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『クレしん』ものまねで歌う「うっせぇわ」1000万回再生…バズるピアノ弾き誕生の秘密

 ピアノ弾きの動画がYouTubeやTwitterでたびたび話題になる。そんな中、ひとりで演奏と歌、そして“ものまね”までこなす“まなまる”こと永藤まなが注目を集めている。「うっせぇわ」「紅蓮華」などの人気曲を『クレヨンしんちゃん』の野原しんのすけ風に歌い上げる姿に「すごい人が現れた」「高い技術の無駄遣い(褒めてる)」などのコメントがついた。今年の1月24日にYouTubeでハイテンションで生歌を歌いまくる『チャンネル登録者数10万人達成』配信を行ったが、それから数日で30万人超えと、日増しに注目度が高まっている。いかにして現状のスタイルを確立したのか、その経緯や注目を集めている今の状況を、永藤まな本人に聞いた。

“義務”になったときに、ピアノが嫌に…「今は目的を見つけて、大好きになりました」

――SNSでバズったり、チャンネル登録者数の激増、メディア露出など、多方面で注目を集めている永藤さんですが、生活スタイルに変化は?

永藤まなまだあまり実感がなく(笑)、生活スタイルにはほとんど変化がないですね。でも、名前を出していただく場面やメディア露出の機会が増え、ありがたいなと思っております。でも一番楽しいことは、特にこれまでと変わらず、生配信や動画の中でワイワイやっている時です(笑)。見てくれる方、楽しんでくれる方が増えた今、より一層楽しくもなりました!

――ピアニストでもあり、ものまね芸人でもあり、歌手でもあり…永藤さんの肩書は何になるのでしょうか?

永藤まな私もはっきりわからないのですが、いろいろな面をトータルして、『ピアノタレント』という肩書きがいちばんしっくりくるかなと思い、最近はそう名乗っています(笑)。

――「ピアノがあまり好きではなかった」とお話しされているのを見たことがあります。ピアノ弾きをお仕事にするまで好きになれた理由を教えてください。

永藤まな4歳からピアノを始め、クラシック音楽をメインに、音楽高校、音楽大学へと進学し、学んできました。好きじゃなくなってしまったのは、ピアノをやることが「義務」になってしまった時期があったからだと思います。でも自分のピアノで喜んでくれる人がいることに気づいて、「これがピアノを弾く意味だ」ということを思い出せました。見失いそうになりながらもピアノを続けていた自分と、そんな時期にも見放さずに続けさせてくれた両親、先生、周りで応援してくれていた人たちに心から感謝しています。

サービス精神の高さから、独自のスタイルを確立「器用貧乏が役に立った(笑)」

――ブレイク前はどんな活動をしていたんですか?

永藤まな大学卒業後からフリーのピアニストとして、個人での演奏活動をしたり、依頼を受けて演奏をするといった活動をしていました。1年半ほど続けましたが、自分の実力の無さを感じて、もうピアニストはやめて地元に帰ろうかなと考えていました。でも「このまま何も結果を残せず終わってしまっていいのか…」というモヤモヤが残り…、以前から興味のあった芸能活動にチャレンジすることを決めました。

――可愛らしいビジュアルと、ものまねしながら演奏&歌唱というギャップのあるパフォーマンススタイルが斬新でした(笑)。

永藤まなあ、でも、芸能活動の中では、ピアノをする予定ではなかったんですよ(笑)。「もうピアノはこりごり…どうせ結果出せないし…」と思っていた時期だったので、最初はまずSHOWROOMでトークや歌だけのライブ配信をしていたんです。でも2、3日配信してみて「もっと楽しんでもらいたい!」と感じて、結局かなり早い段階でピアノを登場させましたね(笑)。

――サービス精神が旺盛ですね! そこからどうやって“ものまね”に?

永藤まなありがとうございます(笑)。クラシックだとお堅い感じになっちゃうし、喜んでもらいたくて始めたんで、リクエストに応えようって思って! 弾くだけじゃなくてトークもしたい、歌いたい! あれも、これも…となっているときに、ものまねしたら意外とウケて(笑)。生配信ならではの形で出来上がったスタイルを動画作品として投稿したところ、反響が大きくて続けていった…という流れですね。

――なんでも弾けちゃう高い演奏技術と歌唱力に「技術の無駄遣い(?)」なんてコメントも散見されました。自身のパフォーマンススタイルについて今思うことは?

永藤まな活動を始めた当初は想像もつかなかったことですが、「すごい」と言っていただけるのは素直に嬉しいですね! ピアノにしろ、歌にしろ、ものまねにしろ、特別秀でたものは持ってはいないと思うんですけど、それが合わさったら楽しんでくれる方がいた…というか。昔から何事も卒なくこなす“器用貧乏”タイプだったので、逆にそれが役に立ったなと思います(笑)。

ピアノとSNSの親和性への持論「工場見学に行ったような感覚かな?」

――“まなまる”といえば“クレヨンしんちゃん”ですが、いつくらいから披露しているんですか?

永藤まな始めたのは2年くらい前かな? 視聴者の方から『オラはにんきもの』をやってみてとリクエストがあったのが始まりで、生配信では披露していました。1年程前に、改めて撮影したものをTwitterに投稿したところ、「ピアノを弾きながらしんちゃんのモノマネすごい!」と反響があり、「あ、これウケるのかも…」と思い、そこから本格的にやるようになりました。

――1年前の動画も見せていただきましたが、ものまねがうまくなっていて、すごい研究されているんだなと感じました!

永藤まな研究の成果がでていて嬉しい限りです!(笑) しんちゃん独特の言い回しや口癖、声の張り方や裏返るタイミングなど、結構ちゃんと研究しています。しゃべっているときの発声と、歌での発声は違うので、曲に落とし込んだときはどうなるのかを考えながら練習しています。私自身、アニメも映画も見ている『クレヨンしんちゃん』ファンですが、しんちゃんは世界中の人に愛されているキャラクターなので、聞く方のイメージに出来るだけ沿えるように、何テイクも撮っているんですよ(笑)。

――しんちゃん以外のレパートリーも豊富ですよね。

永藤まな遊びでやるようなものも含めればレパートリーは20くらいでしょうか? 生配信でリクエストされれば、その場のノリで割となんでもやっちゃいますね(笑)。それで「いいね!」みたいな反応があったら練習を始めたりします。練習方法は、“とにかく聞く! 声に出す!”ですね(笑)。自分の出した声を録音して、本物と比べて「もうちょっと低いかな?」みたいな感じで、合わせていく感じ。部屋で一人で大声出しながらやってます(笑)。

――視聴者のリクエストに応えてすぐ…というのは演奏の方もそうですよね。

永藤まないわゆる絶対音感というものだと思うのですが、一度聴いたことのある曲なら基本全て弾けます。指が勝手に動くような感覚です。※とは両親の影響や、視聴者の
年齢層が幅広いこともあり、リクエストに応えていたらいつの間にか弾ける曲が増えてい
ました! アレンジは、これまでのクラシックの経験や、ほかの方の演奏などを見て勉強したりして、即興で「これがかっこいいかな?」と思うものを弾いています。

――一度聴いたら弾けるなんて想像もつかない世界です(笑)。ところでピアノを演奏している動画はYoutubeやTwitterで反響を集めることも多く、SNSとの親和性が高い気がします。それはどうしてだと思いますか?

永藤まなこれは私の勝手な考えですが、ピアノや音楽って好きとか嫌いとか以前に、日常に自然と溶け込んでるものだと思うんです。なんの気なしに耳にしていたものが、いざ目の前に現れ形になると、「すごーい!?」って思うんじゃないでしょうか? 工場見学に行ったような感覚というか…(笑)。私の動画も「ピアノを弾く」「しゃべる」「モノマネする」「変顔する」など、たくさんの情報が詰まっていることを知ることができ、そこで初めて「へー!?」となって貰えるのではないかと感じています。

――永藤さんの活動の中で、大事にしていることを教えてください。

永藤まなとにかく、いつも笑顔で明るく楽しく! を心掛けています。生配信の私を見るとまなまるの色々が分かると思います(笑)。生配信は『まなまる』のベースであって、一番自分を魅せられる場所で、一番私を知ってもらえる場所だと思っています。一緒に盛り上がって楽しめる空間になるように、その場をライブ会場だと感じてもらえるようなパフォーマンスを日々試行錯誤しています。

――今後の目標や、今後やってみたいことがあれば教えてください。

永藤まな今の展開にまだ実感湧かず、あまりこの先のことを明確に考えていなかったので、正直なところ悩んだり迷ったりしているのですが、目標は「音楽を楽しんでもらいたい」「音楽やピアノを通してたくさんの人を笑顔にしたい」ということなんです。それを実現できるようなことを追求しながら、新しいエンターテインメントを生み出していきたいと思っています。あとは、クラシックの音楽も身近に感じてもらえたら嬉しいので、魅力が伝えられるようがんばっていけたらと思っています!

information

永藤まなSNS情報

Twitter:@nagafujimana75
Youtubeチャンネル:まなまる
https://www.youtube.com/channel/UCeK7QeXIq5OipybyK9bfijg
TikTok:https://www.tiktok.com/@manamaru1024?

YouTubeでの再生回数1000万回超…「うっせぇわ」

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