、人は絶対に傷つけない、というポリシーがあるらしい。みちおは、理路整然と話す岸田が、逃走時のことになるとあいまいな話をし始めることや、今回初めて自首してきたことが気になり、逃走経路周辺の防犯カメラを確認することにするが…。

第7話 あらすじ

12年前、大手電機メーカーの研究員だった仁科壮介(窪塚俊介)は、研究部門の解体を決めた経営戦略部の部長・布施元治(中野剛)と口論になり、工具で殴り殺害したとして起訴された。壮介は取り調べで一度は罪を認めたものの、裁判では一転して無罪を主張。無罪を証明しようと奔走した弁護士・みちお(竹野内豊)の尽力もむなしく、裁判長・日高亜紀(草刈民代)により無期懲役の有罪判決が下された。その後、壮介は刑務所内で自殺した。

あれから12年。“殺人者の妹”という烙印を押された仁科由貴(臼田あさ美)は現在、フリースクールの講師としてひっそりと暮らしていた。兄の命を奪った司法に強い不信感を抱いている由貴だが、坂間(竹野内豊)と弁護士・青山瑞希(板谷由夏)の真摯な姿勢と熱意に押され、兄の無念を晴らすため事件の再審請求を決断する。

第8話 あらすじ

みちお(竹野内豊)たちが所属する『イチケイ』に、事務官から書記官になるための研修生として、前橋幸則(渡辺佑太朗)と磯崎由衣(夏目愛海)がやってくる。部長の駒沢義男(小日向文世)は、合議制で扱う案件があるから立ち会うよう、ふたりにも指示する。

案件は傷害事件だったが、その起訴状を見た坂間千鶴(黒木華)と浜谷澪(桜井ユキ)は驚く。被告人の潮川恵子(真凛)は、坂間が裁判長、浜谷が書記官を務めている窃盗事件の被告人だった。万引きの前科があった恵子は、再び店で万引きをして保安員に捕まっていた。恵子の万引きを目撃し、店側に伝えたのは、山寺史絵(朝加真由美)という女性だった。恵子は、育児と義母の介護疲れから軽いうつ状態で服薬していた。そんな恵子と話した浜谷は、彼女は罪を認めて逃亡の恐れもないことから、在宅からの審理を坂間に進言したという。ところが恵子は、その間に史絵に暴行を加えて重傷を負わせていた。

窃盗事件と傷害事件が併合されて開かれた第2回公判。恵子は、被害者の史絵が小学校時代の恩師だったことに触れ、4ヶ月前に万引きで逮捕された時のことは恨んでいないと証言する。史絵にケガをさせてしまったのは、実は彼女が万引きをしているところを目撃し、それを止めようとした際に襲われて抵抗したからだと主張するが…。

第9話 あらすじ

家政婦の高見梓(春木みさよ)が、家主である桐島優香(八木さおり)をバルコニーから突き飛ばし死亡させた事件をテーマに、みちお(竹野内豊)たちが裁判員裁判で審理していく。集められたのは年齢も性別もバラバラの8人の裁判員。意見の食い違いや価値観の差から、度々大激論が巻き起こることになる。

そんな裁判員の中にはみちおのファンクラブ「みちおを見守る会」会長・富樫浩二(明樂哲典)の姿も。これまで傍聴席から判決の行方を見守ってきた富樫が、今回初めて裁判員の立場で、悩み、葛藤することになる。殺人か事故か。複雑に交錯するそれぞれの思いが明らかになったとき、みちおたちは驚きの真実へとたどり着くことになる。

第10話 あらすじ

みちお(竹野内豊)たちが合議制で扱うのは、ホームレスの男(板尾創路)が起こした傷害事件。路上生活者に対する高校生たちの執拗な投石に腹を立てた被告人が、犯行メンバーの一人・朝倉純(小野寺晃良)を捕まえて揉み合いになった際、朝倉が所持していたスパナを奪って胸を殴打し、重傷を負わせた。

みちおの元弁護士仲間の青山瑞希(板谷由夏)が被告人の国選弁護士となるが、弁護人の青山ですら被告人の氏名や素性を全く把握できていない状況だった。被告人が“名無し”のまま始まった公判。そこで被告人は起訴内容を真っ向から否認。みちおは被告人と被害者の食い違う主張を明らかにするため、裁判所主導の現場検証に踏み出す。

最終話 あらすじ

みちお(竹野内豊)たちが扱うのは、大学生の笹岡庸介(菅原健)が自転車事故によって起こした重過失致傷事件と、イバタ工業の地下鉄工事中に起きた落盤事故による業務上過失事件。その地下鉄工事とは、安斎(佐々木蔵之介)が開発プロジェクトリーダーを務める大型複合施設に関連するものだった。納期に間に合わせるために、イバタ工業が深夜に違法な工事を行い、機材搬入用のガードフェンスを路上に置いたことが自転車事故の一因となった可能性が浮上し、2つの事件は併合して審理されることになる。

落盤事故で亡くなった本庄昭(大西ユースケ)の遺族は日常的な過重労働を訴えるが、イバタ工業や元請けの鷹和建設の職員たちはそれを否定。証言が食い違う中、裁判の争点である“過重労働の有無”をめぐり、安斎が何らかの事情を知っているはずだと考えたみちおたちは、安斎を証人として法廷に呼び出すことを決める。政治が絡む複雑な案件に、真正面から対峙することを決めたチームイチケイ。法曹界と政界からの圧力や、事件関係者の隠ぺいにより捜査が困難を極める中、みちおたちは真実を明らかにすることができるのか。

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索