異常なローアングル撮影や、盗撮の実態「堂々と撮られても、それが普通と思わないでほしい」

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  赤羽もも

――囲みのほか、撮影のための長蛇の列もコミケの名物（!?）ですが、大変だったことなどありますか？

【うぷらて】長時間、立って並ぶのは、レイヤーだけでなくカメラマンさんもしんどいと思うので、撮影枚数を制限する人も多いですね。「一人につき10枚まで」とかにすると、サクサク進むので。

【ななみ】ちょっと話はそれるけど、私は毎回、夏コミでは座ったり、しゃがんだりするポーズはお断りしています。地面がめちゃくちゃ熱いので、ひざをついたりすると火傷する恐れがあるので。立った状態の撮影だけに絞ると列もスムーズに進むので、参加予定のレイヤーにはオススメしたいです。

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  うぷらて

――イベントで迷惑行為を受けたことはありますか？

【赤羽もも】動画の隠し撮りをされたことがあります。片手でデジカメを持って、もう片方の手でポーチを持っている人がいたんですけど、そんな持ち方しませんよね？　怪しいなと思ってよく見てみたら、ポーチに穴が空いていて、そこからビデオカメラで動画を撮っていたんですよ。「動画はやめてください」と言ったら、すぐに逃げて行っちゃいましたけど。

【ななみ】盗撮、ありますよね。囲みの場合は平気でローアングルから撮影してくる人がいますからね。最前列で胡坐をかいて、堂々と撮っているから、コスプレ初心者だと「これが普通なのかな？」と勘違いしてしまうかもしれない。

【うぷらて】囲み撮影だと時間が早く終わっていいんですけど、一人だと全方位に気を配れないし怖くて、つい1対1の撮影にしてしまいますね。知り合いのカメラマンさんに怪しい人がいないか見てもらえると安心なんですけど。

【赤羽もも】怪しい人がいたら、すぐに指摘した方がいいよ。ルールを守っているカメラマンさんたちも注意して、そういう人を追い出してくれるから。

激混みの更衣室の内情は？「レイヤー同士が助け合い、譲り合う、優しい世界です」

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  ななみ

――せっかく参加するからには、きちんとルールを守ってほしいですね。ちなみに、『夏コミ』では差し入れをもらうこともあると思うのですが、特に嬉しいものはどんなものですか？

【うぷらて】自分でも用意しているけど、やっぱり塩飴やタブレットですね。飲み物を持ってきてくださる方もいらっしゃいますが、量が増えすぎると持ち運びが大変なので、荷物にならないものが特に嬉しいです。

【赤羽もも】お菓子を持ってきてくれる人もいるんですけど、生ものはちょっと扱いに困りますね。その場では食べられないし、置いておくと傷んでしまうし…。コスプレイヤーの場合、美容グッズの差し入れだと喜ぶ人が多いと思います。

【ななみ】美容グッズ嬉しいー！ 化粧水のパックとかホットアイマスクとかをもらえるとうれしいですね。レイヤーは荷物が多いので、なるべくコンパクトにまとめられるものだとありがたいです。

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――差し入れを持っていくときは、持ち帰りの手間も考慮する必要がありますね。続いて、更衣室の混み具合についてもお聞きしたいと思います。『夏コミ』の更衣室と聞くと、「すし詰め状態で暑苦しそう」といったイメージなのですが、実際のところはどうなのでしょう？

【うぷらて】かなり混雑はしていますが、室内は空調も効いているので意外と快適ですよ。待機列で並んでいた順に、横一列で着替え用のスペースがあてがわれる感じですね。だいたいスーツケース2個分くらい。

【ななみ】何人かで参加しているグループの場合、たまにひとりだけ、次の列に回されて、友だちと離れてしまう…ということもあって。私はそういう人がいたら、席を変わってあげるようにしています。お互いに助け合い、譲り合いの精神で、コスプレを楽しんでいる感じですね。

【赤羽もも】その場にいるのは全員レイヤーなので、安全ピンやフェイスカバーグルーなど、忘れ物をしたときは、初対面の人でも普通に貸し合ったりしています。一人では着られない衣装のときは、隣の人に手伝ってもらったりしています。更衣室の中は、過酷どころか、とても優しい世界ですよ（笑）。