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すごいけど…なぜ缶ビール?「ネイルは“不要不急”ど真ん中」自粛期間を経て見出したネイリストの矜持

自粛期間でも描き続けたネイルアート 休業を経てお客様と触れ合える幸せを再確認

――作品が多くの人に知られるようになって、お酒ネイルアートをお客様に依頼されることもあるのでしょうか。

【MARINAさん】あります。お客様が好きな銘柄、彼氏さんが好きな銘柄、成人式の当日用、MARINAさんに描いてもらうならやっぱり金麦!など…いろんなオーダーをいただきました。いらっしゃるお客様はとても楽しみにしていらして、ご来店前にお友達に「こんなのやってもらうんだ!」と宣言し、施術後は会う人会う人に自慢する、というお声を多くいただきます。自慢してもらえるって、とても嬉しいことです。

――そのオーダーもコロナの影響でストップしてしまったんですね。

【MARINAさん】私の職業は「不要不急の外出」のど真ん中といえる業種です。ネイルは近距離で対面での施術になりますので、お客様の安全の確保を最重要視し、緊急事態宣言の発令中は休業をしておりました。ですが、何かできることはないかと考え、オフ(ネイルを外す作業)をご自身でできるように手作りのキット製作を決めました。問題はオフの仕方をどう伝えるかということでしたが、生まれて初めての動画編集に挑み、試行錯誤の末、つたない動画をなんとか完成させてお送りすることができました。

――コロナ禍での休業中もお酒アートを描き続けていたとか。

【MARINAさん】そうですね。ネイルチップを作ってはSNSに投稿し続けていました。お会いできないお客様に忘れられてしまうのが怖かったのと、筆を持たない日が続くのが嫌だったのです。私はお客様の理想を超えたところにある「感動」をご提供できるように日々技術を磨き、最高のネイルを楽しんでいただきたいと思っています。お客様にお会いした時に「腕が落ちた」なんて思わせてしまってはプロとして情けないので、休業中でもネイルを描き続けていました。

――YouTubeチャンネルも始めたそうですね。

【MARINAさん】実はかねてよりお客様からの要望が多かったので、ある意味これもいいタイミングかなと。こんな時でもないと勉強できないしなぁと、偶然にもチャンスをもらえてしまったような感じでした。

――営業を再開させてからは、どうだったのでしょう。

【MARINAさん】予想はしていたのですが、スタートダッシュを切ることはできませんでした。対面、近距離の施術ですから警戒されるのは当然ですし、むしろそのくらいのほうがいいとも思っていました。それでも、少しずつ戻ってきてくださるお客様が口々に「会いたかった!」と言ってくださるのは本当に嬉しかったです。私と同じ気持ちでいてくださったんだ!と感激してしまって。確かにコロナは憎いですが、お客様の手に触れて、お話しをして、笑顔を見ることが出来る。これがどんなに嬉しくて貴重で幸せなのかを再認識させてくれたのも、コロナでした。

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