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“バラエティ捨てなかった”小池栄子 「THE・女優」にならない気概

  • 女優とタレントを両立させる小池栄子の気概とは(写真:草刈雅之)

    女優とタレントを両立させる小池栄子の気概とは(写真:草刈雅之)

 先月、最終回を迎えた中村倫也主演のドラマ『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)では、妖艶な殺人鬼・マグダラのマリアを演じ話題となった小池栄子。すでに演技派女優としてのポジションと評価を確立し、出演作も途切れない。その一方で、東野幸治と司会を務める『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)をはじめ、数こそ少ないがバラエティ番組もしっかりこなす“タレント”ぶりを見せる。多彩な役柄を演じる女優でありながら、タレントとしても存在感を放ち続ける小池栄子の気概とは?

脇を固めるポジションでありながら、主役を食うインパクトを残す

 ひょっとすると、彼女がグラビアイドルだったことを知らない若者も多いかもしれない。1997年、17歳のとき、当時“巨乳ブーム”を巻き起こして一世を風靡した芸能事務所・イエローキャブから小池はデビューした。キャッチフレーズは「宇宙一のメロンパイ」。ド迫力のスタイルと強めのルックスを“売り”に、バラエティ番組でも活躍していた。

 2000年代中頃から本格的に女優活動を始め、2008年に主演した映画『接吻』では、殺人犯と獄中結婚するヒロインを演じ、『ヨコハマ映画祭』や『毎日映画コンクール』で主演女優賞を受賞しているが、以降の主演作はそれほど多くはない。2004年の映画『下妻物語』では、レディースの元総長役など、“脇役”として出演作を重ねていき、徐々に演技力の高さをアピール。“バイプレイヤー”としての存在感を開花させていった。

 そして2015年、NHK連続テレビ小説『マッサン』への出演を果たす。しっかり者の農園の娘の好演で、“女優”として全国区の知名度を得た。近年では、昨年放送のドラマ『俺の話は長い』(日本テレビ系)で、何かとめんどくさいニートの弟(生田斗真)をどやしつける姉の役をこなし、先述の『美食探偵』(同系)ではストーリーの中心人物とも言える狂気的な殺人犯・マグダラのマリアを演じ、大きなインパクトを視聴者に与えてきた。脇というよりは準主役級、主役を引き立てるポジションを担ってきている。

女優風を吹かさない、場を読んだ所作振る舞いが大物芸人からの絶大なる信頼感

 いまでこそ、演技派女優として活躍している小池だが、実は“タレント”歴が長い。世田谷出身の江戸っ子であり、歯切れのいいコメントと仕切り力を持ち味としており、バラエティ番組で見せる姿は完璧だ。

 中でも、2005年から続く『爆笑問題の検索ちゃん』(テレビ朝日系/現在は年末特番として放送)がその代表と言えるだろう。小池は爆笑問題と共にMCを務め、暴走しがちな太田のトークを巧みにコントロールしながら番組を進行していく。

 さらに昨年、やらせ演出問題で惜しまれつつ放送終了した『クレイジージャーニー』(TBS系/2015年〜)では、ダウンタウン・松本人志、バナナマン・設楽統といった大物芸人に挟まれながら2人を操縦。小池の誕生日を3人で祝うなど番組終了後も親交が続いており、ベテラン芸人たちの信頼が厚いことが伺える。

 そして、タレント・小池栄子の面目躍如となるのが、過去のグラドル時代を封印するどころか、ネタとして昇華させた“体当たり芸”だ。『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演時には、オリエンタルラジオのリズムネタ「武勇伝」をパクった「巨乳伝」を披露。ドラマや映画で見せる“演技派女優”の姿はどこにもなく、「中3まではCカップ、中3以降はFカップ、巨乳伝、巨乳伝、巨乳デンデンデデンデン、ボイーン!」と振り切った芸を見せ、レギュラー陣以上の笑いを取るにいたったのである。

女優で大成後も過去を“黒歴史”にしない! バラエティに育てられた恩義が今もベースに

 グラドル時代のバラエティでの経験値が、機転や機知、即興性や適応力をつけ、タレント業においても名バイプレイヤーであり“マルチプレイヤー”な活躍を見せている。先述の松本人志、太田光はもとより、『ジャングルTV〜タモリの法則〜』(TBS系)ではレギュラーとしてタモリと共演し、『ワンナイR&R』(フジテレビ系)では雨上がり決死隊やガレッジセールらとコントに挑戦。『M‐1グランプリ』(テレビ朝日系)でも今田耕司と2003、2005、2007年と総合司会を務めるなど、大物芸人たちとの共演が非常に多く、現場で重宝される存在だったことがうかがえる。

 小池の機転や機知、即興性や適応力を育ててきたのは、まぎれもなくバラティ番組での経験だ。それは、芸人だけでなく制作側からの評価も得ている。2018年より東野幸治とともにMCを務める『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)のプロデューサーは、「『(小池は)どうやったらもっとゲストをオイシくできるのか。出てよかったと思われるためには、私はどういうふうにしたらいいのか』とおっしゃっていて、ああ、そこまで考えて臨んでいるんだと感動しました」と語っている。

 ドラマや映画の番宣でバラティに出れば爪痕を残し、どんなクセのある芸人とでも場を回せる。女優一本でも十分にやっていけるはずなのに、バラエティからの“卒業”を微塵も感じさせない。

 『あさイチ』(NHK総合)に出演した際、グラビアやバラエティ番組について「今でも好きですし、やってよかった」と語りつつ、「どの仕事も全力でやってきました」と振り返る。さらに、最近は芝居に関して「柔軟性がある」「勘がいい」と褒められることも増えたが、「それはグラビアやバラエティの現場で教わったこと」と冷静に自己分析までしているのだ。

 そもそも女優志望だった小池栄子にとって、今が理想的な着地点とも思われるのだが、「グラビアはただの通過点ではない。プライドを持ってやっている」との言葉にも現れているように、どのような現場でも自分のやるべきこと・責任は何なのかを見極め、変わらずに最大の努力を傾けている。そして自らのグラビア時代を黒歴史にせず、貴重な経験と財産としているからこそ、他のグラビア出身女優にはない、「小池栄子」という唯一無二のポジションを築き上げているのだろう。

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