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中村倫也の“心の鎖”を断ち切った「シンプルにする考え方」 エッセイから仕事、家族、結婚願望、コロナを見つめる
1本のエッセイを作るまで40回読み返す 人間関係の悩みを解消するきっかけ
「まえがき」では、中村が「まず、物事の本質を考えてから行動」する姿勢を感じることができるが「まえがきとあとがきに関しては、そこまで考えずに書くことができました」と明かす。「エッセイを読んでもらう前の名刺交換のようなまえがき、1冊読んだ時のあとがきという形で『スルッとまとまるといいな』というのが頭の中にありました。それに、まえがきとあとがきは約1000字ずつなのですが、エッセイの2000字に比べたら、かなり書きやすかったです(笑)。最初に2000字のエッセイを書き終えた後に、編集から後出しで『実は2000字って難しいんですよ』って言われて、先に言ってくれよと思いましたね(笑)」。
「若い頃は悩みますし、放っておいても“悩みたい”みたいな感情になることがあるので。自分というものも不確かで、組織や社会での立ち位置もあやふやで、それはいろんな経験を積んで変わっていくことではあるんですが、一つひとつの悩みなどが無数にあるので、どうしても漠然としちゃうんですよね。それをシンプルにシンプルに細かくして考えていくと『じゃあ、やってみろよ』という結論にいたりました(笑)。こういう仕事柄というものもありますが、自分の力を発揮できれば、期待が高まるでしょうし、期待が需要になって、需要に応えられたら結果になっていく仕事だと思うので、シンプルにしていく中で『やってから悩もう』という考え方になりました」