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帝王・有吉弘行を支える女性たち 辛辣さの中の「優しさ」で成長させ、いまや勝ち組の席に

辛辣さの中にある“優しさ” イジられること、隣で成長できる“勝ち組”の席に

 有吉は2008年に『内村さまぁ〜ず』で、「1個1個の仕事を大事にし、確実に仕留めていく」旨のアドバイスを内村にもらった。それが現在も心に刻まれ、共演する女性たちにもそれを伝えていく役割を自ら担ったかのように見える。

 元AKB48・SDN48で事務所の後輩でもある野呂佳代は、2013年に『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の「有吉先生のタレントマジ相談」に出演し、「パチンコ番組とパチンコの営業で食いつないでいる状況」を相談すると、有吉は「パチンコ番組、全力でやれバカ!」と一喝。それをきっかけに野呂は仕事に全力で臨むようになり、現在のプチブレイクともいえる状況になったことを「有吉さんのお陰」と感謝している。

 また、『有吉&ベッキーのクイズ80』(日本テレビ系)で共演したベッキーにしても、かつて『アメトーーク!』で有吉に「元気の押し売り」とあだ名をつけられていた。しかしその後、高い好感度を持っていたベッキーがまさかのスキャンダルでどん底に落ちた後、今では自虐ネタを繰り出すまでに回復しているのは、有吉との共演で培われた逞しさの発露といえるかもしれない。

 さらに、ある意味では“女版・有吉”ともいえる事務所の後輩・指原莉乃も、「有吉さんはすごい優しいんです。面白くないアイドルとかにも、ちゃんと厳しく言いつつも『まあ、そういうもんだろ』ってわかってくれてるっていうか。そういう意味では、有吉さんかな。優しさランキング1位」と有吉をリスペクトするコメントをしている。
  • 『有吉の壁』で有吉の隣で笑顔を振りまく佐藤栞里(写真/古謝知幸(ピースモンキー))

    『有吉の壁』で有吉の隣で笑顔を振りまく佐藤栞里(写真/古謝知幸(ピースモンキー))

 そして今一番、有吉の“隣の女”が似合う『有吉の壁』(日本テレビ系)で共演する佐藤栞里の場合、有吉にスパルタ式で育てられたというよりは、ニコニコしている佐藤を有吉がひたすら見守る形だ。それが功を奏したのか、佐藤はMCとしてすでにひと皮剥けている感もあり、同番組に出演するパンサー・向井慧にも『あちこちオードリー』(テレビ東京系)で共演した際、「『有吉の壁』に出ている芸人はみんな栞里ちゃんのこと好きなんですよ。街でボケるんですけど、うまくいかなくてスタッフさんにもウケないときもある。でも、栞里ちゃんだけはニコニコこっちを見てくれている。それで、どれだけみんなが救われてるか」と絶賛されている。佐藤の才能を見抜いた有吉の直感の賜物といえるかもしれない。

かつて支えてもらった先輩たちへ“恩返し”とお笑いへの“使命感”

 こうしてみると、むちゃぶりや毒舌に弱いアイドルや女子アナにとっては、有吉は自分の価値を高めてくれるありがたい存在。普段は清楚でおとなしいイメージのある女性でも、有吉と絡むことによって番組をきちんと回せる力があるように見えるし、実際に鍛えられているのである。

 まだ何もわからない若い時期に突如として大ブレイクし、急転直下どん底を経験、そこから這い上がって今のポジションを得る。そんな芸能界の厳しい紆余曲折を身を持って体験・体現している有吉だからこそ、共演する女性たちも安心して身をゆだねられるのかもしれない。

 また有吉にしても、自らが再ブレイクして輝いている自覚があるからこそ、隣の女性タレントをも光らせて見せる。『有吉の壁』で若手(と中堅)芸人を使いこなす有吉の姿は、かつてどん底の有吉を使い続けたウッチャンナンチャンやさまぁ〜ずの姿ともどこか重なり、芸能界に“恩返し”をしているようにも見える。

 バラエティ番組のアシスタントや進行役といえば、女性タレントにとっては花形のポジション。そして今や有吉弘行の“隣の女”のポジションは、女性タレントにおける最高の「立ち位置」といえるのかもしれない。

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