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【独占インタビュー後編】田中みな実、女優も写真集もずっと断っていた「元々保守的で、悲観的になることも多い」
「『本当の私は違う』と思ったことはない」“ぶりっこ”も演出の期待に対する全力アンサー
田中みな実昔から人の期待に応えられないのがものすごく嫌なんです。だから、応えられなさそうなものに関してはお断りすることも。その代わり、お受けしたものに関しては期待以上のことをやりたいと思う。いつも120%発揮していたい。100%だと足りない気がするから。
――どんな時も120%を出すのは、簡単なことではないですよね。
田中みな実だから時々、空回りしてしゃべりすぎちゃったりもするんですけどね(笑)。でも自分の発言には責任を持ちたいから、喋ったあとに「カットしてください」とか「使わないでほしい」と言うことは基本的にないようにしています。編集で助けて頂いている部分もたくさんあるんですけど、どの番組でも毎回使いどころをちゃんと残さないといけないなって意識はしています。
――いつも全力で応えようとすると、疲れてしまわないですか。
田中みな実求められたことに応えられなかった時は、落ち込みますし自分にがっかりします。MCとして番組にいい効果をもたらせたのかな、せっかくふって頂いたのにうまくかえせなかったかなと、悲観的になる時も多々あります。
田中みな実よく「ぶりっこをやらされてたんじゃないの?辛かったんじゃない?」って言われるんですけど、全然そんなことなくて。ちょっと悪乗りが過ぎたなと思うところもありますが、その時はその時でスタッフさんと一生懸命面白い番組を作ろうとしていたんですよね。”ぶりっこ”で認知されるようになったのもまた事実で、後悔は全くないです。
――本当の自分と違うイメージを持たれることも多かったのでは?
田中みな実「違う、本当の私はこうなのに」って思ったことは一度もないんです。もちろん近しい人から誤解されていたら、その誤解は解きたいんだけど、でも見てくれる方が抱くイメージはその人のものだから。こちらがいくら抗ったところで変わらないと思っているので、受け止めるようにしています。だから「嫌い」って言われていた時期も全然気にしていなかったです。気にしていたら、仕事にならない(笑)。
――そう思えるのはすごく強いと思います。
田中みな実親や祖父母に申し訳ないなとは思いました。でも、話題にならないよりはなった方が良いんだろうし、面白がってくださる方がいるのであれば、強みに変えたいと思いました。”ぶりっこキャラ”を全力で楽しみつつ、担当していた土曜日の朝の報道番組もすごく大切にしていました。アナウンサーとしての本来の仕事はきちんとやらないと。そうやって、自分の中でバランスをとっていたつもりです。
みな実にも困る“ぶりっこ”がある「自分が一番客観性を持って自分を見る」ことの重要性
田中みな実練られた構成の中で、明確な意図のあるものには“ぶりっこ”であろうと何であろうとお応えしていましたが、例えばよく分からないところで流れもなく「ぶりっこを入れてください」って言われてもできないんですよね。そういうのは困りました。
――きちんと考えられて納得したものには全力で応えるというスタンスだったんですね。
田中みな実なんでもかんでもやりますって全てにお応えしていたら、自分が何なのかわからなくなっていたと思うんです。自己プロデュースができていないと、変な方向に転んでいくと思ったので、自分が一番客観性を持っていないといけないなと。それは今も同じですね。
――皆さんの意見を柔軟に取り入れながら、常にご自身を客観的に見られているんですね。
田中みな実この1年もみなさんに「やってみたら?」と言われたことに身を任せていたら、すごくいい結果につながった2019年だったんです。これからも自分が思う“アナウンサーだからこう”に囚われすぎず、周りの期待に120%で応えていきたいです。
今回のインタビューでも、投げかける質問全てに求める以上の答えを1つ1つ返してくれた。――ただ人の期待に応えたい。シンプルではあるが、どんな場面でもそのスタンスを貫くのは容易ではない。しかし、局アナ時代から全くぶれないその姿勢が、“女に嫌われる女”を“女性の憧れ”にまで変貌させた。
以前は「好きな人に仕事を辞めてほしいと言われたら即やめる」と発言していたが、ここまでタレントとしての幅を広げ人気を確立したいま、今後の目標を聞いてみると、「家庭を築くこと」と即答だった。田中みな実はどこまでもぶれない。
→インタビュー前編を読む
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