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ORICON NEWS
先見の明あった? AKB絶頂期に韓国へ渡ったIZ*ONE・宮脇咲良が語る、韓国アイドル需要の理由
韓国アーティストは「NO」と言えるし、「自分が好き」と言える
宮脇咲良最初は日本での活動と並行していくと思っていたので、活動を休止して韓国に渡ると聞いた時は衝撃でした。当時、韓国語も全くわからなかったので、やっていけるのかどうかすごく不安でしたね。収録も全部韓国語なので最初はついていくのに必死で、少し日本語が話せるメンバーに教えてもらったり、Google翻訳を使ったりして勉強して。とにかく、あっという間に時間が過ぎて行った印象です。
――文化や環境の違いを感じることも?
宮脇咲良いっぱいありました(笑)。例えば、日本では相手の気持ちを汲み取って、正直に自分の気持ちを言わなかったり、オブラートに包んで気遣ったりすることがあると思うんです。でも韓国は、すごく意思表示がはっきりしていて。自分の意見をはっきり伝えたり、イヤなことははっきり「イヤ」「NO」と言ったりするので、最初はとても驚きました。
たとえば、インタビューで、「生まれ変わったらなりたいメンバーは?」と聞かれた時に、「自分」と答えるのを聞いた時は驚きましたね。私も今まで、日本でそういった質問を聞かれる機会は何度もありましたが、そのように答えたことはなかったので、自分自身を「好き」って言えるのはすごく素敵なことだし、学ぶ部分が大きかったですね。
――そういった環境の中で、宮脇さん自身も変化していったのでしょうか?
宮脇咲良そうですね。性格的なものもあると思うのですが、今までの自分に全くない部分だったので。意見を発信する大切さに気づいて、自分もだんだんとはっきり気持ちを伝えられるようになりました。性格も変わったし、考え方もポジティブになったと思います。
日本アイドルと圧倒的な練習量の差「デビュー当時は、ずっと一人で泣いていた」
宮脇咲良うれしくもありましたが、不安も大きかったです。全く新しい環境で自分自身がどこまでついていけるのか、受け入れてもらえるのかという不安と心配がありました。デビュー当時は一人でずっと泣いていた記憶があります。
――どうしてでしょうか?
宮脇咲良7年もやってきたのに、なんでこんなにできないことがあるんだろうって…。練習も1日10時間ぐらいあったので。だからこそクオリティーが高いものを作れると思うのですが、日本ではあまりそういう経験がなかったので、慣れるまで時間がかかりました。
――1日10時間も練習するなんて、すごいですね。
宮脇咲良ダンスは手の角度まで全部揃えますし、動画を撮って、1秒でもずれていたらやり直し、という感じなので、最初の頃は全然寝られなかったです。でも、つらくても明日がくるのでやるしかない(笑)。それでも毎日繰り返していたら慣れてきて、今はもうあまり大変だと思わなくなりました。
宮脇咲良私もそうですが、韓国のグループは共同生活をしていることが多いですし、練習時間を確保する前提でスケジュールを組むんです。ミュージックビデオの撮影前は、1週間ずっと練習だけをすることも。練習が足りないと思った時は、自分たちからお願いして練習量を増やしてもらうこともありますね。
――厳しい練習の支えになっているのは、どんな思いですか?
宮脇咲良練習してきたものをステージで披露して、観てくれた方に届いた瞬間がすごく楽しいんです。だから、どんなに大変でも続けられているんじゃないかなと思います。