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ORICON NEWS
【コミケ97】大崎駅が「コミケ避難所」で新たな聖地に「100万人がスルーする駅」からの脱却
コミケの乗換駅ながら「100万人がスルーする駅」と揶揄された過去
そんな汚名返上のために、大崎駅が奮起した。「大崎コミックシェルター」という名前のもと、駅前にテントを設置。コミケ戦士たちの休憩所として、JR大崎駅南口を開放し、「戦利品(コミケで購入したグッズ)提示」でビールを無料配布したり、温かいおしるこを提供している。オタク大歓迎という大盤振る舞いからネットでは「大崎狂ってる!」と歓喜の声に変わってきた。
「悲壮なおじさんが頑張ってる」 オタクの声で有名に
同イベントが一躍有名になったターニングポイントとして、SNSでの大きな反響が3回あったという。1回目は、一般客の「悲壮なおじさんが頑張ってる」とつぶやいて数百リツイート。2回目は、公式Twitterの「コミケの戦利品をチラ見せ(無言でOK)すればおしるこ無料」のつぶやき。3回目は、大崎駅のユニクロ店長が自作ポスターでイベントアピールし1000超えのリツイートを得たこと。「SNSによる反響が大きいです」(綱嶋さん)
C97タイミングで「サンリオ協賛」を獲得! 地元で更なる認知拡大へ
当初、大崎の地元企業には“まったく相手にされなかった”同イベントだが、C97では大崎に本社を構えるサンリオをスポンサーに迎えることができたという。その道のりとしては、「サンリオエクスポにコミックシェルターの委員会メンバーで参加し、SHOW BY ROCK!!の担当者と知り合いました。ブランディングへの意思であったり、地元での社会貢献活動としてのニーズが一致した結果、協賛していただきました」(綱嶋さん)
C97の初日となった28日は、コミケ帰りの人が集まり、無料ドリンクをもらう人の姿が。ブースとしてはマスコットの大崎一番太郎が大人気で、写真を撮る人で大いに賑わう。マスコットに群がる社会人の男性に聞くと「大崎一番太郎がクセになる可愛さ」と笑みを見せていた。大崎コミックシェルターに毎年参加している40代女性は、「ここ数年で一番盛り上がっていた」と語った。初参加の人も多く、20代男性は「乗り換えのついでに寄ってみた。温かいドリンクが嬉しい」とコミケの疲れを取っていた。
『コミックマーケット97』(C97)と同様、『大崎コミックシェルター』は12月28日(土)〜31日(火)の4日間、大崎駅南改札前と大崎駅周辺エリアにて開催。