(更新: ORICON NEWS

クールな楽曲で魅了する5人組アジアンバンドDAY6が見せるギャップとは?

 今年3月に日本デビューを果たし、今月ベストアルバムを発売したアジアン5ピースバンド、DAY6。メンバー全員がボーカルと楽器を担当し、作詞作曲も手がける才能溢れるグループだ。日本初の単独ライブ、ニューシングルの発売を控え、ますます注目度が高まっている彼らに、ORICON NEWSが単独インタビューを行った。重厚なロックサウンドが織りなすクールなステージとは異なる、意外なギャップを見せてくれた。

個性的なボーカルが魅力 1曲の中でさまざまな彩りを感じてもらえるはず

  • ヨンケイ ベース&ボーカル&ラップ

    ヨンケイ ベース&ボーカル&ラップ

――ベストアルバムリリース、そして単独コンサートを目前にした今の率直な気持ちを聞かせてください。
ソンジン 日本での活動を通じて、また新たなインスピレーションが得られるのではと、楽しみにしているんです。
ウォンピル ファンのみなさんも、僕たちの曲を聴いて、共感してくれたら嬉しいですね。
ジェイ 昨年『SUMMER SONIC』に出演させてもらいましたが、観客のみなさんが僕らの音楽に共鳴してくれたな、と思った矢先に出番が終わってしまったことが心残りだったんです。今回単独コンサートが決まったので、思う存分観客のみなさんのパワーを感じたいなと思っています!
――クールなステージがDAY6の持つ強みなのかなと感じましたが、自分たちではどのように感じていますか?
ドウン 僕は最近歌うようになったので、まだ少しですけど…(笑)。5人全員で歌うこと、それぞれ個性的な歌声だということがDAY6の強みと感じています。
ソンジン 5人の歌声はまったくカラーが違うんです。1曲の中でもさまざまな彩りを感じてもらえると思います。
――メンバーそれぞれのボーカルを色で例えるなら?
ソンジン ドウンさんのボーカルは空色かな。
ドウン (ドヤ顔で)僕はピュアだからね!(笑)
全員 ソンジンさんは赤! 赤は赤でも、情熱的なバーガンディ。
ソンジン ヨンケイさんは黄色!
ジェイ うん、パステルイエローって感じがする。
ウォンピル 僕はヨンケイさんはワインレッドだと思うよ。ソンジンさんよりももう少し透き通った色。
ソンジン ヨンケイさんのボーカルは「多彩」なんです。だから、いろんな色をイメージができるんだと思います。
ウォンピル 僕は、自分では肌色だと思うんだけど。
全員 肌色?? ないない!!(笑)
ソンジン どちらかといえばピンクだよ、蛍光ピンク!
ヨンケイ うん、ウォンピルさんの歌声はパッと目を引く華やかさがあるよね。
ウォンピル ジェイさんのボーカルは蛍光色の黄色かな。声が洗練されていて、一番トレンディだと思う。
ソンジン ジェイさんはビンテージグリーンだと思うけど〜。みんな言っていることがバラバラでおもしろいね(笑)
ヨンケイ こんな風にそれぞれの視点や考え方はまったく違うんですけど、それが合わさると絶妙なハーモニーが生まれるところが、僕たちDAY6の魅力かなと思っています。
  • ソンジン ボーカル&ギター

    ソンジン ボーカル&ギター

――キレイにまとめてくれてありがとうございます(笑)! ところで、みなさんはどんな経緯でバンドを組むことになったのでしょう?
ウォンピル 中学生のときから周りの友達がみんなバンドをやっていたのでバンドの道に進んだのは自然なことでした。事務所に入ってバンドでの活動を勧められ、彼らと出会いました。
ソンジン 僕は子どもの頃から歌が好きで、16歳から歌のレッスンを始めました。実はギターを弾き始めたのはデビューが決まってからなんですよ。
――ギターを弾き始めてまだ3年くらいということですね。難しい部分はありますか?
ソンジン ギターは難しいです。もっとがんばります!
ジェイ ソンジンさんは本当に努力する人なんで、メンバーとしてとても心強いです。
ソンジン ありがとー。
ヨンケイ ソンジンさん、ウォンピルさん、僕の3人に、ジェイさんが加わって、ギター、キーボード、ベースが揃い、バンドとして形になりました。そこに、ドラムのドウンさんが舞い降りてきてくれて、DAY6が本格的にスタートしたんです。

日本語作詞にかかった時間はいつもの5倍 それでも自分たちで表現したかった

――全員が楽曲の制作に携わるとのことですが、どのように曲作りを進めるのでしょうか?
ジェイ 楽曲によって、メインとなるメンバーは違うんですが、しっかり話し合いの時間を設けて、メンバー全員でアイデアを出し合いながら作りあげていきます。意見が食い違ったときは、まず一人ひとりが自分の意見をしっかりアピールした上で、多数決で決めるんですよ。
――合理的ですね。6月6日にはベストアルバム『THE BEST DAY』が発売されましたが、ずばりアルバムの聴きどころは?
ジェイ 昨年、韓国で毎月リリースされた12曲のシングルに、人気の2曲を追加し、さらにこの中から人気曲3曲を英語や日本語バージョンとして新たに録音したベストアルバムになっています。「I Wait」の日本語バージョンの歌詞も、自分たちで書きました。
  • ジェイ ギター&ボーカル&ラップ

    ジェイ ギター&ボーカル&ラップ

――日本語の歌詞を作るのは難しい部分もあったのでは?
ヨンケイ とても難しかったです。僕たちは日本語のレベルがまだまだですから、作詞には辞書の助けが必要でした。まず、僕たちが表現したい言葉を韓国語で並べてみて、それを辞書を駆使して日本語にしました。それを改めて韓国語に翻訳し直して、意味が通じるのかを確認する…ということを繰り返しました。
――かなり時間がかかったのではないでしょうか。
ヨンケイ そうですね。普段の5倍くらい時間がかかりました(笑)。でも、自分たちで表現したかったし、日本語の響きも好きなので、最後まで取り組んでよかったなと思っています。
――7月25日には待望の2ndシングル「Stop The Rain」もリリースされますね。
ドウン プロデューサーの生形真一さん(ELLEGARDENのリーダー)と膝を突き合わせて作り上げた曲です。生形さんの重厚感のあるサウンドと、僕らのメロディーが融合した力強い楽曲に仕上がっていると思います。歌詞については、ヨンケイさんお願いします(笑)。
ヨンケイ あ、はい(笑)。まずサウンドを聞いたとき、別れが押し寄せて来るような悲しみが伝わってきました。この悲しみをどう表現したらいいかメンバー同士で話し合って、イメージは“雨雲”にしようと決めました。雨が降り出しそうなとき、僕らの視界から手で雨雲を隠したからといって、雨が止むわけじゃないですよね。ただ雨雲を見守って、雨に打たれるしかありません。「僕たちにできることは何もない」そんな感情を詞にのせました。

日本でやりたいことは、秋葉原でフィギュア選び「日本のアニメの主題歌を歌いたい」

  • ウォンピル キーボード&シンセサイザー&ボーカル

    ウォンピル キーボード&シンセサイザー&ボーカル

――日本のアーティストで影響を受けた方はいますか?
ウォンピル 米津玄師さん。「灰色と青(+菅田将暉)」という曲を聴いて、僕らの楽曲と通じる部分があるなぁと感じて、すごくインスピレーションを得ましたね。
ドウン 僕はRADWIMPSさんですね。特に、「なんでもないや」のメロディーライン、ギターリフの美しさに心が揺さぶられる感じがします。
ヨンケイ  Mr.Childrenさんが大好き。歌詞がすごくキレイなので、僕らも日本語をあんなふうに美しく表現できるようになりたいですね。
ソンジン いろんなアーティストの方からいただいたインスピレーションを僕らなりに解釈して表現していくことが、これからのテーマだと思っています。
――日本活動に向けての意気込みを教えてください。
ウォンピル ライブをたくさんやって、ファンのみなさんと楽しい思い出を作りたいです!
ドウン やっぱりライブが僕らの音楽を伝える最適な手段だと思っているので、たくさんの人に来てもらいたいです。
ジェイ いろんな目標はありますが、まずは単独コンサートでファンの皆さんのエネルギーを思い切り感じてみたいですね。
――いろんな目標とは、たとえば…?
ソンジン いずれは武道館ライブもやってみたい!
ヨンケイ アニメの主題歌を歌ってみたいですね。みんな日本のアニメが大好きなんです。『ワンピース』とかね。
ドウン 僕は『ハウルの動く城』が、本当に大好き。日本語はアニメで勉強しているんです!
ヨンケイ 僕が日本のアニメを見ていると、ドウンさんが隣に来て一緒に観ることがありますが、彼は日本語をほとんど聞き取れていますよ。隣で通訳してくれるんです。
  • ドウン ドラム&ボーカル

    ドウン ドラム&ボーカル

――ライブでは日本語のMCもぜひ楽しみにしています! アニメはみなさん好きなんですか?
ドウン 全員好きです。みんなで秋葉原にも行ってみたいなって思っています。
全員 行きたい!
ジェイ 秋葉原はナンバーワンです!
ヨンケイ フィギュアやポスターを買って、部屋に飾りたいですね(笑)。
――メンバー同士とても仲がいいですね。ケンカをすることはありますか?
全員 毎日ケンカですよ(笑)
ソンジン きっかけは本当にくだらないことなんです。「何を食べるか」とか。
ドウン 僕たちは育ってきた環境も土地も違うので、話し方や伝え方が違う部分があるんですよ。なので、「その言い方って何?」みたいな喧嘩も多いかな。
ソンジン 争いというよりも、じゃれ合いですね。ふざけながら言い合いをするのがすごく楽しい。みんな大好きです!
ジェイ 違和感を感じたり、自分はそうは思わないと思ったときは、その場で全部腹を割って話します。だから、後に残らないんです。
――すごくいい関係ですね。
ドウン 家族みたいです。楽屋で過ごす時間も、本当に楽しいんですよ。
――お会いする前はクールな印象を抱いていましたが、実際お会いするとすごく親しみやすい面もたくさんあって、多彩な魅力があるグループだなと思いました。
ソンジン ありがとうございます。かっこいいイメージはステージの上だけで十分だと思うんです。ファンのみなさんにとって身近な存在でいたいですね。
――最後にファンへのメッセージをお願いします。
ソンジン 日本でもさまざまなジャンルの楽曲に挑戦して、みなさんのヒーリングになれるような音楽を作っていくのでたくさん期待してください。直接お会いできるのを楽しみにしています。

(文:中島夕子)

リリース情報

DAY6 ベスト・アルバム『THE BEST DAY』
2018年6月6日発売
初回限定盤(CD+DVD) ¥3,500+税
通常版(CDのみ)¥2,800+税

DAY6 日本・セカンド・シングル「Stop The Rain」
2018年7月25日発売
初回限定盤(CD+DVD) ¥1,852+税
通常版(CDのみ)¥1,204+税
  • Stop The Rain  初回限定盤 ジャケット写真

    Stop The Rain  初回限定盤 ジャケット写真

  • Stop The Rain  通常版 ジャケット写真

    Stop The Rain 通常版 ジャケット写真

ライブ情報

『DAY6 1st LIVE in JAPAN “THE BEST DAY”』
6月13日(水)東京・渋谷 TSUTAYA O-EAST 18:00開場/19:00開演
6月14日(木)大阪・梅田 umeda TRAD 18:00開場/19:00開演

DAY6公式サイトはこちら

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索