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Uru、デビュー前に“逃げた後悔”とデビュー後の“泣ける曲歌う苦悩”語る「誰かを突き落としてしまうんじゃないかと…」
デビューのきっかけは「オーディションで逃げたこと」スキマスイッチのライブが転機に
Uru はい、1度受けたことがあって、書類審査とデモテープ審査が通ったのですが、そこで怯んでしまって結局次の審査には行かなかったんです。その後すごく後悔して、もしあの時に行っていたら…という気持ちがずっと心のどこかにあって。だけどその時は、本当に歌をやりたいと思っているのか、プロとしてやっていける覚悟があるのか、自問自答しても答えが出なかったので、行かなくて正解だったのかもしれません。
――本格的にデビューを志したのは何かきっかけがあったのでしょうか。
Uru ものすごく辛いことがあった時に、友人に誘ってもらってスキマスイッチさんのライブを観に行ったんですね。そのときステージでパフォーマンスされているお2人の姿を見て、とてつもなく感動したんです。心の中でずっとくすぶっていた感情に向き合えたというか、歌に対する気持ちのスイッチを押してもらったような気がして。なんていうか、あの時もしオーディションに受かっていたら、今お2人と一緒に何かできていたのかもしれないとか、勝手に悔しい気持ちになったりして(笑)。
Uru 3年は経っていたと思います。それでも、ライブを観た帰りはずっと泣いていたのを覚えています。束縛された何かからやっと解放された気持ちもあり、だけど今歌手になれていない悔しさもあり、そんな複雑な涙でしたね。当時のことを思い出すと、Uruとしてひとつ何かをするたびに“デビューしたんだな”という実感が沸きますし、スキマスイッチさんの音楽が私を素直にさせてくれたんだなと改めて思います。
Uru 私もあの時そうだったんですけど、素直になれない時に共感できる曲を聴くと本当の自分の感情に気づけたり、泣きたいのに涙が出ないほど落ち込んだ時に、あえて悲しい曲を聴くと素直に涙を流せたりしますよね。私の曲は哀しみや痛みをなぞるような歌詞のバラードが多いので、それって逆に落ち込んでいる人や悲しんでいる人の気持ちを更に突き落としてしまうんじゃないかと考えてしまったりもするんです。それが良いのか悪いのか真剣に考えたこともあります。でも、やっぱり私にとって音楽は自分を素直にさせてくれるもので、悲しい時に明るい曲を聴こうだなんて思えないし、聴いたとしても別世界のものと感じてしまったりするので、泣きたい時に私の曲を聴いて頂けるのはとても嬉しいです。
――昨年4月放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)でスキマスイッチさんとご共演された際には、Twitterにスキマスイッチさんへの思いと、応援して下さっている皆さんへの感謝を綴られていましたね。
Uru 初出演でご一緒できるなんて“運命なのかな”と勝手に思いました(笑)。その時にお2人にご挨拶させて頂くことになったのですが、直前で“やっぱり無理です”と言って躊躇していたら目の前にお2人が現れて…。感動して手が震えていましたし、言葉では気持ちをちゃんと伝えられる自信がなかったのでお手紙を書いてお渡ししました。今でもその時のことを思い出すと涙が出てしまいます。
Mステ初出演後は「悔しくて大泣き」 いつかステージで弾ける“豹変ライブ”やりたい
Uru 緊張しっぱなしでした(笑)。生放送終了後は緊張から解き放たれたのと、上手く歌えなかったのとで大泣きしました。
――Twitterでは「Uruさんの生の歌声が素敵だった」といった喜びの声が沢山あがっていました。
Uru 本当ですか!それは嬉しいです。でも…反応が怖くて、しばらくはTwitterを開けなかったです(笑)。
Uru いまは全然行けていませんが、よく友人とカラオケに行って明るい曲ばかり歌っていました。スキマスイッチさんの「全力少年」、秦基博さんの「最悪の日々」、Crystal Kayさんの「Boyfriend」とか。あと、広瀬香美さんの「ストロボ」は、声を張りながら歌うのが楽しいんです。
――いつかステージで弾けながら歌うUruさんを観てみたいです(笑)。
Uru ファンクラブで配信しているラジオでは、「豹変ライブをやってみたい」と話したことがあります。振り切ったバージョンのUruをやってみたらどうなるかなって(笑)。
――是非実現して頂きたいです! 他にもアーティストとして今後やってみたいことは何かありますか?
Uru ライブに来てくださったお客様から「目を閉じて聴きたくなるような空間でした」という声をよく頂くんですね。なので、照明も最小限にして、歌だけが場内に響き渡るような空間でライブができたらいいなと思っています。