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“脱キモかわ”のアンガールズ田中は現役最強芸人? コスパバリ高の山里亮太と双璧に

  • アンガールズ・田中卓志 (C)ORICON NewS inc.

    アンガールズ・田中卓志 (C)ORICON NewS inc.

 世に数多くの芸人がいるが果たして最強の芸人は誰か? そんな疑問に昨今、「アンガールズ田中卓志ではないか」との説が浮上している。見た目のインパクトが先行し、キモキャラとしてのイメージが強いが、実は多種多様な番組に出演しており、その需要の高さは歴然。5月に放送された『ゴッドタン』(テレビ東京系)の「お笑いを語れるバー」と『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「バラエティ大好き芸人」は “笑い”の何が面白いのかを芸人たちが分析しながら話す企画で双方ともに話題となったが、その両方に出演していたのが田中であり、さらには重要な役割も果たしていたのだ。

“ジャンガジャンガ”と“キモかわいい”から15年…芸人も認める“頼れる男”に

 アンガールズはツッコミの田中卓志とボケの山根良顕のコンビで結成は2002年。話題になり始めたのは2004年頃。ショートコントのブリッジである「ジャンガジャンガ」でブレイクし、“キモかわいい”と女性からも人気を集めた。昨今はピンでの活躍が目立ち、ひょろひょろの体型やふわっとしたしゃべり方からか、世間からは“どこか頼りない”“へたれ”とのイメージが。これについて田中は『アメトーーク!』などでしばしば「昔はキモかわいいと言われていたけど、今は“かわいい”が取れて“キモい”と言われる」と嘆き、笑いを取っている。

 「そんな田中さんですが実は、“笑い”について的確なコメントを見せることが多い」と話すのはメディア研究家の衣輪晋一氏。前述の『ゴッドタン』では、「このネタで飲める」というテーマで出演者がそれぞれイチオシの芸人のネタを語り合ったが、田中は東京03の飯塚悟史について「コント中の叫びモードの時がすごい」と分析。「これができるのは飯塚さんといかりや長介さんしかいない」と褒め殺して笑いを取ることも忘れず、SNSでは「確かに」「アンガ田中、あなどれない」などの声が。一方で『アメトーーク!』の「バラエティ観るの大好き芸人」では、「クロちゃんの受け皿を作ったのが『水曜日のダウンタウン』」と発言。「昨今のクロちゃんのクズキャラブレークの背景への的確なコメントにSNSでは『そう言えば水ダウからだ』『スタッフの使い方次第なんだな』などの声が寄せられていました」(衣輪氏)

 さらに、両番組で最後の笑いを取ったのも田中だった。『ゴッドタン』では劇団ひとりを褒めつつそのマネをしたが、それがどう見ても田中本人でしかないというツッコミで爆笑。『アメトーーク!』では先に披露した喧嘩ネタを再現しようとロッチ中岡に振るも、中岡が気づかず出演者全員から総ツッコミを入れられて田中が怒るというオチ。中岡はその直前、田中について「田中君って、ネタも作ってる、リアクションもする。で、人に嫌われる役もする」と絶賛しており、「こんなユーティリティープレイヤーおります?」とその貴重さを匂わせていた。

人気Pからの信頼も勝ち取る。『アメトーーク!』加地倫三氏も現在の活躍を予言?

 「そんな田中さんですが、芸人仲間からだけではなく、人気番組のプロデューサーなど、嗅覚がある人は以前から田中さんのポテンシャルに注目していました」と衣輪氏。

 先述の番組が放送された同じ週『ゴッドタン』のプロデューサーである佐久間宣行氏が自身のラジオ番組『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)に、『アメトーーク!』や『ロンドンハーツ』のプロデューサーである加地倫三氏をゲストに迎え、テレビについてトークを。そこで過去のあるお笑いの舞台についてのエピソードが披露された。その舞台では一向に笑いが起きなかったそうで、出演していた千原ジュニアも「きょうの客、重いで」と唸っていたそうだが、加地氏は自分の担当パートの際、ジュニアの相手役に田中を抜擢。田中はその”重い”客相手にしっかりと笑いを取り、これについて佐久間氏は「頼りになるんだよな、田中は」と語っていた。

 またオリコンニュースでの2011年のインタビュー記事で同年ブレイク芸人を聞かれた加地氏は「若手じゃなくて“再評価”なら、アンガールズ。特に田中くん。この間『お家大好き芸人』にも出てもらったんですけど、メチャクチャ面白かった。色んな番組のMCがイジリたくなるキャラ。30歳を過ぎて、良い感じに化けそうですね」と予言。その言葉通り、『アメトーーク!』を中心に”キモカワイイ”キャラから、”リアルにキモイ”キャラを確立。『バイキング』(フジテレビ系)、『所さんお届けモノです!』(TBS系)、『にちようチャップリン』(テレビ東京系)のレギュラーをはじめ、様々なバラエティに呼ばれ引っ張りだこになった。

 ほか『仮面ライダージオウ』(テレビ朝日系)の第5、6話に出演するなど俳優活動のほか、『世界ふれあい街歩き』(NHK BSプレミアム)などでナレーター、さらには『リソウの夫婦 入門編』(NHK総合)など教養番組にも出演しており、”キモい”という世間の評価とは裏腹。まさに八面六臂の活躍を見せている。

ユーティリティプレイヤー・田中卓志は、山里亮太に続くのか?

 こうした田中の特性をまとめると、中岡が評したように、ネタを書ける、人に嫌われる役もいじられ役もできる、さらには情報番組などでのコメント力もあり、リアクションも取れ、ネタの審査員(テレビ東京『にちようチャップリン』)もできる。自ら笑いを生み出すことも、つっこむこともでき、場を回すこともできる(トークの軸にもなれる)。キャラのおかげで“頼りになる印象”は薄いが、「実は」注目してみると、企画もの、フリートーク、マニアック系など、多種多様なバラエティで活躍できているのだ。

 「番組MCというポジションで抜擢され始めると、タレントはスケジュールが抑えにくくなるし、裏番組への配慮も必要、さらにはギャラも格段に上がるなど、制約が増えてくる。今の田中さんは、頼りになる男としての需要と、MC抜擢の壁の手前の、ギリギリにいると言える超絶コスパのいい芸人と言えます。これは少し前の南海キャンディーズの山里亮太さんのような立ち位置ですね」(衣輪氏)

 山里は田中同様“キモ男”“モテない”キャラだったが、「山里さんをインタビューしたことがあるのですが、彼は天才です。察しが良く、回答も的確、カメラが回ってないとは思えないほど笑いを盛り込む。その時、某女優さんとダブルでのインタビューだったのですが、女優さんが回答に困ると助け舟を出し、会話を回し、さらにはその女優さんもものすごく面白く楽しい人に見えるよう持っていく。周囲をも面白くするずば抜けた能力の持ち主なので、蒼井優さんとの結婚も“美女と野獣婚”などと言われていますが、それほど驚かなかったぐらいの“良い男”です」(衣輪氏)。田中の実力は、この山里に通じているように見えるが、現在山里の需要は尾美番組の出演やメインMCなど、(さらには美人女優との結婚も含め)次のステップへすでに登っていってしまった。

 佐久間氏も先述のラジオで「頼りになる人はどんどん忙しくなってブッキングできなくなっていく」と語っていたが、引っ張りだこの田中が“一歩先”に行くのは時間の問題。田中がギャラやスケジュールの抑えにくさが高まった時に、限られた制約の中、どうその実力を発揮するか。今後のTVバラエティを支える存在の“最有力候補”として見守りたい。

(文/中野ナガ)

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