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『セーラームーン』の本質は“破壊”、30年担当編集者語る「いつでも終焉と共に希望と再生がある」
「戻ってきたファンの9割が女性」少女たちの胸に“勇気”を深く刻んだ女性ヒーロー作品
そして、1997年に原作の連載は終了。TVアニメシリーズの放送も終了した。再放送などはあったものの、長い眠りについていたが、2012年の20周年を機に再始動すると、再び多くのファンに熱狂的に迎えられた。あらゆる作品が毎年出てくる中で、変わらず『美少女戦士セーラームーン』が愛される理由は何なのかと尋ねると、「本質がずっと変わらないこと」と小佐野氏は語る。
今回、新作映画のキャラクターデザインはかつての90年代アニメのキャラクターデザインを務めていた只野和子氏。映画化に際して前に進むには「彼女じゃないとだめだと思っていた」と小佐野氏は語る。久しぶりに同作に只野氏の名が挙がったことに対し、ネットでは歓喜の声が相次いだ。様々な“破壊”が“変革”を生み、未来へと進む。これが同作が愛され続ける理由なのだろう。
「アニメ『Crystal』シリーズ、そして今回の劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』は、初めて原作に沿ってアニメ化するという新たな試みです。様々な取り組みを行う中で、忘れてはいけないと思っているのは、立ち上げ当初の『とにかく“破壊”しよう』という精神です。セーラーサターンの『いつでも終焉と共に希望と再生があるのです』というセリフを常に自分に言い聞かせています」
“破壊”という“月の光に導かれ”続けてきた同作。だからこそファンはうさぎたちに“何度もめぐりあえている”のかもしれない。