ORICON NEWS
大人にはどこか懐かしい『ボトルマン』がトレンド入り“楽しさの先にある成長”が玩具の役割
ペットボトルキャップと、脈々と蓄積されたノウハウが合体
ボトルマン発売まであと11日!
? タカラトミー@ボトルマン10/24発売 (@takaratomytoys) October 13, 2020
実はボトルマンのパーツは互換性があります。それぞれ組み換えることでお気にのボトルマンが作れます。ちなみにデュー山本はこんなカスタマイズしてみました? pic.twitter.com/yuuwto1R78
【デュー山本さん】「キャップ飛ばし」「ペットボトルフリップ」「回し蹴りキャップチャレンジ」など、ペットボトルを使用したチャレンジ動画がネットで話題となっていました。そこで子どもたちでも簡単かつ気持ちよくキャップを発射できるもの……王道のぶつかり合いのバトルだけではない「競技」的要素のある発射玩具を構想しました。
――「ペットボトルのフタを使用する玩具」という発想は最初からあったのですか?
【デュー山本さん】ペットボトルキャップを発射する玩具というのは比較的出やすい企画ですが、そこに加えて、前述のようなトレンドや全世界的なエコへの関心などが相まって「ペットボトルキャップ」に再注目した次第です。さらにタカラトミーに脈々と蓄積された”ボーイズホビー・シューティングホビー”のノウハウや技術が加わり、最終的にボトルマンという形を生み出しました。
「発射」など普遍的な楽しさを引き継ぎながら、時代に合わせた新要素も
【デュー山本さん】ゲームやアプリに慣れ親しんだ子どもたちにあえてアナログなシューティング遊びを楽しんでもらうため、発射の爽快感や遊びやすさは大事にしていました。「ペットボトルキャップ」という球体でない物を転がす機構やそれぞれのボトルマン(機体)によって違う特殊能力などのバリエーションを作るのは一筋縄ではいきませんでしたが、積み重ねてきたノウハウを詰め込みクリアしました。
――男児に刺さるおもちゃを作り続けてきた御社ならではの視点ということですね。実際にデザインが決まるまではどのような過程がありましたか?
【デュー山本さん】『ボトルマン』はペットボトル(飲料)をモチーフにしていて、機体デザインやパッケージ、ロゴも王道のボーイズホビーとはあえて異なるものにしています。機体デザインは、小学1〜6年生に10パターン程のイラストを見てもらって投票してもらう調査も行いました。その中には格好良いロボットなど「今まで男児にウケていたデザイン」もありましたが、一番票を集めたのが「飲料モチーフ」のデザインでした。「コーラだ!」「ペットボトルの形してる!」とコメントが殺到した光景は、今のSNSでの盛り上がり方に似ているなと感じます。
――先述のように、これまでにあったシューティングホビーの形を持ちつつ、新しい要素もしっかり追加されています。従来のおもちゃで参考にしたもの、今回さらに加えた要素など、こだわりを教えてください。
【デュー山本さん】「昔から変わらないこと」と「昔と変わったこと」を意識して今の時代に合った商品を企画しました。発射の爽快感や、ターゲットを破壊するような自分で行ったことが何かの事象を引き起こす行為は、昔から変わらず子どもたちの好きなポイントだと考えています。そのシューティング遊びで特に楽しいのは「いっぱい弾を撃つこと」と考え、家でも身近で大量に入手しやすいペットボトルキャップを弾として使用することになりました。
――今の時代、家に必ず一つはペットボトルキャップはありますしね。
【デュー山本さん】親世代では、ペットボトルではなく、昔は王冠や牛乳キャップなどをコレクションした人も多いと思います。今回は「発射」「コレクション」の普遍的な楽しさを引き継ぎながらも、時代に合った遊びとして、Nintendo Switch TMと連動したデジタル×リアル遊びを新要素として追加しています。これにより対戦のバリエーションを拡大することに加え、「1人遊び」の充実度を従来のシューティングホビーに比べて格段に向上させています。
ゲームとの連動、アニメ化と幅広く展開 一人ひとりが面白い遊びを創造できる
【デュー山本さん】「発射の爽快感」をポイントに挙げましたが、発射玩具にも「ターゲットを思いきり破壊する快感」「気にせず撃ちまくれる快感」「狙い通りに当てる快感」と異なる快感があります。これらを子どもたちの好きな「パワータイプ」「スピードタイプ」「コントロールタイプ」とカテゴライズし、遊びの戦略などの深みを生み出す要素としました。飲料をモチーフとしていますので、炭酸はシュワシュワと力強い「パワータイプ」、スポーツドリンクは運動のイメージから「スピードタイプ」、お茶は落ち着いてどっしり構えた「コントロールタイプ」と、子どもたちが元の飲料のイメージを想像して楽しめることもポイントです。
――ビジュアルだけではない、機体によってタイプも異なるんですね。Nintendo Switch TMと連動しても遊べますが、ゲーム連動ならではのポイントは?
【デュー山本さん】前述した「パワー」「スピード」「コントロール」はアナログでもそれぞれの特徴を差別化して機能化していますが、それをゲームで視覚化することで、機種ごとの優位性がより分かりやすくなっています。その他、時間制限の演出や1人がJoy-Conを使って画面上キャラを好きな場所に移動し、もう1人がそのキャラをキャップで狙うなど、アナログ遊びでは体感できない内容が盛りだくさんとなっています。
【デュー山本さん】子どもたちに世界観、商品、遊びを伝えるには映像訴求が必要と考え、現代の子どもたちの映像の視聴環境などを考慮して、いつでも視聴可能なWEB配信(毎週金曜16時〜配信)という形となりました。1話約5分のストーリーで、短い分見どころが濃縮されて毎話がクライマックスのような盛り上がりとなっています。映像や効果音も飲料を意識した作りになっており、バトルが行われるドリンクワールドや発射音にも注目いただければと思います。
――『ボトルマン』はペットボトルをキャップ(弾)、ボトル(的)、ラベル(ゴミ箱)に分別する作業や遊び終わったペットボトルはルールに従ってリサイクルするなど、遊びを通じてエコを学ぶきっかけにもなっています。『ボトルマン』に限らず、おもちゃを開発する際には、こうした“学びの要素”も意識されているのですか?
【デュー山本さん】どの商品も「純粋に遊びを楽しんでいただくこと」が根底にあり、そこに玩具ならではの何かしらの学びが含まれていくと思います。勝つための玩具のカスタマイズは創造性や戦略を考える思考にもつながりますし、友達とのコミュニケーションや勝った負けたの喜びや悔しさも感じることになります。
【デュー山本さん】過去に商品で遊んでいただいている男の子のお母さんから「運動やテストは苦手ですが、玩具の大会で1位になったことがとてもうれしかった。自信もつきました」とのメールをいただきました。このような楽しさの先にある成長にも我々の玩具が力添えできればと考えております。
――今後も様々な展開が期待できますが、『ボトルマン』をどのように遊んでもらいたいですか。
【デュー山本さん】自信を持って商品や公式の競技を用意しておりますが、身近なペットボトルなどでも遊べますし様々な可能性があります。大人の方もどこか懐かしく、そして新しい玩具を手に取っていただき子どものころを思い出しながら遊んでいただきたいです。楽しく遊べるようにルールを守りながらも『ボトルマン』を持った一人ひとりが面白い遊びを創造して楽しんでもらいたいです。
【動画】『キャップ革命 ボトルマン』第1話
オリジナルアニメ『キャップ革命 ボトルマン』
話数/放送時間 : 25話/各話 約5分
放送日時 : タカラトミーチャンネル(www.youtube.com/user/takaratomychannel(外部サイト))にて毎週金曜16:00配信中
話数/放送時間 : 25話/各話 約5分
放送日時 : タカラトミーチャンネル(www.youtube.com/user/takaratomychannel(外部サイト))にて毎週金曜16:00配信中